金曜日の朝に為替のボラティリティレベルを調べたものが残っていたので見ていただきましょう。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

うまく見えてくれればいいのですが。これはブルームバーグから取ったものですが、いまでは金融
業界でBBGはインダストリースタンダード。なんといっても使い勝手がメチャクチャいいのです。
私が新卒で為替ブローカー会社に入社したときはダウジョーンズのテレレートが唯一の情報ソース
でした。その当時、顧客であった銀行サイドではもっといろんな情報ソースを駆使していたと思い
ますし、彼らはインターバンク市場で取引する必要性からロイターのディーリングシステムを駆使
していたのですが、まずはEBSという電子取引システムが劇的に状況を変えてしまいました。
今ではロイターも虫の息、可哀相に…

まあそんなことはどうでもよくて、さっそく画像の中身を見て行きます。

上からユーロ/ドル、ドル円、ケーブル、豪ドルなど主要通貨ペアが並んでいますね。そして横に
見ていけばテナー(期間、満期)別のボラティリティと、それが一週間前からどう変ったかが表示
されています。

ということでユーロ/ドル(EUR/USD)を例にとってみると、期間1ヶ月のアット・ザ・マネー(ATM)
のボラティリティは13.525%で取引されている、この水準は1週間前に比べて6.6%低くなっている、と
いうことです。その横を見れば3ヶ月のボラは15.142%、6ヶ月は15.417%となっているのがわかり
ます。その横に1M 25D RRと表示されていますがこれが大事なのですが、期間1ヶ月の
(ストライクプライスが25デルタのユーロコール・ドルプットオプションのボラティリティ)マイナス
(25デルタのユーロプット・ドルコールオプションのボラティリティ)で計算されてます。
ということはこの数値がプラスであればユーロコールオプションの方がユーロプットオプションよりも
ボラの水準が高い、言い換えれば需要が高いと解釈していいでしょう。画面の数値は-2.445という
事なのでユーロプットオプション、ユーロを売ってドルを買う権利の方が価値が高いという状況で、
この-2.445%は一週間前に比べ0.41%上昇している、つまりユーロ売りの需要がそれだけ強まった
ということが見てとれるわけで、このリスク・リバーサルの変化具合とその方向性をモニターする
ことでスポット市場の参加者の相場観がどう変化しているかということがわかるし、オプション
市場の参加者が為替市場の見通しをどのように捉えているかが見えてくるわけです。

主要通貨ペアで目立つのはドル円の1M ATMのボラが7.41%(年率表示されてます)と以上に低い
ことです。一般的に8%を割れてくると極端に市場の参加者の動意が小さい、プレイヤーたちは相場
はほとんど動かないだろうとみていると思っていいです。こうなるとスポットディーラーはお手上げ、
なんたって相場が動かないので稼ぎようが無いじゃないですか!そうなると稼ぐためにはどうするか…
今では最前線にいるわけではないので100%確信をもって言えるわけではないですが普通に考えれば
以下の選択枝から選ぶことになるでしょう。
1.取引単位、言い換えればリスクテイク量を大きくすることによりレンジの小ささをカバーする
2.高速回転を繰り返す…以前は30ポイントとか50ポイントといった利食い目標を極端に言えば1ピップ
 とか0.5ピップといった極端な薄利でも何十回、何百回と繰り返して小銭のチリツモ作戦を徹底する
3.オプションを売ってプレミアム収入を稼ぐ

1については大手金融機関ならば客のオーダーなども利用しつつやることは可能です。特にIT技術
が発達した今では2の高速トレード(HFT)アプリケーションのおかげで相当巨大な金額が動いて
いるということです。そりゃそうですね、個人のFXの世界でだって会社勘定を使えば高レバレッジ
を利用して何十本も持てるわけですからそのカウンターパーティの側だってそれに対応できなきゃ
話にならんのですから。

