本を読むのは好きだけれど
時々、読みたいものが見つからなかったり
普段読まないジャンルに挑戦したくなった時、
自分と感性の合う方や
尊敬している方のおすすめする書評って
とても参考になりますわよね
いつもお世話になっております、
尊敬するMYメンターのおひとり
楊さちこ先生
のブログ記事にも、書評がよく出てきて
とても参考になると同時に、
あのお忙しさで、よくこんなに
読んでいらっしゃるにゃあ……と感嘆してしまいましゅ。
ある日の先生の書評 で気になった
こちらの本、さっそく読んでみました。
- REVERSE―リバース (中公文庫)/石田 衣良
- ¥620 Amazon.co.jp
わたくち、石田衣良氏の本は
結構読んでますが、こちらははじめて。
わたくちの石田衣良本の筆致の
全体的イメージは……
汗と体臭のしない文章
で、デリバリーホストの少年を描いた
「娼年」のような官能恋愛小説にしても
相場師を描いた
「波の上の魔術師のような」経済小説にしても
「池袋ウエストデゲートパーク」のような
ノワールにしても、
水を飲むように
スイスイ読めてしまいます。
こちらの本も、主軸になっているテーマは
SNSを通したネット恋愛で、
設定ちょっと異色なのは
男性が女性を装うネカマと
女性が男性を装うネナベとの
コミュニケーションということ。
そちらにつきましては、ほんとにサラサラ読めます。
ただ、楊さちこ先生のこの本の着眼点が
とてもおもしろくて、
思わず取り寄せてしまったのでした。
以下、ちょっと抜粋しまします。
*****
この本はホンマは
「HOW TO 成功」本
わたしが感じ入ったのは、
①わたしの仕事の仕方はまだ甘い!
もっともっと頑張って結果を出しているひとがいる
そう気付いたという現実。
②仕事とプライベートとのバランスをうまくとって
仕事にもプライベートにも+になる人間関係の構築法
が、ここにあった。
③新しいブランドを立ち上げるために
一般的に必要だと思われていることと、
ホンマはここがキモ!やで~
ということがさらっと書いてあるということ。
*****
主人公の男女の関係が
現実の人間関係を越えて
お互いに、「魂の関係だ」と思わせているのは
相手を肯定する、
自分の思い込みや価値観を押し付けたり
相手をコントロールしようとしないという
「傾聴」の姿勢にあるのかと思います。
それが、自分が真逆の性を装った時に
文章としてお互いに現れているんですね。
そして、現実社会の人間関係では
そうはいかないことが多いからこそ
ネットでのコミュニケーションにハマっていく。
ですから、この「傾聴」というスタンスを
生身の人間と接した時においても
意識していれば、普段の人間関係も
とてもスムーズにいく気がします。
さて、楊先生が感心していた③についてですが
ちょっと種明かししちゃいますと
主人公のキャリアウーマンとアシスタントの女性との
こんな会話に現れています。
「ねえマッキー、
ブランドイメージをつくるには、
何が必要だと思う?
条件はみっつあるんだけど」
「PR活動とか、ショップとか、パーティとかですか?」
「うーん、それもあるけど、一番大切なのは
ブランドの名前。まず、日本人に
覚えやすい名前であること。」
「それで」
「二番目は、その商品の特徴が
ひと目でわかること」
「じゃあ、みっつめの条件はなんですか?」
「そうね、最後はブランドに裏付けがあること。
歴史があるとか、これまでのヒット作があるとか。
ブランドとしての理念ね」
このあたりの会話の自然さは、
広告代理店出身の
石田衣良氏の真骨頂ですわね。
ほんとにサラサラ読めて
ほんのりハッピーになっちゃいますので
サプリを飲むように、おすすめですわん
メルマガもよろしくです~
http://archive.mag2.com/0001062022/index.html
毎日ランキングです~。ポチッと押してくだされば、あなたも私もHappy
女性社長ブログ
社長ブログランキング