試験準備のため寸暇を惜しんでテキストや問題集と格闘してたり
仕事の負担があまりに重くとてもじゃないがこちらに割く時間が
なかったのです。なんてのは単なる言い訳か。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

早速ですがユーロのチャートをアップしました。市場心理の変化と
いうのはおそろしいものです。ユーロゾーンの債務危機問題も6月の
ギリシャ選挙後、同国のユーロ離脱が回避されて以降ジワジワとユーロ
ショートの巻き戻し基調となり、その後フォーカスがスペインに集中
すると危機感の高まりとそれに対するEUやECBの対応を手がかりに
ユーロは対ドルのみならずクロスでもその失地の一部分を回復した、
そんなところでしょうか、

特に8月31日のジャクソンホールでのバーナンキ講演…これ自体は特に
QE3について踏み込んだことを言ったわけではないですが市場は勝手に
先読みして、雇用統計の結果如何ではすぐにも量的緩和第3弾が打ち出される
のではないかとの観測が台頭。先週最後の2日間ではECBによる国債の
「無制限購入」(無制限なんてことはないんですが)、いわゆるアウトライト・
マネタリー・トランザクション(OMT)の発表が市場に熱狂的に迎えられ、
翌金曜の米国の雇用統計が市場予想を下回ると今度はドル全面安。結局
ユーロは一貫して買い先行の展開となったのでした。

考えてみれば欧州問題が劇的に、しかも短期的に改善するという訳では
無いことくらい明白なのに何故ここまで?? でもそれが市場というもの
なのでしょう。それにいろいろなテクニカル指標、たとえばフィボナッチ
の38.2%、50%といったリトレイスメント・ポイントがブレイクされると
その方向への動きが加速されるという相場のクセが典型的にでている好例
といえそうです。

ということで先ほどの画像でみると3月27日につけた高値@1.3385から
7月24日につけた安値@1.2042までの1343ポイントに対する61.8%リトレイス
ポイント@1.2872が今回のアップレッグのターゲットとなっているのでは?
起点を先ほどの1.3385ではなく2月24日につけた今年最高値@1.3486にとる
方が自然といえば自然ですか、そうすると1.3486から1.2042の値幅1444ポイント
に対する50%戻しは1.2764(既に達成)、61.8%戻しは1.2934…こういった
ところが当面の上値目標値として意識されているのでは? 大して目新しい
こともないですが。ついでにユーロの50*150のP&Fチャートもアップして
おきますか、たまのことなので。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
これをみてもやはり1.28台後半~1.29台前半の重要性が認識できるのでは?
このエリアをブレイクするのであれば更にロケットの如くユーロが上昇する
目が出てくるのですが、そのためにはもっと強力な材料が必要となる、そんな
風に思っています。

もう一つおまけ。ユーロも面白いけどやっぱゴールドでしょう…ということで
5*15のゴールドP&Fもアップしておきます。言わんとすることを汲み取っていた
だけることを期待しつつ…

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
昨日、為替について展望しておきたいと思いながらスキップしてしまいました。
大概週末に予想すると逆にいくということもあるのでまあ月曜の朝の相場を
みてからで十分かなとも思ったりして。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
アップしたのはドル指数のHLCと終値ベースの21日MAです。

年の始まりがその年の高値になったり安値になったりといったことはよくあるケースですが、
2012年の1月もほぼ終わりに近づき今回はドルで言えば年初が高値、ユーロ(対ドル)でいえば
年初が安値といった展開で今月は終わりそうです。年初とは言ってもユーロが安値@1.2624を
つけたのは13日のことでしたが。

ギリシャをはじめとするユーロ圏を取り巻く状況が大きく変わったかといえばそんなことは決して
なく、先週末にギリシャと民間金融機関団との間で債務返済条件が整いつつあるという楽観的トーン
が市場を支配したかと思えば今朝方のニュースによればそんな悠長なこともないようですし。
強いて上値を追っていく必要性を感じていないのですが…
今朝は10時から住んでるマンションの消防訓練に出ました。
なんでこのクソ寒いときに訓練なんかするんだ!と恨み言も言いたくなるほどでしたが
1週間前、雪が降ったときに当たらなかっただけでもラッキーと考えるべきなんだとお叱り
を受けちゃいました。それに今年は管理組合の役員(持ち回り制なので10年に一回は必ず
回ってくるやつです)なので出席マストということであきらめの心境もあり。