3については特にオプショントレイダーとすればボラが低くなれば相場の方向性に賭けて収益を稼ぐ
チャンスが小さくなると必然的にオプションを売る=自分が胴元になることによってプレミアム収入
を増やそうというインセンティブが働いてくるではないですか。で、そういうプレイヤーが増えれば
増えるほどボラがますます低下するというスパイラルに陥ってしまうのですがそれが今のドル円の
状況だと考えられます。要はカネを賭ける価値がないっていうことです。それでも7.4というのは
私の経験上相当低い水準であることは間違いなく、今後何らかの材料次第で結構荒れてくる可能性
も否定できません。まあ今のところはユーロが市場のテーマになっているので、ドル円のボラの上昇
を見込んでポジションを仕込むというのは実りの小さい戦略といえるかな…

それよりもずっと個人的に興味が引き付けられたのはドル・レアルです。画像のUSD/BRLの1ヶ月の
ATMのボラはなんと21.052%!!ホントかよ??そして1M25デルタのリスクリバーサルは7.233と
圧倒的にドルコール/レアルプットの需要が高く1週間前に比べて22.27%も価値が上昇したという
ではないですか? これは由々しき事態です!市場が狂ったようにレアル売りに走っている光景が
目に浮かびます。ちょっと前に新聞でも報道されていましたがとうとう日本の投信の売上ランキング
のトップ10からブラジルレアルの通貨選択型が圏外にはずれたということで、日本の投資家も
レアルの高金利通貨としてのメリットが為替差損で吹っ飛んでしまうリスクに直面して警戒を
強めている姿が炙りだされている気がします。この辺は要注意ですね…


30*90
USD/JPY: 77.20* 78.10*
EUR/USD: 1.3330* 1.2970-1.3060*
EUR/JPY: 103.50* 101.10*
EUR/GBP: 0.8500* 0.8380*

50*150
GBP/USD: 1.5600* 1.5450*
USD/CHF: 0.9250* 0.9500*
AUD/USD: 1.0200* 0.9900*
NZD/USD: 0.7650* 0.7500*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012):
1710* 1570-1600*

WTI CRUDE OIL FURUTES (0.5*1.5; JAN 2012)
99.5* 98.0-101.0-93.0*

今週に限っていえばやはり格付け機関のユーロ圏15カ国の格下げ方向での見直しという先週末の
発表が総てを支配した、そんな相場展開となりました。こんなとき故ユーロロングから入る人も
無いでしょう、というより先週来ユーロショートのプレイヤーが圧倒的多数であったはずなので
このニュースは最後のダメを押す、そんな材料であったはず…だからこそ1.3000を切れたあとの
フォロースルーは小さく、むしろ格好の利食いの場として意識されたのだと思います。

それよりもむしろコモディティの方がロングの損切りをさせられたという印象が強いです。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
アップしたのはゴールド先物の10*30ですが、1670(正確には1667.1の直近安値)を切れたことで
一気に利食いとも損切りともつきかねる処分売りが出たのは明白…と後なしジャンケンみたいに
いうのはフェアじゃないですよね?? そういうのはわかっているのですが週一回の更新しかできない
のが弱いところ。こちとら本業が忙しいんじゃ!!それもボロボロのファンドマネジャーの尻拭いを
しなけりゃならんのだから胃が痛くなるのです…一体オレは何をやっとんのじゃ?? 

最近つくづく思うのは職業としてファンド運用する者は結構つらいということです。銀行の為替
ディーラーは好むと好まざるとに関わらずその日その日が勝負ですから短期的材料をもとにその
日の戦略を立ててポジションを取り、一日単位の損益に集中していればいいのですが、為替に
関していえばポジションテイカーと呼ばれる人種や債券部門の人間はむしろ中長期的なビュー
に立脚してポジションを取るので一日単位の損益のブレはある程度所与のものとして受け入れざる
を得ません。それでも気が楽なのは相場観のあるときにポジションを取ればよいという裁量が
認められています。それに対してヘッジファンドは別としてトラディショナルなファンドの運用
担当者は相場に対する見通しがハッキリつかめないときでもポジションを取り続けなければなら
ないという十字架を背負っているのです。勿論彼らは相場の見通しがつかないなんて弱音は
死んでもはかないわけで、どんな相場局面でもある特定のセクターのパフォーマンスがいいから
そこに集中投資するとか、投資銘柄選択を突き詰めていくことによりどんな相場環境にも対応
できると豪語するわけですが、そんなものは戯言に過ぎずファンドの数字を追っていけば正体が
あっという間にバレてしまうわけです。まあだからといって彼らを責めるのも酷かなと思いますが
それでも「コイツ、アホか??」と思うような瞬間もあるわけで、そういう時にサラリーマンとして
会社を代表して投資方針とその結果について代弁しなければならない時はツライもんです。いつ
までも弱音を吐いていてはいけませんね。夕食にまたアルコールをいっぱい摂ってしまったので
為替についてはまた明日にでも。時間ができれば…





