演劇企画アクタージュ『ほしのひと』@池袋シアターグリーンBASE THEATER 19日15時の回を拝見。


物凄く良い紙の当日パンフだけど、レイアウトが謎で紙面に対する情報量が少な過ぎる辺りで嫌な予感はしてました。

前説始めたのに客入れBGMはやかましいまま。説明無く5分押し。その間のBGMが無駄に振り上がったり、終わるかと思ったら続いたり……かなり割り引いて取り組まないとだな、とは思いましたけど。







(基本この先も参加者の耳障りな事しか書いてません)










(心構え出来たら先に進んでいただいて構いませんが)








(警告はしましたからね)







(ネタバレはしています。それが感想ってもんです)




・フィクションでSFでファンタジーだから物語に正解は無いけれど、この世界でのルールは明示してくれないと観客も演者も困ってしまう。ましてやタイムトラベル物なんて、こと日本人ひとりひとりの脳内にある程度のルールが刷り込まれているジャンルだから、先からであろうと後付けであろうと『この世界でのルールはこうです(こうだったんだ)』てのが無いと混乱必至。

いちいちあげつらうとキリないので絞りますが、お父さんが挙げるタイムリープの条件や危険性がこの世界でのルール確定を明示してるのか、一般論で思いついた懸念なのかが曖昧で、こっちは何を心配していいのか判らない。

『条件が揃わないと駄目』と云った矢先に「オレも(アタシも)一緒に行く!」のシーンも割とずっこけたな。それは条件破りにならんのか?結果条件破りにならないのは良いとして、タイムリープ失敗による宇宙の爆発まで懸念するお父さんは、飛び込みの一発目は懸命に止めるのがスジなんじゃないか?


・遅く重たい進行でしたが、内容が6割を過ぎた辺りからストーリーもキャラの目的も急速にまとまって、やっと話を追ってて面白くなりました。つまり先にやりたいネタもやりたい事も決まってて、それを成立させる為に前半を造った、ってとこなのでしょう。作劇の苦労は理解出来るけど、つきあわされたコチトラにそこまでの観劇がしんどかったのは紛れもない事実だから。

時計は私が見たわけではありません。私が退屈を感じるたび、いいタイミングで私のナナメ後ろの誰かが時刻読み上げ式の時計で時間を教えてくれてまして(最初グリーン名物の霊障だと本気で思いました^^;)、最後に聞こえたのが16:15。氏を筆頭に私の周りでは頭抱えたり船漕いでる奴が散見されました。


・それでもお話のテーマは好みだったんだけど(宇宙とタイムトラベルだよ。嫌いな男子おる?)、演出なのかなぁ、芝居の表現の方向性は合わなかったなぁ。説明そっちのけで面白を取ろうとしたり、ストーリーを進める為だけにに強引な嘘をただただ飲み込ませたり。

“このシーンで行われているのはなにか”“このキャラクターのこのシーンでの目的はなにか”芝居する上で重要なこの辺の事を、キャストで統一がされてない、どころか演出家も理解していなかったんじゃないかと思われる。


・ここまで書いてみて、改めて情報量の少ないパンフ見て驚いた。作家演出家のクレジットが入ってないじゃんか!演出家不在だったのか、クレジットされるのがはばかられる理由があったのか。どちらにせよ、本作がまとまりのない作品になっちゃった理由は伺えそうだけど。


・上演回数を鵜呑みにしちゃ悪いとは思うけど、このキャリアのある団体にしては色々と目につき過ぎだったかな。作品の巧拙以前に出来てなきゃいけない事がこんなに鼻についたのは久しぶりな気がする。

danke『昨日の月は綺麗だったっけ。』@富士見台アルネ543


お芝居の内容については申し分ない。ネタは私の好みにどストライクだし、俳優陣は達者でキャラクターはみんな魅力的。変形舞台(ジァン・ジァンやエウロスっても若手には通じないね(>_<)小劇場楽園形式の2面客席ひし形舞台)の使い方も楽しかったし。

お話はファンタジー要素満載ながらちゃんとパズルストーリーも作家の思想も存分に盛り込まれていて見応え十分。堪能したー!って心地良い疲労感で時計を見て上演時間の短さにびっくりでした。


楽しい舞台です。31日まで♪と〆てあげられれば良かったんだけどねぇ……。






(注:ここから先は劇団さんにとって耳の痛い話になるかと思われます)






(注:あまり面白いことは書きません)






(注:お芝居自体は非常に面白かったです。これは間違いなく)






(注:それでも読みますか?)