この寒い中、住人のうちのどれだけ訓練に参加するんだろう、と思ったら予想以上に多くの
人たちが出てきてくれて、皆の防災意識が非常に高いことを認識するいい機会になりました。
と書いている今もグラッと地震が来たみたいですが。4年以内に首都圏が大地震に見舞われる
可能性が70%(でしたっけ?)というショッキングなニュースも発表されているだけに防災や
AED器具の使い方などの練習をしておくのは凄く意義のあることだと思いました。

思わぬ盛況をもっと盛り上げたのは10歳未満の子供たちが親と一緒に参加してくれた家庭が
結構あって、子供たちの元気な姿をみてるとやはり周りの人たちの気持ちも明るくなるもの
なんですね。ウチには子供はいませんが、少子高齢化ってホントなのかと訝ってしまうほど
でした。そう、少子高齢化トレンドによる社会保障コストの増大と年金負担の拡大が日本の
財政赤字を積み上げる大元凶となっているわけです。こうしたことについてメディアで取り
上げられない日はないくらい、暗い影となって国民生活に対する重圧となっています。

国の財政赤字はXXX億、債務残高を一人当たりの借金にたとえるとXXX百万円という
ようなことをよくききますが、今日の「牛さん熊さんブログ」にその辺の詳しい定義と残高
の記事が紹介されているので熟読されることをお薦めします。
http://bullbear.exblog.jp/

また、リアルタイム財政赤字カウンターというページを見ていただければ時々刻々と増加
していく政府債務の数字に薄ら寒い暗澹たる気持ちにさせられてしまいます。
http://www.kh-web.org/fin/

そんな悲観的状況にダメを押すような記事が総本山財務省のHPに出ています。
http://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei/03.htm
(税制について考えてみよう)

これだけ奈落の底に突き落とされた日本に出口はあるのか?処方箋は増税しかないのか??
増税なんかしたら余計消費にまわるお金は少なくなっちゃうんじゃないの?
政治家や官僚が身を切るなんていう戯言はこれっぽっちも信用してないですもんね!
やはり自分の身は自分で守る、これしかないと私は思っているのですが、そもそも大本営の
発表する数値を盲信していいのか、何か隠していることがあるんじゃないのか、等々いろんな
疑問が湧いてきます。

そんな中、一つの貴重な見方を提供してくれているのがこれです。
ドル暴落後はこの外貨で儲けなさい
by 中丸友一郎 徳間書店刊

テーマがあまりに高圧的というか、いけ好かないので本能的に拒絶反応を起こしてしまいそう
でしたが、中身は予想以上に分析的であり所謂「作られた固定観念」を突き破る良書なのでは
ないかと思います。特に第2章の『「日本は財政破綻で円暴落」のウソにダマされるな』は特に
何をおいても絶対に読んで欲しいところです。また第4章の中の一節、「財政赤字をファイナンス
する3つのオプション」、その次の「震災復興のための増税策は愚策」の項も刮目して頭の中に
いれていただきたいのです。その中の一節を引用しますと、

…日本の政府債務/GDP比率は、グロスで見るかネットで見るかで大きく異なることにも注意
すべきだ。政府資産から同債務を差し引いたネットの政府債務ベースでみると、わが国の純政府
債務のGDP比率は約60%に止まる。これは先進各国とほぼ変りがない。

高橋洋一嘉悦大学教授の本もその中で紹介されていますが、やはりそういうことだったんだ。
要するに暗い影の部分ばかり大本営財務省やメディアは強調してありのままの姿がぼやけて
しまっているんだな。ただ、政府資産というのは容易に現金に換えられるものは少ないでし
ょうし、経済が悪化していく過程で資産の質も悪化していくのは容易に想像できるので、それ
ほど楽観できるものではないのも事実だと思いますが。

ということでやはり政府、財務省にはありのままの数字を包み隠さずまな板の上に上げろと
声を大にして要求したいです。また、増税という形で毟り取るよりどうやったら国富を上げる
枠組みを作って上げられるかを真剣に考えろよと言いたいですね。成長なくして税収増なし!
海外投資を増やすにも税制面で競争力を失ったままじゃシンガポールや香港に勝てるわけない
だろ!!
30*90
USD/JPY: 76.60* 78.10-76.90*
EUR/USD: 1.2970* 2880-3060-2940-3180-3090-3210*
EUR/JPY: 100.20* 99.30-102.00-100.80*
EUR/GBP: 0.8350* 8410*