先週はあまりに忙しくアップデートはできませんでしたので2週間分まとめてやってしまいます。

30*90
USD/JPY: 77.50* 78.10-77.20*
EUR/USD: 1.3240* 3390-3300-3420-3270-3510-3420-3540-3390-3480-3360-3450-3360-3450-
3300-3420-3330*
EUR/JPY: 102.60* 104.40-103.50-105.60-103.20-104.40-103.50*
EUR/GBP: 0.8560* 0.8500*

50*150
GBP/USD: 1.5450* 1.5750-1.5600-1.5750-1.5600*
USD/CHF: 0.9300* 0.9100-0.9250*
AUD/USD: 0.9700* 1.0300-1.0050-1.0200*
NZD/USD: 0.7400* 0.7850-0.7650*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012)
1680* 1760-1710-1760-1710*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; JAN 2012)
97.5* 100.5-97.5-101.5-99.0-102.0-100.0-101.5-97.5-99.5*

当然のことながらユーロ関係の動きが大きいわけですがはっきりいって日替わり相場といった
感が強く年末も近づいてきたこの時期、次第に市場が疲れてきているのではないか…そんな
気がします。ユーロ危機の解決に向けたいろいろな対策を市場が注目しているのは当然として、
11月末に欧米に日本も加えた主要中央銀行が国際金融システムを支援するため流動性の供給で
合意したあのニュースが市場にポジティブな材料を提供したのも束の間、S&Pの格下げ脅迫
攻撃にいよいよ市場は混沌…こんな感じでしょうか? ここまで書いてしまうとちょっといい過ぎ
ですね、格付け機関が政策当局の具体的行動を「引き下げ」という凶器を振り上げて促している
といった構図です。12年ぐらい前にみたグラディエイターという映画の中でラッセル・クロウ
演じる主人公が時のローマ皇帝の信頼を一心に受けていたのを嫉んだ皇帝の息子の陰謀に巻き
こまれ、ガリア遠征将軍(だったかな)の地位を剥奪された上に陣営からはずれた森の中に連行
されてそこで処刑されかかったときのあのシーンとどうも重なってしまうんですネエ。膝まずく
主人公の後ろで大きな剣を首元に突き刺そうと鉄兜を被った処刑人が振りかぶっている、あの
シーンです。

まあそんなことはどうでもいいんですが、ここではダウ・ジョーンズのデイリーの一目均衡
表をみていただきましょう。出所はstockcharts.com




$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
何故あのタイミングで協定発表が出されたのかがわかるような気がします。当局者たちが株価の
動きに一喜一憂するとも思えませんが、株価が一目の雲のねじれの薄くなっている部分を突き破って
しまったら市場は一気に動揺の度を強めただろうと思うと、そういうタイミング(11月末のことを
指しているのですが)で何らかのメッセージを出す必然性があったのだと思います。
ここのところ個人的な旅行や仕事での出張、帰ってきたら山のようなレポートの嵐に新プロジェクトが
ローンチに漕ぎつけたことでその後のフォローアップなど目まぐるしく時間に追われて世の中の動きに
全くついていけてません。

ということで今日も残務整理のためにオフィスに来たのですが、やはり市場動向はフォローしておき
たくてまずは5年物のソブリンCDSから手をつけました。恐ろしいマニュアル仕事で記録をつけながら
余りの眠さに意識が飛びそうでしたがこうしてチャートにしてみるとやはり気づかされることがある
ものです。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
スプレッドシートの背後では合計15ヵ国のCDSの終値をデイリーベースで記録していますが、これらを
全部一枚のチャートに表示してしまうと当然のことながらギリシャの余りに天文学的な数値の爆発の
せいでその他の国が芥子粒のようになってしまうのでギリシャだけは特別待遇として別チャートに
表示させています。

