金曜日の朝に為替のボラティリティレベルを調べたものが残っていたので見ていただきましょう。

うまく見えてくれればいいのですが。これはブルームバーグから取ったものですが、いまでは金融
業界でBBGはインダストリースタンダード。なんといっても使い勝手がメチャクチャいいのです。
私が新卒で為替ブローカー会社に入社したときはダウジョーンズのテレレートが唯一の情報ソース
でした。その当時、顧客であった銀行サイドではもっといろんな情報ソースを駆使していたと思い
ますし、彼らはインターバンク市場で取引する必要性からロイターのディーリングシステムを駆使
していたのですが、まずはEBSという電子取引システムが劇的に状況を変えてしまいました。
今ではロイターも虫の息、可哀相に…
まあそんなことはどうでもよくて、さっそく画像の中身を見て行きます。
上からユーロ/ドル、ドル円、ケーブル、豪ドルなど主要通貨ペアが並んでいますね。そして横に
見ていけばテナー(期間、満期)別のボラティリティと、それが一週間前からどう変ったかが表示
されています。
ということでユーロ/ドル(EUR/USD)を例にとってみると、期間1ヶ月のアット・ザ・マネー(ATM)
のボラティリティは13.525%で取引されている、この水準は1週間前に比べて6.6%低くなっている、と
いうことです。その横を見れば3ヶ月のボラは15.142%、6ヶ月は15.417%となっているのがわかり
ます。その横に1M 25D RRと表示されていますがこれが大事なのですが、期間1ヶ月の
(ストライクプライスが25デルタのユーロコール・ドルプットオプションのボラティリティ)マイナス
(25デルタのユーロプット・ドルコールオプションのボラティリティ)で計算されてます。
ということはこの数値がプラスであればユーロコールオプションの方がユーロプットオプションよりも
ボラの水準が高い、言い換えれば需要が高いと解釈していいでしょう。画面の数値は-2.445という
事なのでユーロプットオプション、ユーロを売ってドルを買う権利の方が価値が高いという状況で、
この-2.445%は一週間前に比べ0.41%上昇している、つまりユーロ売りの需要がそれだけ強まった
ということが見てとれるわけで、このリスク・リバーサルの変化具合とその方向性をモニターする
ことでスポット市場の参加者の相場観がどう変化しているかということがわかるし、オプション
市場の参加者が為替市場の見通しをどのように捉えているかが見えてくるわけです。
主要通貨ペアで目立つのはドル円の1M ATMのボラが7.41%(年率表示されてます)と以上に低い
ことです。一般的に8%を割れてくると極端に市場の参加者の動意が小さい、プレイヤーたちは相場
はほとんど動かないだろうとみていると思っていいです。こうなるとスポットディーラーはお手上げ、
なんたって相場が動かないので稼ぎようが無いじゃないですか!そうなると稼ぐためにはどうするか…
今では最前線にいるわけではないので100%確信をもって言えるわけではないですが普通に考えれば
以下の選択枝から選ぶことになるでしょう。
1.取引単位、言い換えればリスクテイク量を大きくすることによりレンジの小ささをカバーする
2.高速回転を繰り返す…以前は30ポイントとか50ポイントといった利食い目標を極端に言えば1ピップ
とか0.5ピップといった極端な薄利でも何十回、何百回と繰り返して小銭のチリツモ作戦を徹底する
3.オプションを売ってプレミアム収入を稼ぐ
1については大手金融機関ならば客のオーダーなども利用しつつやることは可能です。特にIT技術
が発達した今では2の高速トレード(HFT)アプリケーションのおかげで相当巨大な金額が動いて
いるということです。そりゃそうですね、個人のFXの世界でだって会社勘定を使えば高レバレッジ
を利用して何十本も持てるわけですからそのカウンターパーティの側だってそれに対応できなきゃ
話にならんのですから。
3については特にオプショントレイダーとすればボラが低くなれば相場の方向性に賭けて収益を稼ぐ
チャンスが小さくなると必然的にオプションを売る=自分が胴元になることによってプレミアム収入
を増やそうというインセンティブが働いてくるではないですか。で、そういうプレイヤーが増えれば
増えるほどボラがますます低下するというスパイラルに陥ってしまうのですがそれが今のドル円の
状況だと考えられます。要はカネを賭ける価値がないっていうことです。それでも7.4というのは
私の経験上相当低い水準であることは間違いなく、今後何らかの材料次第で結構荒れてくる可能性
も否定できません。まあ今のところはユーロが市場のテーマになっているので、ドル円のボラの上昇
を見込んでポジションを仕込むというのは実りの小さい戦略といえるかな…
それよりもずっと個人的に興味が引き付けられたのはドル・レアルです。画像のUSD/BRLの1ヶ月の
ATMのボラはなんと21.052%!!ホントかよ??そして1M25デルタのリスクリバーサルは7.233と
圧倒的にドルコール/レアルプットの需要が高く1週間前に比べて22.27%も価値が上昇したという
ではないですか? これは由々しき事態です!市場が狂ったようにレアル売りに走っている光景が
目に浮かびます。ちょっと前に新聞でも報道されていましたがとうとう日本の投信の売上ランキング
のトップ10からブラジルレアルの通貨選択型が圏外にはずれたということで、日本の投資家も
レアルの高金利通貨としてのメリットが為替差損で吹っ飛んでしまうリスクに直面して警戒を
