2024年 NPB交流戦 総括 | よっすぃ~のブログ

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呑み食い遊びのコラム

今年の交流戦も、パリーグが53勝52敗3分けと僅差ながら勝ち越しました。

通算成績(パリーグ側からみて)は下記の通りであるため、トータルではこれまでの傾向通りの結果であったと言えます。
 ・トータル:1306勝1174敗76分け


一方、今年の対戦成績(パリーグ側からみて)をDH制採用の有無で層別すると下記の通りとなり、昨年と同様に、DH制不採用の試合ではパリーグが勝ち越し、DH制採用の試合ではセリーグが勝ち越しました。
 ・DH無し:27勝25敗2分け
 ・DH有り:26勝27敗1分け

通算成績(パリーグ側からみて)をDH制採用の有無で層別すると下記の通りとなるため、この観点からは今年も通算での傾向とは真逆の結果になりました。
 ・DH無し:600勝643敗35分け
 ・DH有り:706勝531敗41分け



ただ、トータル,DH制採用の有無別いずれも2年続けて僅差であり、この結果は下記の理由によるものであって、現状の両リーグの力量はほぼ互角であると判断します。

1.プロ野球選手として最低限の守備や走塁さえできない″打つだけ″という選手が近年はほぼ存在し得なくなり、MLBを模倣してDH制を主力野手を守備の負担から順次休養させるための手段として利用するチームが増えていることによって、DH制採用の試合におけるパリーグの優位性が低くなったこと。

2.DH制不採用の試合におけるセリーグの優位性はそもそも交流戦開始当初からさほど高くはなく、20年を経てほぼ無いに等しくなったこと。


なお、これまでの交流戦についての詳細は、こちらをご参照下さい。↓


さて、長い前置きはこのぐらいにしておいて、ここからが本題です。

今年の交流戦を迎えるにあたって、今シーズンのストライクゾーン(球審のストライク/ボール判定)のばらつき(一貫性の無さ)について指摘し、見どころとしてソフトバンクの強さの真偽のほどを挙げました。↓



ストライクゾーンについては、基本的には昨シーズン並み(正規のストライクゾーンよりも、両サイドはアウトコースにボール半個広く、低めはボール1個狭い程度)に戻っていました。


但し、やはり審判(球審)による差異が大きく、また同じ審判でも試合展開(序盤と終盤、攻防の状況、等々)による乖離(不一致)性が甚だしく、特に高めのストライクゾーンについてこれらの傾向が顕著でした。


プロ野球選手による真剣勝負の内容/結果が審判員個人の技量/主義主張に大きく左右されるようでは、プロ野球ファンとして観ていて面白いわけがありません。


審判員のレベルを上げるのか自動(AI)化を推進するのかそのやり方は別にして、判定の精度(正確さと精密さ)向上はNPBの存亡に係わる急務でしょう。



ソフトバンクについては、交流戦も12勝6敗と好調でしたね。


ただ、かつてのような絶対的な強さというわけではなく、両リーグともに殆どのチームの戦力がまだ安定しないなかで開幕から安定した戦力によって相対的な強さを発揮しているものとみました。


強いチームならそろそろ本来の戦力を整えてくるであろうこれからの時期、ソフトバンクがどのような戦いを観せてくれるのか、大いに楽しみです。



では、おしまい。