画面では見えづらいかもしれない気もしますが傾向的には200以下に収まっている優良グループ(米、
英、独、中、ブラジル、日本や韓国もこの中に入っています)と200~300に収まっている国々
(フランス、ロシア。南アもこの領域に近いです)、そして300を超えて危険地帯に嵌り込んでいる
国々といった色分けができるでしょうか。まあ問題は危険な領域にあるとはいってもある程度安定した
動きになっていればいいと思うのですが(例えばアイルランド)、イタリアやスペインに関しては
予断を許さない状態が続いているとみた方が良さそうです。そしてEFSFだもEMSだのどこがどう違う
のか(不勉強のせいで)よくわからない用語が最近飛び交っていて要するにユーロゾーンの支援体制
が整ってきている、少なくとも印象的にはそのように見せているというのにギリシャのCDSは丸っきり
関係なく上昇し、とうとう9日の終値は10000の大台を突破しているではないですか!!

最早ユーロ圏のほんの数パーセントの規模しか持たない同国の命運に左右されている場合ではない、
事態はイタリアやフランスといったEUの主要国にまで波及しているのだから、これ以上火の手が
広がるのを予防する方が先決だという一種の死亡宣告を与えているようなものです。そしてここに
来てS&Pによる大量格下げ警告…かなり恣意的なものは感じますが、ことはそこまで切迫している
とみた方がいいのかも。その割に昨日のNYダウは前日比186ドル高ということで本当に良くわからん、
結局は米国資産がセーフヘイブン的に選好されているということなのでしょうか…

さて、この項最後に他国の心配をするより自国の心配をする方が先、ということで日本の5年物ソブ
リンCDSの動きも載せておきましょう。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
30*90
USD/JPY: 76.60* 77.50*
EUR/USD: 1.3510* 1.3450-3540-3240*
EUR/JPY: 103.50* 102.60*
EUR/GBP: 0.8590* 8650-8560*

50*150
GBP/USD: 1.5850* 5450*
USD/CHF: 0.9200* 9300*
AUD/USD: 1.0000* 0.9700*
NZD/USD: 0.7600* 0.7400*

GOLD FUTURES (10*30; JAN 2012)
1720* 1670-1710-1680*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; DEC 2011)
97.0* 95.5-98.5-97.0-98.5-95.5-97.0-95.0-97.5*

市場のユーロアタックはまだまだ終わらずといった感のある1週間でした。特にドイツ国債の入札
不調という結果がもたらす危機感には相当深刻なものがあり、これまでユーロとアメリカの悪材料
どうしで天秤をかけていた相場がとうとうユーロ売り、ドル買いに大きく舵をきった…そんな印象
があります。当面の死角としてイタリアが攻撃目標となっていることに対しIMFが中心となって
最大6000億ユーロの支援が検討されているとのことですが。10月につけた安値@1.3145、或いは
今年最安値@1.2860を市場が見据えていると考えた方がよさそうです。一直線にノーズダイブする
かどうかは別としても。

先週は週の後半に相場を見ていないのでゆっくりリハビリしていくことにします。
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先週書いた記事ではWTIクルード先物が堅調であること、97.00を割り込むかどうかを高値トライ余力の
有無の判断の基準として注目していきたいとしました。そして週初の調整売りが入ったときも確かに
このサポートを割り込むことはなく一気に100ドルを突破し103.37まで突き抜けたことで目標値として
考えていた105.42もあるかと思われたのですが、その後崖から転げ落ちるように96.64まで下落。
やってくれますね、マッタク。ただ、金曜日のクローズは97.41でアップした0.5*1.5のP&Fチャート
で遥か下から45度角で上昇している仮想サポートラインはまだ破られてはいません。とはいえ過去の
値動きを見てみると95~96ドル台にはさしたるクリティカルサポートはなく、先ほどのサポート
ラインを96.50で下抜けすると94.60-65まで滑るように落ちてもおかしくはないということになって
しまいます。状況的には一旦仕切りなおしを迫られそうな形にはなってますね。


$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

次にアップしたのはゴールドの先物5*15のチャートです。こちらの方が先の原油よりももっとわかり
やすいですね。30度角で上昇するサポートラインを何本か引いていますが、そのうちの下から2本目
と水平に黄色でハイライトしているクリティカルなレベルが交錯していた1750ドルを割り込んだこと
で利食いなのか早めのロスカットかは知りませんがとにかくポジションの手仕舞い売りが先行した、
但し1710ドルどころを走っているサポートは今のところ死守している…そんな構図になってます。

