私の食は、もうすっかり秋。

手前味噌でさんまのつみれ汁。
椎茸と玉ねぎも入っています。
やっぱり秋はこれを食べないと。

アルミホイルを敷いて焼くと、グリルの掃除は楽ですが、皮が美しく仕上がりません。
私は気仙沼生まれなので、「さんまは頂くもの」という環境でした。
簡単に言うと、「もらうもの」「まわってくるもの」。
発泡スチロール一箱を、たびたび頂くわけです。
そのため夕食のメニューは、さんまを消化すべく、
・さんまの塩焼き(一人2匹)
・さんまのお刺身
・さんまのつみれ汁
・さんまのおからいり
・さんまの佃煮(醤油バージョン・味噌バージョン)
・さんまのハンバーグ
という生活が、シーズン中続きます。
まんず、タンパク質と脂質過剰。
塩分には厳しい家でしたが、この時期は多かったかも?どうでしょう。
「えー、またさんまー!」
は禁句です。
言ってましたけどね。
都会生まれの方にその話をすると、
「贅沢だ!」
と叱られますが、毎晩食べてみてください。
さらに学校帰りは、いろんな家からさんまを焼く香りがするんです。
で、玄関開けたらさんま祭り。
なんぼ好きでも、だんだん匂いだけで「うぷっ」と……。
「もう18歳までで、一生分のさんまは食べた!!」
と卒業したつもりでいましたが、季節になると、さんまを食べてエネルギーチャージしようとする私がおります。
今思えば、さんまづくしの日々は、とても贅沢な毎日でした。
今年は、いくらが上手に漬けられた気がします。

何年かチャレンジして、やっとコツがわかってきたかも。
気仙沼はこの時期、さんまと戻り鰹で忙しいので、はらこ飯は郷土料理ではありませんでした。
仙台や県南ではメジャーな料理です。
漬け汁ように昆布とかつお節でだし汁を取り、その味付けをしていない余っただし汁を飲んだら、想像以上の美味しさにときめきました。
スッと身体に沁みていくような(美味しんぼ気取り)。
いくらは、醤油の代わりとして、大根おろしや、パスタのアクセントに使います。
素材の味を味わうよう味付けして食べる。
食欲が凄過ぎてお悩みの方は、味覚正常化してみませんか。
味付けが薄いつもりでも、お話を聞いていると「塩分が多いのでは?」と思うことが多々あります。
食べ物の刺激を減らして、身心の変化を観察しましょう。
なんでもない普通の生活が、案外輝いていた時間なのかも。



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