50*150
GBP/USD: 1.5550* 1.5700
USD/CHF: 0.9350* 9150*
AUD/USD: 1.0450* 0650*
NZD/USD: 0.8050* 8200*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012):
1670* 1680-1650-1730*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; MAR 2012):
98.5* 97.5-100.0-98.0-101.0-99.5*

先週はかなり象徴的な1週間となりましたね。
週前半は中国旧正月もあったのか静かではありましたがその後は怒涛の相場。
ポイントを箇条書きにしてみると…

1.日本の貿易収支が31年ぶりに赤字に転落した
2.インドが預金準備率を6%から5.5%へ50bps引き下げた(2009年1月以来初)
3.FOMCが政策金利見通しについて2014年終盤までゼロ金利見通しを明らかにした
 市場はこれをサプライズとして受け止めた
 また、FEDはインフレ目標としてPCE指数2%と明示した
4.フィッチはイタリア、スペイン、ベルギー、スロベニア、キプロスの5カ国の格下げを発表
と、こんなところでしょうか。

インドの金融緩和姿勢への転換をワザワザここに指摘する意味があるのか、と奇異に感じられる
方が多いかと思いますが、欧州問題の深刻化に伴い新興諸国市場から投資マネーが流出したこと
からこれら新興諸国の株式市場や通貨が大きく売り込まれていたことを考え合わせると、如何に
当局が危機感を抱いていたかがわかろうというもので、ようやくインフレ率に落ち着きが見え始め
政策的に行動を起こす余地が生まれた、そして実際に行動に移したことを市場は好感していると
見ることができるでしょう。いち早く中国も制限的な金融緩和政策を打ち出してますしね。

日本の貿易収支が赤字に転じたという事実はサプライズというよりは市場はあらかじめ予想
できていた(わかっていた)ことであり、78円台まで買い上げる材料としてどうなの??という
気もしなくはないですが、巨額の財政赤字問題もありますし日本売りをしかけたい筋にとっては
お誂え向きといったところでしょうか。その後、金曜日の落ち方は「ア~ァ、失敗した!」的な
投げがあっさりでてしまったんでしょう。

問題はユーロです。私が勤務している会社のファンド・マネジャーはLTROの効果の大きさを
指摘しています。また、LTROの第二弾が2月に実施されることが予定されていることからあと
1カ月ほどはリスク性資産や通貨に資金が入りやすい状況が続くだろうと予測しています。
また、もう一人のマネジャーに言わせると年明けと共に少し動きやすくなった投資家の資金が
少し再配分されているのではないかと言ってましたね。しきりに「Liquidity rally」と繰り
返してましたっけ。

そんなことがあったせいかギリシャ問題が蚊帳の外みたいなエアポケット状態になってしまい
ました。信用市場はギリシャの次はポルトガルだ、と同国国債をターゲットに定めたことで
ポルトガル国債の利回りは急上昇。普通ならこれを受けてユーロがフリーフォール状態に陥る
はずなんですがむしろユーロには買戻しの好機が与えられたようでどうも信用市場と為替の間に
不整合な状況が生まれています。

通貨に関して言えばシカゴ筋のショートの建て玉が空前のレベルまで積み上がっていたことも
あり、ユーロ圏内の悪材料よりもグローバルの株式市場の雰囲気にのって通貨ユーロの利食いが
あぶりだされたのだろうと個人的に解釈しています。

さて、これからどうなるか、が一番の問題ですがそれについては夜にでも。
30*90
USD/JPY: 76.60* *
EUR/USD: 1.2640* 1.2970*
EUR/JPY: 97.20* 100.20*
EUR/GBP: 0.8350* 8260-8350*

50*150
GBP/USD: 1.5250* 1.5550*
USD/CHF: 0.9550* 9350*
AUD/USD: 1.0350* 1.0450*
NZD/USD: 0.7950* 8050*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012)
1630* 1670*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; FEB → MAR 2012)
98.0* 101.0-99.5-102.0-100.0-102.0-98.5*