今回の上げの起点となった1604.7から1804.4までの上げ幅は199.7ドルで、その上げ幅に対する
フィボナッチレベルを計算すると…
38.2%:1728.12 達成
50%:1704.55
61.8%:1680.99

そうか、市場はこの半値戻し地点を背にしてとりあえず下げ渋ったということなんですね。そして
1736.6を早期に回復できるのであれば上昇再開の目がでてきます。逆に半値戻しのポイントを割り込む
ことになってしまうと1696.8、1693.9といった過去の一時期に高値となったレベルを次々と突破して
1680.99狙い…丁度そのあたりに1681.2というお誂え向きの目標値があります。ということで、個人的
には1681-1754のレンジの中での取引を考え、どちらかに抜けていくならばその方向に順張りでついて
いく…そんな展開を想定して臨みたいと思います。あくまで個人的見解ですからね!

30*90
USD/JPY: 77.20* 76.60*
EUR/USD: 1.3720* 3750-3450-3540-3450-3540-3450-3600-3510*
EUR/JPY: 106.20* 106.50-103.50*
EUR/GBP: 0.8500* 8590*

50*150
GBP/USD: 1.6050* 5700-5850*
USD/CHF: 0.9000* 9200*
AUD/USD: 1.0300* 1.0000*
NZD/USD: 0.7750* 7600*

GOLD FUTURES (10*30; DEC 2011)
1790* 1720*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; JAN 2012)
99.0* 99.5-97.5-103.0-100.0-101.5-98.5-100.0-97.0*

相場は不透明のひとこと。相変わらずユーロ・ドルは週初高く始るもののアッサリと売り込まれ
1.34台前半まで。しかし意外にもしつこくビッドがでるのか売り方が一息ついて1.36台まで上昇。
しかしここからが先週までの展開と違い1.35台前半まで緩んで越週。それもそのはず、スペインの
国債利回りが7%付近まで上昇し確実にユーロ包囲網の焦点が絞られてきているのですから。とはいう
ものの2011年も残り少なくなり市場が疲弊してきたのかダイナミズムを失いつつあるような展開と
なっています。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
アップしたのはユーロ円の30*90チャートです。一言で言ってしまえばユーロ・ドルと構図的には
ほとんど同じ。でも画像の中で水平に走っている薄紫の2本のラインのうち下側を104.70でブレーク
したことにより売りが加速したという意味では相場に入りやすかったのではないかと思います。
週初に売る度胸がなかったとしてもチャートポイント割れでは仕掛けるタイミングとして絶好の
機会となったのでは? それでもターゲットとしていた103.32の手前でしつこく跳ね返されたと
いうことは市場は76.4%戻しの水準(=103.32)を確実に意識していて週末までに割れなければ
一旦利食いを入れるしかないというセンチメントに傾いたのかと思われます。なんたって、ここ
数週間お決まりのように金曜日には買い上げられているのですから。

さて、気味が悪いのが豪ドルとキウイ。特にキウイに関してはAUD/NZDの買いが入っていることも
あって非常に上値の重さが意識されているように見えます。ということでキウイと豪ドルの対ドル
レートの50*150もアップしておきます。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
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豪ドル(下)チャートを見ると0.9388の属するボックス(0.9400)から45度角で上昇している
仮想サポートラインとぶつかる寸前で今のところ下落が食い止められているのでトレードする立場
から見れば0.9900割れにストップをおいてロングを仕掛けてもいいか、やられてもロスは小さいと
いう意識で相場と対峙できるもののキウイについてはどうも今の地合いでは手はつけたくない、むしろ
豪ドルのロングの見合いにキウイのショートをコストのいいところで作ってAUD/NZDの合成ロング
にしたいという気分になります。言わんとしていることがわかってもらえればいいのですが。

