舞台立ってました。いつもお世話になっております劇団宇宙キャンパス『ひだまりCROSS ROAD』@阿佐ヶ谷アルシェ

ダブルキャストBチームの『北さん』役でした。





派手なギミックもアクションも無い、暴力も人死にも出ない。人間同士が会話して、さしてなにも起こらず終幕するだけの舞台。

ただこんな舞台を今回の旗振りであり作演出であり劇団ファウンダーである小林ともゆき(骨持ってるひと(^^))は、この手の話を若手の頃からずっと書き続けており、こんな舞台を創りたくて劇団立ち上げたまであると思っています(まぁ究極的な話にするなら、舞台上にひとが複数人出て彼らがコミュニケーション取る姿を観せるのが演劇の基本で全て。だから飛ぼうが跳ねようが踊ろうが刀振ろうが念力ぶつけあおうが、それはコミュニケーションの手段が変わっただけ、とも云えるんだけど)。

 

ただ、この『対話』という誰でも出来る手段だけで演劇をする事の難しさ果てしなさを(何度目か判りませんが^^;)改めて実感した、そんな舞台となりました。何をやっても正解だし何をやっても不正解、その上相手の俳優が自分の想定外な表現して来るとそれに対応しなきゃならないし、対応した結果自分の出した正解が不正解に思えて来るし、そこを修正すると他所に歪みが出来ちゃって……の繰り返し。

更には私の造り方が昔の大学劇研気質をいつまでも引きずってるのが仇になりまして。多人数対話劇は全員揃った上で各々の出方を見てから創るのが理想形だしそのつもりで居ちゃったんだけど、今日び稽古場に俳優全員が揃うなんて奇跡も良いとこ。結果遅れて参加したひとよりテメェの出来が遅くなる、なって失態も晒しました(小屋入り前週に本番やってる奴が居た、てのはさすがに初めてだったけどね^^;)。

納期に間に合わせるのは仕事だし自分なりの最適解はそりゃ用意したつもりだけど、反省は多いなぁ。今際の際でも「あ!あの台詞はこう吐けば良かったじゃん(>_<)」って頭抱えるのかなぁ。


【閑話】

余人はどうか判りませんし、終演後に台詞忘れる速度に関しては人後に落ちないつもりですが(千穐楽バラシ後の打ち上げで大入袋配られる折「キャストはお気に入りの台詞をお願いします!」云われて本気で悩んだのは一度や二度じゃない)、そのかわりに何年も、いや何十年も前の、もう二度とやる事の無いキャラの台詞を反芻しては新しい発見してしまって慄く事が私には日常茶飯事だったりします。

これは俳優あるある……じゃねぇと思うなぁ^^;


【閑話休題】


今回嬉しかったのは(座組に恵まれるのは毎度の事。宙キャン最大の強みはどんなに大人数のメンツ集めても遜色する事がまぁ起きないって事で、当ブログでは何度も書いてるから……ってまた書いてんじゃん^^;)、知り合って、あるいはお見掛けして結構な時間が経っている素敵な俳優さんとがっつり絡めた、その比率が大きかった事。長いことともゆきさん宙キャンさんにはお世話になってるんだけど、ダブルキャストの反対だったり、お話の要請で特定のひととしか絡みが無い役だったり、全員と同じ空間には居るんだけど会話が無かったり、そのくせ同じ俳優とは何度も絡んだり^^;とかで「今回も共演だね(^^)でもまた絡まないね(>_<)」みたい方だらけ。なんだけど、今回は美濃くん以外がはじめましてと初絡み♪彼ら彼女らの出ている他所の舞台も観ているし、そこで良い芝居でちゃんと爪痕残してる姿も観ているし、なのに舞台での絡みだけが無いってのはある意味生殺し状態でありましょう。今回はその欲求がとてもとても満たされましたo(^^o)(o^^)o

はじめましてはいのくんとむぎちゃん。若手の大樹、勢いある和祐、やっぱりポテンシャルが底知れなかった真夢、『唄バラ』で撃ち抜かれたやけたん、すれ違ってすれ違ってすれ違ってすれ違ってようやくヤレたヒロさん(^^)最古参劇団員芳賀さんも古参劇団員翼さんも舞台上で絡むのは初めて(!)翼さんなんか稽古場ではどんだけ絡んだか判らない程なのに^^;


大好評だった『ひだまり荘』の一杯飾り。みんなでいろんなアイテム持ち込んで、それを見つけたお客様が感想に沢山挙げて下さいました。私のコダワリのアイテムはこちら。


飾りである前に小道具でしたが^^;
ご案内のとおり48度のアイラの銘酒で、普段呑みするには少々高級品。物凄く臭い上に水や氷であっても割った途端に不味くなるというとんでもないヤツですが、好きなひとにはたまらないお酒です。
北さんと真里さんは酒の趣味が一緒という私の勝手な裏設定。ひだまり荘で夜な夜な開かれる呑みの宴でお安く呑んでる子達を観ながら、誰も口に出来ないくらいに癖も度数も強いお酒を(しかもストレートで)ふたりは楽しんでいました。北さんの居心地の良さの理由付けでもあります。
ヒロさんが読んだら驚くかな?こんな説明ほとんどしないで芝居に組み込んじゃったから^^;^^;でも乗ってくれた事に感謝ですm(_ _)m


