最近東京湾で春先になると盛り上がる釣り物の1つ。
トラフグ
少し調べて見ると、神奈川県水産技術センターが2004年から稚魚の放流を開始しており、近年年間10万尾以上の稚魚を放流しているようです。
トラフグは主に西日本で漁獲され、1990年代以前は神奈川県内で漁獲されることはほとんどなかったようです。
2003年、横須賀市の相模湾側で1トン程度のまとまった漁獲があり、翌年から横須賀市内の漁協と水産技術センターが、
・東京湾は産卵に適した条件が整っているのではないか?
・繁殖の可能性が高いのではないか?
そうした考えから今日迄種苗放流を継続的に実施してきています。
成果は年々しっかりと現れ、2021年には漁獲量が10トンを超えています。実際に捕獲された大半は天然物であり、養殖魚は極僅かとのことです。
これは養殖魚が放流後、繁殖を繰り返し天然魚となっていることが伺えます。
2023年には神奈川県で獲れた天然トラフグを親とした「神奈川生まれ」のトラフグ種苗生産が成功し、相模湾に放流されています。
神奈川県の新たな資源として、漁業関係者から大きな期待が寄せられており、かながわブランドに、
「天然・釣物 相模のとらふぐ」
として登録されています。
トラフグが神奈川県の名産と呼ばれる日も近いかもしれません。
さて、そんなトラフグ。
実は3年程前から年に1〜2回ではありますが、トライしていました。
ブログに書いてこなかった理由は、あまりにも内容かなく書きようがなかったのです。
釣り方も分からず、誘い方も分からない。仕掛もイジれず、オリジナリティーが出せない。
悩みながら、毎回周りの方々の様子を良く見て、随時自分なりに色々考え、昨年から仕掛を見直しトライしてきて、一度だけ明確に当たるも掛けられない悔しい想いをしておりました。
4年目の今年。
狙いを絞って海に出ました。
3月27日
天気:晴れ 風:北東7m 波:1m
今年は早いうちから釣果報告が上がっていました。トラフグを狙う釣人の間では、
『X-day』
産卵による爆食いの日を指し、
今年はいつだ⁉⁉
トラフグフィーバーを狙って殺気立つ時期なのです。
この日も前日はフィーバーしており、トップ6匹、2番手5匹が数名、続いて3匹、1〜2匹は多数となる釣果!!!!
本日も釣れるだろう⁉⁉
期待を胸に集まった釣人達。
2隻の船は満船で出船となりました。
ポイントに着き、合図があって投入。
当たれ当たれ
気持ちだけが前のめりとなり、回し変える度に、
当たれ当たれ
時だけが無情に過ぎていき、まさかの終了…………。
<釣果>
無し
自分が乗船した船では1匹釣った方が数名と、前日の釣果が嘘のような内容でした。
別船でもトップ2匹とフィーバーの雰囲気は消えてしまった。
しかし、翌日はトップ4匹なれど、2番手3匹が数名、1〜2匹は多数となる釣果。
完全なる谷間となってしまった。
これも釣りの醍醐味。相手は自然なだけに仕方ない。
何となく見えてきた部分もあり、毎日の釣果確認を欠かさない日々へと突入するのでした。
※前日や翌日の釣果は自分が乗船した船宿によるものです
<参考>
・神奈川県ホームページ