
こんにちは。世界観プロデューサーのTigerです。このところ、大雪に見舞われることが多いですね。南岸を低気圧が頻繁に通過している現象です。寒い日が続くけれども、活発な気圧の移動は、だんだん春の天候が近づいてくる証拠とも言えます。
画像は、先日の商談の際に手土産で持参した、「麻布かりんと」の「紫芋かりんと」です。試食したらあまりにも美味しかったので、自宅用にも購入しました。でも、正直な話、これは「かりんと」と言うより、むしろ一般的には「芋けんぴ」の味です。でも、商品名は「かりんと」でまかり通ってしまう。これはNo.1ブランドの特権と言えるでしょう。
私が主宰する勉強会セミナー「波乗りブランディング・カフェ」でもお伝えしているコンテンツなのですが、この「麻布かりんと」のブランドづくり戦略は、小さな会社がビジネスを波に乗せる秘訣「強いブランド創り」に長けた手法です。
百貨店のデパ地下にも売り場があるのですが、いつも会計に行列が出来ているほどの人気。それもその筈、オーソドックスな黒糖の「麻布かりんと」を主軸に、「苺みるくかりんと」「アップルシナモンかりんと」など、バラエティに富んだ「かりんと」が常時50~60種類並べられている。しかもどれも期待を裏切らない味であることは言うまでもなく、パッケージやサンプルをみていても楽しい。
学ぶべき点は、バラエティ=アイテム数は豊富で沢山あるのですが、商品の本質自体は「かりんと1種類」に絞っている、と言う点です。徹底的に、美味しいかりんとを極めて、シェアを獲り市場を掘り下げる。「かりんと、と言えばどこが美味しい?」の問いには「麻布かりんと!」の想起アンサーがあってもおかしくないほど、有名な人気ぶりです。
そして、徹底して掘り下げて、認知された「かりんとブランド」によって、その「かりんとバラエティ」で、ラインナップの「横展開」をはかる。あたらしい、変わり種のフレーバーを出しても「麻布かりんとなら美味しいだろう」という期待を込めて買って頂ける。「かりんと」の名前で、どんどん商品展開ができるので、飽きられることもないのです。その積み重ねによって、ブランドは、より認知が広まり、「No.1」のシェアを目指すことが出来ます。仮に売上高では他社が事実上のNO.1を獲っていたとしても、「ブランドイメージでNo.1」を獲ることも大きな強みとなります。
「麻布かりんと」がNo.1である特権として
○口コミが広がりやすい
○行列が出来るのほどの人気を獲れる
○新商品を投入しても、ブランドイメージから購入されやすい
の3点が挙げられるでしょう。
そして、No.1で居ることの何よりのメリット、というか必要性は
◎名前を覚えて貰える
の一点に尽きます。
例えば、日本で一番高い山は言うまでもなく富士山。では二番目をご存知の方はどれくらいいますか?日本で二番目に広い湖をご存知ですか?
残念ながら、No.2では、三番手以下の中に埋もれてしまうのです
何か1つ、お客様に刺さる商品ブランドをつくりあげ、刺さった軸から横展開して根を張ってNo.1を目指す。これは、多くの商品やビジネスに通用する考え方と思います。
あなたのブランドは、No.1を目指していますか?ワンストップブランディングの「パイプライン」がお送りしました。