これから夕飯なのでコメントはまた後ほど。
先週は3連休を利用して名古屋、奈良と小旅行に出ていたため今回2週間分をまとめて
やってしまいます。

30*90
USD/JPY: 76.90* 76.60*
EUR/USD: 1.3000* 1.3060-1.2670-1.2790-1.2670-1.2850-1.2640*
EUR/JPY: 99.60* 97.50-98.40-97.50-98.70-97.20*
EUR/GBP: 0.8410* 0.8230-0.8350*

50*150
GBP/USD: 1.5500* 1.5650-1.5250*
USD/CHF: 0.9450* 0.9550*
AUD/USD: 1.0250* 1.0350-1.0150-1.0350*
NZD/USD: 0.7750* 0.7950*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012)
1580* 1660-1630*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5, FEB 2012)
100.0* 103.5-100.5-103.0-101.0-102.5-98.5-100.0-98.0

年も明けて市場は全開モード。やはり激しいユーロ売りの嵐ですが、一直線に落ちない
のが相場の相場たる所以でしょうか。ところどころでショートカバーが入りつつ底流の
ユーロ安圧力は健在。

ドルを機軸に見ても儲かる相場ですがやはりユーロクロスを見ておくとどんなにユーロ
売りが進行したかわかるのでは? EUR/AUD, EUR/CAD, EUR/NZD(なんとキウイがメチャ
買われています)などトレンドの強さがよく出ています。

またシカゴIMMのユーロの建て玉の推移を見ても相当ショートポジションが積み上がって
いることがわかります。節々で利食いを入れながらもショートカバーが入ったところでは
着実に売りポジションを構築している、そんな様子が見て取れるようです。

そしてウォールストリートジャーナルの日本語版のHPを見るといきなり
「S&P, フランスとオーストリアの格付けを1段階引き下げ」
「ギリシャ政府と民間債権との間で行われていた債務軽減の交渉が不調」
といった記事が目に飛び込んできます。

こうした地合いの悪さから当分ユーロ安トレンドの転換を見込むのは難しいのでは?
ただ相場なので市場のポジションが一方向に大きく傾くとちょっとした事で大きな
アンワインディングも出てくることもあるためやはり注意しなければ。

ということで明日はシドニータイムから波乱の幕開けとなりそうな予感がします…

って書いてて気づいたのですが、既に13日の段階でS&Pによるフランス国債などの格下げ
が行われており、それにより1.26台前半まで売られたんですね。失礼しました。

昨年、2011年は相場を張る人の多くにとっては至難の年になったのではないかと思います。
ここで改めて列挙するまでもなくいろんなイベントや危機があってその度にユーロを中心と
して動いてきたわけですが、あれほどまでに「リスク・オン」とかその逆の「リスク・オフ」
という用語が多用された年も珍しいのでは? 「要するに安心して投資なんかやってられるのか?」
という本質的な問題を突きつけられた1年だったのではないかと思います。

今年は海外市場も2日は休場(のはず)なので例年に比べて市場が動き出すまで比較的余裕が
あるので昨年のメジャー通貨の推移を簡単に振り返ってみても悪くないなと思います。
2011年が為替トレイダーにとってどれだけ難しい年であったのか…


$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

アップしたのはstockcharts.comのパフォーマンスチャートから米ドル、ユーロ、円、スイス、
豪ドル、カナダ、そして英ポンドの各通貨の指数値でみた2011年のリターンをヒストグラムで
表したものです。

これを見ると米ドルが+0.83%、ユーロは-2.48%、円は+6.02%…などとでているわけですが、
皆さんお気づきの通りプラスにせよマイナスにせよリターンの幅がかなり小さくなっています。
これは何を意味するものなのか? 要は中長期的なビューをもってトレードする者にとっては
ロングにせよショートにせよポジションを一方向に傾けてずっと見てても大して思わしい成果
が得られなかった、そんな年であったわけです。まあ、為替の売買を手がける人々の99%は
そんな長いスパンで物を見ているわけではなく、むしろ一瞬の刹那(言い過ぎか)とかせいぜい
2~3週間といった周期でポジションを作ったり閉じたりしていると考えられるのでこんなのを
見てもあまり示唆に富むものではないとも言えますが。

