出演が2本あったとはいえ観劇17本、うち身内5本殿堂入り2本とはなんとも寂しい限り。

とはいえチケ代のインフレは進むばっかりだからおいそれと拝見出来ない事情もあったりなかったり。特に年度後半は個人環境が変わりまして……てな話は、こんなとこで書かんでいいか(>_<)


年間ベスト作品は

・oubaitori企画『実態劇「Macbeth-マクベス」』

・命彩TRiBE『ウチガラ〜彼女が[      ]自衛官になった理由〜』

の2本。


ベスト劇団は思いっきりのエールを込めて

・劇団宇宙キャンパス福山組


今年はなにより、現役で活動している中で最も付き合いの長い芝居打ちから「先日の公演を以て劇団を卒業。演劇からも距離を置く」と聞かされて、正直心中穏やかではありません。

それぞれ事情があるから乱暴な事は云えんし、彼女の選択には応援しかないけど……やっぱり寂しいし、我が身の来し方と行く末についても考える、節目の1年となりました。


皆が通る道だかんな。少々先におるだけだかんな。

大学劇研後輩川原洋子所属。劇団桟敷童子『一九一四大非常』@錦糸町すみだパークシアター倉


連作で振りに振ってきた『あの事故(“方城大非常”ウィキにすら挙がっている実際に有った炭鉱事故の事。なのでウィキに載っている辺りまではネタバレしますのでご用心を)』のお話。ストレートなパニック物、と簡単に云う事も出来るっちゃ出来るんだけど。

とにかく俳優の運動量が凄かった。炭鉱夫役はただでさえいろんな汚しが入るのに、それを一旦落として別衣装被ってモブをやり、また汚して舞台に戻るなんざレベル1。それ以上の衣装替えメイク替えを背負いながら舞台装置動かしたり背景になったり。挨拶の人数観てちょっと驚いちゃったもの。


桟敷さんを見始めた当初は判りやすい二項対立の図式で、善悪だったり、土着と他所者だったり、伝統的生活と文明だったり、etc。

それの片方(基本的には弱い立場)に思い入れが出来るような形でお話が構成されていたと記憶しています。思えばスタンダードなアングラ芝居(桟敷さんは元々新宿梁山泊だっけ)はそうして色んな主張思想を表現してますし。

時を経てその二項対立が変化して行きます。以前は悪役として描かれていた側にもちゃんと事情がある事や、良いとしていた側にも問題が内包している事、お互いにお互いの理解者が居たり、そもそも争いを求めないなんて立場もあったり、でも各々の立場には譲れない部分が有ったり。二項なんだけど対立を俳優だけで表現しなくなるようになります。


そうして辿り着いた本作は、以前までの作品のように単に涙出っぱなし、とかって云うのではなく(いや、ちゃんと泣いてはいるんだけどね^^;)、最終的に感じたのは人間の業の深さ。

現場では救助活動もままならない悲惨な状況なのに、『東京の会社』は採掘事業の再開を命じて来たり、大正天皇の御言葉を携えた勅使が来ると決まると事故そっちのけで接待の為に子供まで駆り出されたり、と判りやすく腹立たしいシーンはもちろんなんだけど、ラス前とラストシーンのやりとりはそれを通り越えてゾッとしましたね。あの夫婦の会話には背筋がゾッとするような深い深い闇が見えました。


今回も凄いです。間違いなくオススメです。

12月7日まで♪

お世話になっております劇団宇宙キャンパス『みあげてごらんっ!』@福山神辺文化会館

25周年特別企画は東京・広島二都市公演。#13.14であんな気持ち悪いブログ書いた身としては全ての見届けるのがスジであろう、と云うことで0泊3日の弾丸ツアーを組んだわけです。


当初、広島参加はナイショにしてました。事ある毎に「広島行くの大変だね、頑張ってね♪」と参加者にエールを送りつつ、新規にメル番作ってチケットを押さえ、深夜バスの予約を取りました。当日早朝に福山入りし駅前のサウナに潜伏、芝居に関係無い場所をのんびり観光しつつ、開場時間直前に福山から3駅先の劇場に入ってみんなにビックリしてもらう、という我ながらカンペキなプランニング。

東京から10名単位で行く劇団員や参加者たちが1週間前後滞在するなら、コストカット考えるとウィークリーマンション的な場所を複数名でシェア、とか予想するじゃん。なんでそのサウナ併設のカプセルホテルに連泊してんだよ!しかもみんな揃って朝の7時から風呂入りに来てるだなんて!!


閑話休題(a.k.a.とりあえず落ち着け)。


私も元々地方出身だから、演劇を地方でやる事の難しさは理解出来ます。上演環境はもちろん、参加しようという人間の数を揃える事すらままならない。しかも俳優やスタッフさんのスキルやグレードなどに贅沢や望みを云いだしたらキリがないからです(ま、コレがうまくいかず残念なまま本番を迎える公演は上演環境が良くても割と散見されるのですが^^;)。

とはいえそんな環境にあっても活動しているひと、小林ともゆきに賛同して参加し広島キャンパスの劇団員になったひとをこんなにも拝見する事が出来ました。正直それだけでとっても喜ばしい事です。


たしかに拙さは否めません。ともゆきさんの演出家スキルをもってしてもかばいきれていない部分は沢山ありました。でもそんなのは些細な事です。みんなが演劇を好きになり、経験値を積み稽古をすればそんな差はすぐに埋まります。頑張って下さい(^^)

難しく考えることはありません。今はいろんなコンテンツに簡単に触れられますから、まずは興味の赴くままに、口に合うものを、可能なら出来るだけ沢山摂取する事をおすすめします(無理して合わない物を我慢してまで頑張らないのがポイント。それじゃ続かないもん)。



稽古がシビアなのは判るけど、本来頼れる助っ人として東京から行った連中の方がミスが多かったのはさすがにいただけないやろ。



さすがに毎度という訳には行きませんが^^;また弾丸ツアーを組める日が来るのを楽しみにしています。

残念ながら3日千秋楽。お疲れ様でした♪


【おまけ】三人雨爺