強めている姿が炙りだされている気がします。この辺は要注意ですね…

うまく見えてくれればいいのですが。これはブルームバーグから取ったものですが、いまでは金融
業界でBBGはインダストリースタンダード。なんといっても使い勝手がメチャクチャいいのです。
私が新卒で為替ブローカー会社に入社したときはダウジョーンズのテレレートが唯一の情報ソース
でした。その当時、顧客であった銀行サイドではもっといろんな情報ソースを駆使していたと思い
ますし、彼らはインターバンク市場で取引する必要性からロイターのディーリングシステムを駆使
していたのですが、まずはEBSという電子取引システムが劇的に状況を変えてしまいました。
今ではロイターも虫の息、可哀相に…
まあそんなことはどうでもよくて、さっそく画像の中身を見て行きます。
上からユーロ/ドル、ドル円、ケーブル、豪ドルなど主要通貨ペアが並んでいますね。そして横に
見ていけばテナー(期間、満期)別のボラティリティと、それが一週間前からどう変ったかが表示
されています。
ということでユーロ/ドル(EUR/USD)を例にとってみると、期間1ヶ月のアット・ザ・マネー(ATM)
のボラティリティは13.525%で取引されている、この水準は1週間前に比べて6.6%低くなっている、と
いうことです。その横を見れば3ヶ月のボラは15.142%、6ヶ月は15.417%となっているのがわかり
ます。その横に1M 25D RRと表示されていますがこれが大事なのですが、期間1ヶ月の
(ストライクプライスが25デルタのユーロコール・ドルプットオプションのボラティリティ)マイナス
(25デルタのユーロプット・ドルコールオプションのボラティリティ)で計算されてます。
ということはこの数値がプラスであればユーロコールオプションの方がユーロプットオプションよりも
ボラの水準が高い、言い換えれば需要が高いと解釈していいでしょう。画面の数値は-2.445という
事なのでユーロプットオプション、ユーロを売ってドルを買う権利の方が価値が高いという状況で、
この-2.445%は一週間前に比べ0.41%上昇している、つまりユーロ売りの需要がそれだけ強まった
ということが見てとれるわけで、このリスク・リバーサルの変化具合とその方向性をモニターする
ことでスポット市場の参加者の相場観がどう変化しているかということがわかるし、オプション
市場の参加者が為替市場の見通しをどのように捉えているかが見えてくるわけです。
主要通貨ペアで目立つのはドル円の1M ATMのボラが7.41%(年率表示されてます)と以上に低い
ことです。一般的に8%を割れてくると極端に市場の参加者の動意が小さい、プレイヤーたちは相場
はほとんど動かないだろうとみていると思っていいです。こうなるとスポットディーラーはお手上げ、
なんたって相場が動かないので稼ぎようが無いじゃないですか!そうなると稼ぐためにはどうするか…
今では最前線にいるわけではないので100%確信をもって言えるわけではないですが普通に考えれば
以下の選択枝から選ぶことになるでしょう。
1.取引単位、言い換えればリスクテイク量を大きくすることによりレンジの小ささをカバーする
2.高速回転を繰り返す…以前は30ポイントとか50ポイントといった利食い目標を極端に言えば1ピップ
とか0.5ピップといった極端な薄利でも何十回、何百回と繰り返して小銭のチリツモ作戦を徹底する
3.オプションを売ってプレミアム収入を稼ぐ
1については大手金融機関ならば客のオーダーなども利用しつつやることは可能です。特にIT技術
が発達した今では2の高速トレード(HFT)アプリケーションのおかげで相当巨大な金額が動いて
いるということです。そりゃそうですね、個人のFXの世界でだって会社勘定を使えば高レバレッジ
を利用して何十本も持てるわけですからそのカウンターパーティの側だってそれに対応できなきゃ
話にならんのですから。
3については特にオプショントレイダーとすればボラが低くなれば相場の方向性に賭けて収益を稼ぐ
チャンスが小さくなると必然的にオプションを売る=自分が胴元になることによってプレミアム収入
を増やそうというインセンティブが働いてくるではないですか。で、そういうプレイヤーが増えれば
増えるほどボラがますます低下するというスパイラルに陥ってしまうのですがそれが今のドル円の
状況だと考えられます。要はカネを賭ける価値がないっていうことです。それでも7.4というのは
私の経験上相当低い水準であることは間違いなく、今後何らかの材料次第で結構荒れてくる可能性
も否定できません。まあ今のところはユーロが市場のテーマになっているので、ドル円のボラの上昇
を見込んでポジションを仕込むというのは実りの小さい戦略といえるかな…
それよりもずっと個人的に興味が引き付けられたのはドル・レアルです。画像のUSD/BRLの1ヶ月の
ATMのボラはなんと21.052%!!ホントかよ??そして1M25デルタのリスクリバーサルは7.233と
圧倒的にドルコール/レアルプットの需要が高く1週間前に比べて22.27%も価値が上昇したという
ではないですか? これは由々しき事態です!市場が狂ったようにレアル売りに走っている光景が
目に浮かびます。ちょっと前に新聞でも報道されていましたがとうとう日本の投信の売上ランキング
のトップ10からブラジルレアルの通貨選択型が圏外にはずれたということで、日本の投資家も
レアルの高金利通貨としてのメリットが為替差損で吹っ飛んでしまうリスクに直面して警戒を
強めている姿が炙りだされている気がします。この辺は要注意ですね…