ピストグラムにして2010年の終値から201年の終値までのリターンを見ていたのではフェアでは
ないのでやはり同じ引用先のパフォーマンス・チャートを時系列で見てみると…

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
最初からこっちをアップしとけばいいんだよ、と非難されそうですね、ハハ。でも運用の世界に
いると結局、あるタイムスパンでアンタはどれだけ儲かったの、損したの?という問いを突きつけ
られることが多いわけで、言い換えれば紆余曲折の説明はいいから結果を先に教えろと言われて
しまうのです。それは暗にヒストグラムで表せと要求されているようなものなのでちょっとのせて
みたってことです。

さて、この時系列チャートをみれば一目瞭然、スイスフランが2011年8月までの主役でしたね。
その他の通貨に関しては年の最初の4ヶ月間ほどはそこそこの上昇トレンド。ギリシャ問題が
再び蒸し返された5月ごろからユーロの様子がおかしくなり始めたのですが、その一方で
アメリカ経済が2番底をつけに行くのではないかとの懸念が出てきたことで赤のラインで示され
ている米ドルの独歩安状況が4月から8月初旬まで大きく進行。それと裏返しのような形でジワ
ジワと円がリスク回避的な買いを集めてじっくり上昇。

9月以降は欧州危機が前面に出た結果リスク資産から資金が還流する動きと本丸ユーロの売り
とがぶつかり合う形でユーロは上昇と下落の攻守がめまぐるしく交替したのですが結局年末
にかけては絶望感とも疲労感とも取れるようなズルズル相場でユーロは失速。とはいっても
先ほどのヒストグラムで見たように1年間のリターンとすればほんの-2.48%。ユーロに限らず
年間で5%以上のプラス或いはマイナス方向に振れた通貨は円しかなかったという、かなり信じ
難い状況となったのでした。難しいわけだ!

と、ここまで昨年の状況をものすご~く大雑把にみてみたのですが、過ぎたことをゴタゴタ
論じても仕方ない、問題はこれからの相場をどう読むかって事ですよね! 一言で言えば
「そんなのわかるか!」と逆切れしちゃいたいところではありますが、まあ手がかりはやはり
ユーロ、それに今年は選挙イヤー。新興国、特に中国の金融政策といった点に注目してみて
いきたいと考えてます。中国に関しては12月になって幾分金融緩和姿勢に転じたと覗わせる
うごきがあるものの依然として不動産バブルつぶしが大きなテーマでありハードランディング
を予想するエコノミストも多いようです。その一方で、つい最近中国を旅行してきた知り合い
に言わせると「国内の景気がそれほど落ち込んでいると思わせるようなシグナルは少なくとも
訪れた大都市圏を見る限りでは微塵もない」ということでした。それにどんなに腐っていても
8%の年率成長を達成できる、そこそこ(どころではない)の市場規模をもった国が他にどれ
だけあるのかってことです。好き嫌いという感情とは別の次元で注視していかなくてはなら
ないでしょう。

あとは日本。政策対応が遅れれば遅れるほど円高圧力は高まるのは目に見えてます。すでに
昨年75.31円という円高を見てしまっている以上、年末の76.88が超円高ということにはなら
ないし投機筋から見て円売りで攻めるよりも円買いで攻めたほうがやりやすいという状況に
あると思いますがどうでしょう。まあでも皮肉なもんですよね。貿易収支、経常収支が恒常
的に赤字になったら容赦なく円売りが襲ってくるんでしょう。今のところは円高が困る、困る
といっているのにいざそれが反転したら別の意味でもっと困ることになるのだから…


30*90
USD/JPY: 78.10* 76.90*
EUR/USD: 1.3030* 1.2880-1.3000*
EUR/JPY: 102.30* 99.60*
EUR/GBP: 08320* 0.8410*

50*150
GBP/USD: 1.5600* 1.5400-1.5550*
USD/CHF: 0.9400* 0.9450*
AUD/USD: 1.0200* 1.0050-1.0250*
NZD/USD: 0.7500* 0.7550*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012)
1600* 1530-1580*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; FEB 2012)
100.0* 101.5-98.5-100.0*

今年も1年間お付き合いいただきましてありがとうございました。

思えば今年前半はかなり頑張って実況中継をしたのですがその後味気ない
記事ばかりとなってしまい反省しきりではありますがまあ環境が変れば
いろいろな制約もでてくるので仕方ないかと思ってます。できることを
やるだけさ!