あとはゴールド、原油と見ていきたいところではありますが物事には優先事項があるものでちょっと
今書いてるヒマはないのでまた夜にでも。

CFAという米国の証券アナリスト試験の1次試験まで残り3週間あまりとなって、そのカバーする
範囲があまりに広いのと会計知識の占める割合が結構高いので憶えることが山ほどあるという
ことで日本の同様の試験との性格の違いに相当プレッシャーを感じている今日この頃。ブログ
なんて書いてるヒマはない!!と知りつつ追い詰められると逃げ込むようにここに来てしまうん
です。まあでもオリンパスの件とかを見るにつけやはり財務諸表をとっくり吟味する能力は
養っておかねばならず、そのための基礎としてフィナンシャル・レポーティングという分野を
おろそかにしてはイカンのですが…

そんな事情もあるので手短にユーロ円を見てみます。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
アップしたのは30*90のチャートです。P&Fをよく知らない方も読んでいるかもしれないので簡単に
説明するとあるド高値またはド安値から始めて90ポイント(3ボックス)逆方向に動いたら一つ横の
列に移って○又は×をつける、これをリバースといいます。例えばチャートの真ん中下に100.77と
数値が入れてありますがこれが属するボックスは100.80でそのあと90ポイント(3ボックス)上昇
したので1段横にずれて×を3つつけたわけです。で、その後リバースすることなく30ポイント上昇
するたびに×を同じ列に積み上げていく、下落するときはその逆ということで簡単ですね。

このチャートの特徴は普段見慣れているローソク足とかバーチャートとは違って純粋に値動きだけを
追っている、非時系列のチャートであるということです。だから1行横に移るのに1日もかからない
時もあればドル円のように何日もかかるときもあるわけでフィーリングが合わないと思われる方も
多いかもしれません。個人的には私が相場と関わり始めたときに使っていたのがこのチャートなので
しっくりくるのですが、まあそれぞれですかね。

これを見ると100.77の安値から切り返した相場がヘッド&ショルダーのパターンを形成しつつ
あるようにも見えます。左肩がAとつけている107.68、ヘッドが111.57、そして右肩が108.29...
そして重要なネックラインが104.70-80を走っていて今回も安値は104.74と前回の104.77をわずか
3ポイント更新しただけで○が前回安値の105.00のラインから突き抜けることなく切り返したという
意味で相当強いサポートを形成しているということがわかります。

ただ、テキスト的にいうとこのヘッド&ショルダーとかその逆パターンであるリバース・ヘッド&
ショルダーというパターンは相場の天井とか大底でこそ信頼度が高まるパターンであり、今回が
そうした形に当てはまるかどうかは疑わしいというのが個人的見解です。一ついえるのは
104.70-80が割れないうちはそれほど下値は拡大していかないだろうと推測がつくことです。
逆にいえばそこを割り込むということはそれだけの材料がでているという証であり、相場はひどく
傷つくことになってしまうだろうな、ともいえますが。

フィボナッチを計算すると100.77のボトムから111.57の直近高値までの距離1080ポイントに対する
61.8%戻しが104.90に位置していて今回の安値はそのターゲットを達成後少しオーバーランして
104.74。金曜日には106.39まで戻してはいますが、今後また下値トライをして104.70どころを
割り込んでしまうと上記上昇幅に対する2/3戻し@104.37とか76.4%戻し@103.32といった目標値
が出てきます。逆にベルルスコーニ首相が辞任し後継首相になったお爺さんがかなり実直そうな
人なので市場が好感してユーロ買いに走るなら直近の上値ターゲットは108.15-25あたりになり
そうです。それを超えたとしてもチャートでも見れるように100.77の属するボックスから45度角
で上昇させているラインが109.20-50レベルで頭を抑えることにはなるかと思いますが。

こうしたことがP&Fチャートを眺めていて推測がつくわけですが、あとは時系列チャートで一目
均衡表と見比べたり、もう少し近視眼的にパラボリックを4時間足で利用したりなどしてエントリー
のタイミングを測ったり、いろいろやり方はあります。ということで明日からまた頑張りますか!

