【後半】アゲハチョウ、突然始まった羽化瞬間!! ついに羽ばたきました!
こちらからの続きです。
今年はことごとく失敗に終わり
なかなか蛹まで到達せず、
もう無理かな~
来年に再チャレンジかな~
と諦めていたところ
ついに
最後の最後で
大成功
ナミアゲハが幸運を運んでくれました
2023年8月3日(木)
下記のラストの子は、
なんとか無事に5齢幼虫まで成長出来ました。
今年はラストチャンスかな。
なんとか無事に蛹に辿り着きたいです。
2023年8月4日(金)
もりもり大食漢なので
大きくなるのが早いです。
はらぺこあおむし、可愛い
The Very Hungry Caterpllar
2023年8月5日(土)
太っちょになりました。
成長が早いです。
真夏だからかな…
いよいよ
蛹になる場所探しの旅に出る身支度が始まりました。
今度こそ、
行方不明にならないように
しっかりと網でレモンの木を囲いました。
2023年8月6日(日)
6:13 am
前蛹 Prepupa になっていました。
レモンの木で前蛹になってくれた~!!
よかった~
これで一安心
そして、
同じ日の夕方…
18:07 pm
蛹 Pupa になっていました。
前蛹になったのは、前日の5日、夕方かもしれません。
2023年8月13日(日)の日中
蛹になってから1週間が経ちました。
特に何も変わらずです。
蛹になってから
7~12日程で羽化します。
そろそろです。
2023年8月13日(日)の夜
18:58 pm
まだ、特に変わらず「蛹」です。
蛹のからが透明になって
中の様子がうっすら見えてくると
もうすぐ羽化が始まります。
外は真っ暗なので
蛹の色が
よくわかりませんが、
特に変わった様子は見られません。
2023年8月14日(月)
5:26 am
おお~!!蝶の羽が見えてる!!
蛹の色が透明になって
中が透けて
蝶の羽の模様が見えます。
いよいよです!
2~3時間以内には
確実に羽化します。
5:37 am
まだまだびくともしません。
5:44 am
正面はこんな感じです。
5:56 am
6:17 am
6:28
突然、羽化が始まりました!
アゲハチョウの羽化瞬間!!
This is the moment of a Swallowtail butterfly emerges from its pupa.
ぜひご覧ください
羽化は突然始まります。
生命の神秘を感じる感動的な瞬間です!
もう感動し過ぎて
言葉が見つかりません。
Nature is just amazing!
よく頑張りましたね。
アゲハチョウさん
6:37 am
綺麗です!!
What a beautiful butterfly!!
6:40 am
蛹の中は、空っぽです。
羽化直後は、
底の方に液体が残っています。
出てくるときに、
身体の中の液体を全て放出して
蛹から出て来ます。
映像にも
出てくる瞬間
蝶の身体から液体が流れ出て
それから
外に出てくる様子が
映っていますよ。
6:42 am
羽がだんだん広がってきました。
羽が乾いて
飛べるようになると
最後に体内に残っている液体を
お尻から全て放出します。
これがそのおしっこ。ようべん(蛹便)と言います。
8:16 am
太陽の光に引き寄せられるように
上へ上へと向かっていきます。
飛び立つ準備が整ってきた様子です。
8:17 am
8:18 am
ついに羽ばたきました!
8:38 am
しばらくは
このままこの木に止まっていました。
後で見に来るともう飛び立っていて
姿はありませんでした。
大空に羽ばたいて行きました。
素敵な結婚相手を見つけ
幸せになってくれることを祈ります。
無事に
あおむしから綺麗な蝶に変身できました。
ムシャムシャ食べた形跡が残っているレモンの木です。
レモンの木がはげ坊主にならずに済みました。
新しい葉っぱも出て来ています。
よかったです。
ところで、
さて、
アゲハチョウの蛹の中はどうなっているの?