為替相場を振り返ってみるとやはりギリシャ問題をはじめとしてユーロ圏の
債務問題が大きく影を落としたといえるでしょうね。この問題の本質・核心は
こうしたソブリン債を保有している金融機関の行方が疑問視されているという
ことなのですが。

言い方は悪いですが一般民間企業ならば資金繰りに行き詰って倒産したと
してもその影響は限定的であるといえますが、金融機関、ハッキリ言えば
銀行が不良資産を抱えたり保有債権の回収に問題が起きると貸し出し姿勢を
厳しくせざるを得なくなり貸し渋り、貸しはがしに走る結果社会システムに
与える影響が甚大なだけに始末が悪いんですよね。

こうした状況に拍車をかけているのがS&Pやムーディーズといった格付け機関
による格下げ攻勢でした。8月のS&Pによるアメリカ国債格下げは事前に警告
されていただけに意外感はなかったもののやはり象徴的なイベントでしたが、
その後の格下げラッシュには辟易させられました。

結局は投資家のリスク志向が悪化しリスク資産から資金の引き上げが顕著に
進んだ結果、リーマンショック以降先進国経済が停滞するのを補う形で世界
経済を牽引してきていた新興国の株式市場の様相も相当暗くなってしまった、
特に新興国にとっては進行するインフレを抑制するために金利を引き下げる
体勢を整えづらかったこともこれらの国々の株式市場が苦戦することとなった
わけです。

まあでも考えてみれば結局はグローバル投資マネーの多くは今でも先進国から
流入していたってことですよね? こうした先進国は既に社会インフラが整備
されてしまっているので高い経済成長を達成する機会に乏しいのは明白。それ
に対し新興諸国はまだまだこれから経済が伸びていくのだから、そこに高い収益
機会を見出して投資を集中させていこうというのは自然な流れ。でも本元の金融
システムがおかしくなってしまえば投資資金を回収せざるを得ないわけで、こう
したことからブラジルレアルやインドルピーといった通貨が激しい売り圧力に
見舞われたとみることができるでしょう。

メジャー通貨を見てみると今年前半までドルを売ってリスク資産に投資する状況
が続いていたことから5月にはドル指数は73を下回るレベルまで低下していたの
ですが、市場のリスク許容度の悪化と共に反転し直近では81まであと一歩という
ところまでざっと11%上昇。ドルインデックスの半分以上をユーロのウエイトが
占めているので指数の上昇は大雑把に言えばユーロ・ドルの下落の鏡写しという
ことです。

リスク回避時に特に上昇する通貨として典型的なのがドル、円、そしてスイスフラン
と相場は決まっていたのですがスイス中銀はあまりのユーロスイスの下落に耐えら
れず強硬なユーロスイスの下限設定という挙行にでたことから急速に市場はスイス
を介した取引から退出。興醒めしたということでしょう。

始末が悪いのはドル円。もともと私の性に合わない通貨ペアであり、動かないなら
動かないでいてくれればいいのに昨日は77円を割り込んで陰線で今年最後の相場を
終了ですか。ユーロ円も100円を割り込んだ水準で引けてますし、2012年の最初の
トライはやはり円高方向なんだろうな…売り込んで当局が介入に出るかどうか試して
やる、どうせアメリカや欧州の同調が得られないのだから介入に出られるわけがない
…というのが投機筋の読みなのではないでしょうか。

それにしても3月の大震災後の介入は不可避だったにせよ今年2回、計10兆円以上も
介入して結局はこれかよ、どれだけ国民の税金を無駄にしてるんだよ??マッタク、
今年も怒りともウンザリともつかない入り混じった感情を抑えきれず過ぎていくん
ですね…

それでは皆様、よいお年を!
30*90
USD/JPY: 78.10* NO CHANGE*
EUR/USD: 1.3060* 3180-3030-3120-3030*
EUR/JPY: 101.10* 102.30*
EUR/GBP: 0.8380* 8320*