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

原油にしろゴールドにしろ今ではコモディティという側面よりも金融商品としての側面が非常に
強いようで株式市場や為替、信用市場との相関関係が顕著に見られるのではないか、そういう意味で
オルタナティブ商品としての魅力があるのか無いのか、よくわからなくなってきました。

そうはいいながらゴールドに関してはQE2でドルの価値が低下しインフレ圧力が強まったといっては
買われ、ユーロがギリシャの債務危機で動揺しているといっては安全資産としての側面に光が当たって
結局は底堅く推移し…何でもいいから買えばいい的な動きになってますが…

相場としての面白味からいえば原油の方が理詰めで押せるような気がしています。とはいっても金融
商品としての正確と実需を反映する面が相克する分難しいところがあるのだとは思いますが。

さて、最初の画像は原油(WTI)の先物価格を1*3ドルで追ったもの、そしてその下にゴールドの先物
(10*30)P&Fチャートです。前者では89.00-50、後者では1685-90レベルが相場の分水嶺として機能し、
上昇基調に入りつつあるという認識です。死角としては米国の株式市場の下落ということがあるのか
と思いますが、米国の企業業績自体はかなり良かったということもあり、欧州の債務危機という十字架
を背負いながらも当面は上値模索をするのではないでしょうか?? そうした前提に立って、また原油と
ゴールドの金融商品としての側面を重視して今後の上値目標値をフィボナッチ計算してみると…

WTI原油:114.83 - 74.95= 39.88ドル
76.4%: 105.42
61.8%: 99.60…11日の高値は99.40
50.0%: 94.89...達成

Gold Futures: 1923.7 - 1535.0= 388.70ドル
76.4%: 1831.97
61.8%: 1775.22...達成

原油に関してはP&Fチャートで見るとアップトレンドチャネルをブレイクしているのが確認
できますがこれが本物であるかどうか、97.00が割れるかどうかを基準に見極めていきたいところ。
ゴールドも基本的にBuy on dipsスタンスは変らず。というよりも既にロングポジションをキープ
している方が多いと思われるので1830あたりを利食いポイントとしてポジションの半分位を落とす
と残りのコストが非常によくなるのでは? 精神衛生上実現益をしっかり確保することが相場に
振り回されないコツなのではないかなあと思うわけです。


30*90
USD/JPY: 78.10* 77.20*
EUR/USD: 1.3720* 3810-3690-3840-3510-3780*
EUR/JPY: 108.00* 5.00-6.20*
EUR/GBP: 0.8650* 8500*

50*150
GBP/USD: 1.6100* 5900-6050*
USD/CHF: 0.8800* 9150-9000*
AUD/USD: 1.0400* 100-300*
NZD/USD: 0.7850* 7750*

GOLD FUTURES (10*30; DEC 2011)
1760* 1800-1740-1790*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; DEC 2011)
94.5* 97.0-95.0-97.5-95.5-99.0*

なんともいやらしい1週間となりました。燎原の火はギリシャからイタリアへ…先週末にイタリア
もIMFの監視下に入るとの報道がありましたが、当初の意図は市場の混乱を大きくしないための予防的
行動であったはずなのに市場は完全にそのように取らずイタリア国債を売りたたきユーロも1.3484と
奈落の底へ。ほんの2週間前には1.4248をつけたというのにそこから800ポイントですよ!!何なんだ、
このボラの大きさは!! で、始末が悪いのはそこから大きく切り返して週末を迎えているということ
で、週末になるとギリシャ包括案がまとまった、信任投票が可決された、国民投票が撤回された、
ベルルスコーニ首相が辞任した、後継首相がパパデモス氏で決まった等々、ここ何週間も同じパターン
を繰り返し翌週はじめにポジティブな空気を漂わせるのにもかかわらずまるっきり逆の反応を招いて
いることです。タチの悪い相場です。

まあ考えてみればヨーロッパの失業率って凄いんですよね。アメリカはまだ9%で済んでますが(と
いっても経済規模がなんといっても世界一なのでそれでもインパクトは十分すぎるほど大きいのです
が)、スペインなんて2011年の予想失業率は20%ですぜ!!
詳しくは下の画像でどうぞ。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

よく見えないといけないので出典をはっきりさせると、
IMF World Economic Outlook Database, September 2011
このデータベースは優れものです。なんたってタダですし。

最後にユーロの30*90のP&Fチャートを載せておきます。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
なんで1.3484で下値トライが止まったのか、トレーディングのポイントからは左上の1.4550から
引いてきた30度の下降ラインが今回サポートとして機能したから、といったらあまりに感覚的に
過ぎますかね…