(注:警告しましたからね)





(これやるの久しぶりだな^^;)


・何度か来たことのある劇場ですが初めて、普段は舞台として使う席での鑑賞をしました。ハコの構造の問題でしょうが反響にクセがあるようで、近くで話している俳優の声が届かない箇所が散見されました。聞こえないのではなく、見えてる距離と届く声に差が生じていて感覚バグるのです。

ま、これは劇団さんがどうにも出来ない事ですが^^;


・パンフレットどころかペラ1枚のキャスト表も無い、アンケートも取らない、ウェブ上にパンフレット様サイトもアンケートサイト無い。これは実に不親切な団体だと云わざるを得ない。

ペーパーレスは賛成だし、開演前にやたらゴテゴテ説明するパンフレットは必ずしも好きではないけど、観終わった後に『あのキャラ演じた俳優誰だっけ』となっても手掛かりになる物が何一つ無いのは、観客にも出演してくれた(特に客演の)俳優陣にも失礼です。公演は俳優にとってプレゼンの場でもあるのに、あとになって誰が誰やら判らない事態を劇団が作り出してはいけないと思います。唯一のよすがであるチラシのアー写と造り込んだキャラのヴィジュがまぁ一致しなくて、ドイル並みの推理を働かせるハメになりましたし(ほら、お話は気に入っている(^^))。


・コロナ禍でもないのに送り出しをしない、出演者と挨拶も出来ない、どころか『チェキ撮らない連中はとっとと出ていけ』みたいな物云いには呆れました。

今日び事務所契約に縛られた芸能人がこれくらいのハコに出る事は珍しく無いから観客をシャットアウトする理由は判るし、いろんな部分に価値を付けようという姿勢は否定しないけど、だからといってそれ以外の人間を邪険に扱って良い訳では無い。

チケ代の設定にもびっくりしたなー。案内貰った当初は高価過ぎを理由に断ろうかと思ったもの(昔話:第三舞台がシアターコクーン進出の折「チケ代が¥5000になってしまって申し訳ない。こんなの小劇場演劇の値段じゃないよね」とことわりを入れてました、って話は今どこまで響きますかね)。今回が小劇場お初のひとがどう感じるかだよね、1回目はダマせても次に繋がるかどうか……ネガティヴに振れそうだけど(>_<)

劇団宇宙キャンパス共演者小林晃子所属。阿部晋一、初咲里奈、尾鷲知恵、兜森隆将、関山ゆみ、鈴木美穂、二階堂南、渡邉大晃参加。リーディングファクトリー『恋-其ノ三-』@阿佐ヶ谷アルシェ

いちお当ブログのフォーマットに則って書いてますが、実際はタイトルの前に“朗読「劇」”と謳ってあります。どうやらこれがミソらしいのですが、それに気付いたのは帰宅してからの事^^;


昨年11月の『ぷちキャン謝祭』で初めて朗読イベントに参加(ブログに挙げてなかったわ^^;)、そこから今まで直面している疑問が『朗読とは……』というもの。この時は宮沢賢治だったけど、キャラによってはセリフが極端に少なかったり、ネタによっては出入りがあったりするので、演者によっては本を持たずに出たり入ったり、場合によっては相手と絡んだり。うーん、『朗読とは……』

TBSラジオっ子なもんで『朗読のヒロバ』なんて番組も耳にします。主にTBSのアナウンサーが演者となってラジオで朗読をするという企画。でも複数名のキャストが出るので当然台詞は割るし、作品自体が戯曲だったりすると、とこれは朗読なの?ラジオドラマでは!?うーん、『朗読とは……』

いや、朗読劇なるものを観たこと無い訳では無いし、ただただお客として観てた時にはこんな疑問なんぞ抱いたこと無かったんだけど、自分でやってみて初めて違和感をおぼえるようになりましてね、って話。


今回の企画も演者は手に本を持っているし、極端に演技に振ったりはしないけど動きはあるし、更には作品が戯曲だからともするとという極面が無くはなかったけど、そこは↑のかぎかっこが効いていたおかげで楽しく堪能することが出来ました。

そりゃそうなんだよね、演者が舞台でやってるんだからそりゃ動かしたいし、音照や映像などエフェクトだって使いたくなるってのが人情だわな。


「今更おめぇ何書いてんの?」って思います?思いますよねぇ。自分だってここに来て「今オレ何書いてんだろう^^;」って思いますもの。それくらいによく判らないドツボにハマっていたって事なんですよ、ご了承ください^^;^^;

でも自分がそっち側立ったらまた違和感に苛まれそうだな〜。シミュレーションしてみるに、やっぱり本持ったまま立ち上がって歩き回る事に疑問は持ちそうだもの(いや、やる事になったらちゃんとやりますけどね^^;^^;)。



本のフォルムに好みはあるけど、統一していたし製本されていたから飲み込めました。ただ自分の台詞にマーカー引いてあるのが見えてしまった時にはさすがに興醒め。実際の朗読でもやってるひとは居そうだけど、さすがに客の目で見ちゃうとなにか引き戻される感じがしちゃいましてね(>_<)



朗読でやる意義、演劇としてやる意義、それを折衷しようとする試み、興味深く拝見しました。第一演者が手練れ揃いでキレキレだったから気分良く劇場を後にすることも出来ましたし。

残念ながら17日千秋楽。お疲れ様でした♪