50*150
GBP/USD: 1.5450* 5750-5600*
USD/CHF: 0.9500* 9250-9400*
AUD/USD: 0.9900* 1.0200*
NZD/USD: 0.7500* 7750*

GOLD FUTURES (10*30; FEB 2012)
1600* 1640-1600*

WTI CRUDE OIL FUTURES (0.5*1.5; FEB 2012)
93.0* 98.5-97.0-100.0

そういえば世の中メリークリスマスですね。私は悲しいことにオフィスで残務処理をやって
ましたが。昨日は祝日と嬉しかったのですが海外はやっているのでファンドデータが山ほど
メールで入ってきてて、月曜に仕事に追われるよりは今日のうちに片付けて余裕を持ちたか
ったのです。家でリモートオフィス機能をつかって処理できればいいのですが会社から支給
されているノートPCのセキュリティがやたらと厳しいのとPDFのデータをエクセルに
コピーして落とせないのでいちいち手打ちで入力などという超原始的な作業なんてやって
られないということで、1時間かけて会社に行っちゃいました。どうでもいい話ですが。

為替やコモディティもいいのですがやはり今は株式かな~、と思ったのでついでにstock
charts.comから引用します。
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2
オーソドックスに50ポイントが1ボックスで3ボックスリバーサルのチャートにしました。

ユーロ圏の債務危機で世界中が先行きの見通しがなかなか立たなかったのですが、どっこい
米株は打たれ強かった、そんな印象を与えられる形になってます。クリスマス商戦も好調の
ようですし真空地帯を駆け上がっている、そんな感じでしょうか。それと対照的にアジア株
はいいところがないですが、まあその辺は追々更新しようかと考えてます。シャンパンを飲み
すぎなければ…
オプションのボラティリティの画像を先ほど引用したのですがどう見ても薄くて見づらいかと
思うのでもうちょっと拡大したのを載せてみます。このほうが見やすくなっているのを期待
しつつ…
$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

さて、これだけではつまらないので今度は全く違うテーマを見てみますか。
次にアップするのは米国債の20年ものと2年ものの比率を取ったチャートをstockcharts.comから
引用したものです。

$Tiger's  Aggressive FX Traidng 2

これを見て一体何がわかるの?という話ですが、まずこのチャートの定義は<20年債の利回り/2年債の
利回り>なのでチャートの上に行くほど期間の長い利回りの上昇幅のほうが2年債の利回りの上昇率
よりも大きいことを表しています。逆に下に行くということは期間の長い債券の利回りの下落率が
期間の短い債券の利回りの下落率よりも大きいってことですね。債券を分析する際の重要指標の一つ
にデュレーションというものがありますが、その定義としてクーポンを含めた債券の平均回収期間と
いう見方と、1単位の金利変化に対する債券価格の変化率という見方の大きく分けて2つあるわけです
がどちらにせよ期間の長い債券の方がデュレーションは長いのは一般的には常識ですが、要するに期間
の長い債券の方が利回りの変動、その裏返しである債券価格の変化率が大きいといえます。

ということはこのチャートは20年債の変動をより強く反映していると考えて差し支えないでしょう。
チャートの8月から9月にかけて13.5倍から17.5倍のボックスで横ばいを続けた後、アメリカの景気
鈍化懸念が強まったことを反映したのでしょう、かなり急激に期間の長い債券の利回りが大きく下落
したのを受けてチャートは10月早々に10倍を割り込む水準まで急降下、その後は世界経済の不透明感
が重石ではあるものの米国の企業業績は予想外に堅調であること、マクロ指標からみてもリセッション
入りの懸念が遠のいたことからそこそこサポートされているというところでしょうか。

それにしてもここに来てやたらと格付けの引き下げが相次いでいます。11月末にはゴールドマン・
サックス、シティグループ、BOAなどの米大手金融機関が格下げされたこともありますし、
ましてや欧州の銀行やソブリンの格下げが相次いでいる中、投資マネーはリスクアバースの度を
強めて米国債や、それよりももっと安全資産とされる期間1ヶ月もの米財務省証券に金利を払って
でも殺到しているとの日経の報道もあるとおり、より安全で期間の短い投資対象が選好されて
いくとここで載せたチャートは一時的にせよ分子の下落幅よりも分母の下落幅・スピードが大きい
事を反映して上昇するということになるのかも知れません。このあたりの情報も今ではCMEの
サイトでもフォローできるので参考にしてみては? 要はドルの行方を占う材料にできるってこと
がいいたかったわけです。まわりくどいか…