*これは、2017年9月に書いた記事を加筆修正したものです。
こんにちは!
音楽家の心身をガイドする!クラリネット奏者たにうえまみです
私たちが「自分のカラダの使い方」を学ぶのは、いつ、どこででしょう?
それは、年齢、発達によって変わります。
最初は、家庭から始まり、園、学校、学外活動と、段々と社会との関わりが増えていき、
その中で、出会った人との関わりの中で学んでいきますね。
さて、こども園の運動会開会式でのひとコマ、「(。´・ω・)ん?」 と思う事がありました。
園長先生のお話や来賓の方のご紹介があって、司会の先生が言います。
「それでは、園歌を歌いましょう!手を後ろに組んで、元気よく歌いましょう。 」
この歌う姿勢は、私も小学生頃まで、よくさせられていました。
写真で言うところの、右の男の子たちの歌う姿勢。
この手を後ろに組んで胸を張って元気よく歌う は、実は、幻想です。。。
確かに、胸を張るとかっこよく見えますね。
手が所在なく、ぶらぶらしていると、統一感がなく感じられるからかもしれません。
規律重視の教育現場からの発想では、仕方ない事なのかもしれません。
ここでは、時代背景に言及するのではなく、
「歌う時の腕と呼吸の関係」について考えてみたいと思います。
それでは、実験、実験~
腕を後ろに組んで(男の子たちみたいに)息を吸ってみる。
腕をぶら~んと普通に下ろして(写真の女の子たちの手は真横なので、太もも前部に触れる位前で)息を吸ってみる。
いかがだったでしょう?どちらが、肺に沢山、空気が入りましたか?
なんだったら、それぞれの姿勢で、歌っちゃっても構いませんよ!
その方が、よくわかるかもです。
結果 ・・・
の方が、息が吸いやすくなかったですか?
は、腕(腕そのものと肩甲骨、鎖骨)で、肋骨をロックしてしまって、肺に空気が入るための肋骨の動きを邪魔してしまいます。
人間の腕はのように、前にぶら~んが、身体のデザインに沿っているんですね
先生の声かけの仕方一つで、歌うための空気が、吸いやすいかどうかが決まります。
空気が吸いやすい大きな声で歌える
声の(ニュアンス)コントロールもしやすい
是非、歌う時の腕の使い方、意識してみてください!!
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クラリネットを吹くときも、腕の使い方で、呼吸が変わります。
管楽器奏者のみならず、ピアニスト、弦楽器奏者にとっても呼吸は大切。
楽器の構え方も、腕は前を意識して、構えるといいですね
カラダの構造や仕組みから見た、演奏する際の「有利な姿勢」というものを
レッスンではお伝えしています。
「いい姿勢」という言葉は危険です。
人により「いい姿勢」も違いますが。
子どもたちは、大人や先生が「背中ピンッ」「姿勢良くしてね~」と言えば言うほど、腰椎を過伸展させます。
大人の場合は、「きちんと座って」と言われたり、思うと、なりがち。
つまりは、腰を入れて、胸を突き出す姿勢です。
これは、身体のデザインにあってないので、腰痛や、息が吸えないので呼吸が浅くなります。
やっぱり、家庭、幼児・学校教育現場からの、声かけの歴史が、その人の身体をつくるな~としみじみ思います。
私もつい、我が家のゲームに夢中な小5男子に、
「背中曲がってるよ!」と注意しますが、
具体的指示がないと、どうしていいかわからないようなんです。
で、いつもやってるであろう、その人がいいと思っている型通りに、
腰をピンっと反ります。
それでは、また!
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: まみT@mami_timeart