蝶は、
完全変態動物
Holometabolism
です。
あおむしが蛹になると
身体はいったん全て溶けて
ドロドロのクリーム状の液体になります。
全部溶けてから
少しずつ、
器官が組み立てられ
成虫の蝶に仕上がっていきます。
蛹の中では、
蝶になるための大変化が起きているのです。
羽化するとき、余分な不要物の液体「ようべん(蛹便)」を出す。
羽化の時、
最後に出てくる体液は余分な液体です。
液体が身体にあると
身体が重くて飛べません。
なので、
余分なものは全て放出します。
蛹から出てくるとき
蛹の底にようべんが溜まっています。
そして、羽化後
羽が乾いて飛べる準備が整うと
身体にまだ残っている
余分な体液「ようべん(蛹便)」
をお尻から全て出しきって
飛び立ちます。
今日、帰宅途中
うちの近くで
アゲハチョウが2匹
仲良く戯れながら
飛び回っていました。
ラブラブな感じでした。
すごく楽しそうで
可愛かったです。
不思議がいっぱい!神秘的な昆虫の世界!
昆虫って
調べれば調べるほど、
観察すれば観察するほど
生態系の面白さや
たくさんの不思議に出会い
どんどん神秘的な世界へはまり込んでいきます。
昆虫はきれいで、デリケート!
昆虫って
汚いとか危険とか
悪いイメージを抱く人多いですが、
決して
汚くないし、
危険でもないです。
1番危険なのは
人間ですから。
もちろん、
むやみやたらに触ると
昆虫によっては
自分の身の危険を感じ、
自衛能力が働き、
攻撃してくることがあります。
それは危険です。
なので、
むやみに触ることは決してしてはいけません。
そして、
昆虫でもいろいろいますが
綺麗なものにしか止まらない
集まらない虫もたくさんいます。
蝶、蜜蜂は、
綺麗なお花にしか止まりません。
だから、
汚くないのです。
人間の手の方が
よっぽど汚かったりします。
昆虫はとてもデリケートな生物なので、
人間が触ることによって
弱って死んでしまうこともたくさんあります。
どんな小さな生き物にも貴重なひとつの命がある。
どんな小さな生き物にも貴重なひとつの命があり、
それを大切にすること、
弱い立場の生き物を守り続けることが、
全ての命を繋ぐことになると思います。
そして、
それが地球の生物多様性の保護に繋がるとともに
思いやりの心も養われるでしょう。
生物が生きていける地球を作っているのは、昆虫!
地球上には、
約170万種の生物がいて、
そのうちの100万種は昆虫と言われています。
地球上の生物の6割は昆虫なのです。
生物が生きていける地球を作っているのは、
昆虫です。
昆虫が地球上からいなくなったら、
全ての生物が絶滅すると言われています。
人間の文明や化学技術が発達した根本には、
昆虫の習性からヒントを得て、
開発されたものがたくさんあります。
溶けにくいチョコレート、
なめても安全な口紅やクレヨンなど、
昆虫が作る生物ロウが利用されているそうです。
また、ガンを死滅させる物質は、
モンシロチョウから発見。
脳梗塞を防ぐ物質が、
蚊やサシガメから見つかる。
医学の世界でも大活躍です。
イエバエを利用した高速家畜糞尿処理システム。
カブトエビを利用した無農薬米作り。
昆虫などの生態を利用した技術、研究が
どんどん進められています。
因みに、
カブトエビは昆虫ではなく、
陸水に生息するミジンコ類と同じ仲間の
小型甲殻類です。
生物の自然な仕組みと生態系を知り、”自然の知恵” を未来に活かそう!
生物の知恵の仕組みを探求する研究は、
地球の地下資源に頼らず、
循環型のエネルギー
リサイクルシステム
持続可能な社会を目指すことになります。
石油、天然ガスなどの地球の地下資源は、
このまま使い続けると
いつか干上がると言われています。
地球上の生物の自然な仕組みと生態系
を知り、
その中で獲得してきた
「自然の知恵」
それを活かすことが
これからの未来に必要ですね。
Tschüss