ゲネプロでしたが、Aチームの完成形も鑑賞しました。
当然客観視なんか出来ないけど、キャラクター間の関係性の習熟具合はBより勝っていたように感じました。そこから生まれる仲の良さ、というか『バディ感』みたいなのが凄く滲み出ていて、別れる段でのみんなの寂しさの説得力をいや増してくれてましたね。
実は写真撮りながらの鑑賞(ライティング含めた本番仕様の様子を立っている俳優は観られないので。現場によってはプロカメラマンが入る事もあります)でしたが、トータル300枚以上、20秒に1回のペースでシャッター切ってました。鑑賞をいかに楽しんでいたか、楽しかったか……お察し下さい(/// ^///)


出演機会を与えてくれた小林ともゆきさんはじめとする劇団宇宙キャンパス、共演と協力をしてくれたみんな、なにより劇場に足運んで頂いたお客様、すべての関係者の皆様に感謝です。今回も素敵な公演に参加出来ました(^^)
ありがとうございましたm(_ _)m

劇団宇宙キャンパス共演者五月女泉参加。劇団青桜『余春、夕凪、木枕、逃水』@池袋スタジオ空洞


ややこしいのはこれがそれぞれ4つの独立したオムニバスで、ひとタイトルが4本上演。3回廻しを4日実施して全日程16コマ上演。作品トータル13本(ダブルキャスト3本)、作家5名(但しうち4名は1作品提供)。参加俳優は重複多いんで数えるのは諦めましたが^^;座組30名超という大所帯。

これを上演するのがキャパ50そこそこのスタジオだてんだから、これはもう『どうかしてる』と云わざるを得ない。フルハウスで800になるから元は取れるか知らんけど、他の作品や、ダブルキャストを両面で観たい、というような観客の事を考えてねぇのか!とやっぱり思ってしまう。終演後いずみんに云ったのは「(旗振りは)なに・かん・がえ・てん・だ!」^^;


いや、そんな感想を持ってしまうくらい面白かったし楽しかったんです。仕方なしに『余春』のみの拝見になってしまったけど、時間の余裕が有ったなら他の回も観たいと本気で思ったもの。作品自体の違いは元より、構成の違いとかね。

1番目を見張ったのはキャストのビジュ。よくもまあこんなにコンセプトに沿った見た目の俳優を揃えたもんです。となると他じゃどうなのか、ハマってんのかハズレてんのか、ハズシを装ってハマってんのか、そもそもそこじゃ勝負しないのか……ほら、これだけでも見比べたくなるo(^^o)(o^^)o



オスカー・ワイルドに関しては解釈と認識が別れるところだよねぇ^^;


複数回ご覧になられる予定の方は幸せでしょう。なにより私が羨ましい!オススメです!!

29日まで♪

劇団宇宙キャンパス共演者大多和愛子参加。oubaitori企画『実態劇「Macbeth-マクベス」』@東中野バニラスタジオ


この演劇をとてもざっくりと説明する為のタイトルでして。こっち自体はとあるお芝居に出て来るダメダメ劇団員達が口にするネタで、「そんなもん出来る訳ねーだろ!」とツッコまれるひとくさりだったのですが、これを可能な範囲で実現させてみよう、としたのが本作。故にマクベス観ながら脳内ではこのネタがフラッシュバックしておりました。

地下一階の入口をくぐると、およそ20畳程度の広さに客席が30でこぼこ。パーテーションが何枚かあるきりで袖も楽屋通路的なものも無し。黒づくめ衣装の出演者が客を出迎え、およそ舞台になるであろう、ちょっと広めのフラットスペースに促されて「こちら受付でーす、お名前お願いします(^^)」……!?

実を申せば私、30年近く前(!)になっちゃいますけど『マクベス』に参加した事があります。モリエールの楽屋が溢れかえるほどの大所帯で休憩込み3時間オーバーの本寸法公演、というかイメージ通りのシェイクスピア演劇でした。だいたいシェイクスピアを演るとなれば同様のイメージを抱かれると思うので、今回のような様子だとまぁお初のひとは驚きますわね。本当に入り口で二の足を踏み、パンフレットを二度見三度見するひとの連続(だってキャスト10名っか書いてない。スラッシュは沢山入ってるけど^^;)。


芝居は当然そのフラットスペースと通路(客席後ろの武者走りみたいスペースとか)で繰り広げられますが、そんな形なのにパワーマイム一切無し、持ち道具どころかなんなら水も血糊も使い、象徴的なシーンではちゃんと衣裳も変える。当然スラッシュだらけの配役だから見立ての部分は多々あるけど、むしろお話をドライブさせてくれている。

そして俳優陣が手練れ揃いだから芝居を観ても転換を観ても楽しい。ガーッと芝居して、パーテーション駆け抜けながら衣装を変えて、直後に全く違うキャラクターで出て来られてみなさいよ、面白くない訳が無いo(^^o)(o^^)o

しかも台詞や芝居自体がアレンジ入っているかと思いきや、皆さんのイメージの中にあるシェイクスピア演劇そのもの。傾向がアングラ風味で私の好みにもどストライク。そしてトータル135分だから納得満足で劇場を後にする事が出来ました。



愛子さんのアクション、観たかったな〜。



本作も面白いけど、本作を入り口にシェイクスピア演劇を観ても楽しく感じられると思います。オススメです(^^)

21日まで♪