台湾の青鳥たちは、どこへ行くの? 失格した政治家を解職する場所へ行きます | 台南在住日記とか

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 今の台湾は、落ち着いて平和です。

 

 二週間前のデモ、国会の衝突がまるで遠い昔の事のようですから、青鳥行動はもう解散したのでしょう?と思う人はたくさんいるかもしれませんが、実は、違いますよ。

 

 

 最初から、デモしても法案は通過することを誰でも知っています。

 

 そして、法案が通過されても、国民の黙秘権などの人権や憲法を侵害していますから、憲法裁判所に任せて却下する手段があることも知っています。

 (注:この法案によって一般人が黙秘すると20万台湾ドルの罰金を科されますが、公務員なら懲役1年を科されます。両方ともに、国会議員の投票で裁判を下すのです。)

 

 

 それでも、デモを起こす理由は何でしょうか?

 

 

 それは、「国民は見ていること」をアピールするためです。

 

 人権を侵害する法案でも見過ごすと、乱暴的な法案は続出していき、そして、気が付くと憲法でもめちゃくちゃになって、人権を守る方法を、すべて失くなってしまった可能性が十分ですから、最初から厳密に対応すべきです。

 

 

 もちろん、見ているだけでは、効果が低いです。

 

 だから、青鳥行動と同時に起こしたのは「リコール行動」

 

 国会議員は国民の代表ですが、国民の利益を損害して自分の利益を拡大する行動をするのは、失職失格。(追伸:台湾では、待される役割を果たさなかったことを「失職」と言いますから、日本語でも「失職」を使ってしまいましたが、実は失格の方が正しいですよね。

 

 ということで、

 

 この人権侵害法案を主導する野党の国会議員をリコールします

 

 

 リコールする規則も厳しいですが、「野党の支持者なら、この人権を侵害する法案に適用しない」という保障があるわけではないし、野党の支持者でも、失職した国会議員をリコールして、「国民をなめるな」という主張をアピールすることも検討してみると思います。

 

 

 ちなみに、野党の政治家たちはずっと「デモの参加者は与党の支持者ばかりですよ。国民はこの法案を同意しています!」って主張していますが、実は弁護士協会や法律学者から反対する声明が続出するし、野党の支持者からも批判の声が上がるし、野党の党会議で「しばらく、国民を怒らせるりリスクのある法案を審議しないように」という結論が出たそうです。

 

 だから、しばらく親中法案を通過しないと思います

 

 

 ちなみにのちなみに、

 何もしてない在台日本人でも有罪になってしまう台湾法律が登場?!では、

 

この法案の詳しい内容は国会の投票日の当日までに、中国から帰ってきたばかりの国会議員さんしかわからなかったそうです。

 

その日に、野党の議員たちも内容が分からないまま、「同意します」って投票したそうですね。

 

 ということを紹介しましたが、

 

 実は、

 ほとんどの法案は投票日の当日までに、たくさんの国会議員が読んで、検討しておいたので、誤字脱字などがあっても、投票日の前に訂正されているのですが、この国会の権力を拡大する法案を読んでおいた人がキーマン以外にはいなかったので、誤字脱字がある状態のままで通過したそうですね。