台風14号は、コイヌと呼ばれていますね。
台湾では日本のように番号で台風を言わないので、もちろん「コイヌ」の訳名を使いますが、「コイヌ」の漢字である「小犬」をそのまま。
そうしたら、ちょっと微妙になりました。
なぜなら、
華人世界では、「小犬(シャオ・チェン)」=「うちの息子」の謙譲語ですから、報道で「小犬颱風(コイヌ台風)」を見ると、妙な親近感が湧きました。
私も、たまにはSNSで「小犬」で三丸君を呼んでいるので、初めてテレビで「小犬颱風(コイヌ台風)」という言葉を見た時には、「あれ?!」って微妙な気分でした。
ちなみに、「うちの娘」の謙譲語は「小女(シャオ・ニュー)」です。
そして、時代劇では若い女性が「小女子(シャオ・ニュー・ズ)」と自称することがありますから、それをマネして掲示板などの記事の最初の挨拶として「小女子」と自称する方もたまにはいます。
その中には、間違えて「『小女』が20代後半ですが、最近は彼氏と〇〇」という記事を書いたので、「娘さんの恋愛をそこまで干渉しないほうがいいと思いますよ。」のようなコメントがあったから、「いやいや、娘なんかいませんよ。私のことですが。」って慌てて説明する事例を見たことがありますね。
ついでに、両親の謙譲語も紹介しますね。
うちのお父さん=家父(ジャフー)、うちのお母さん=家母(ジャム)で、「小女」&「小犬」と同じく、文語体として使っていて、会話で使う台湾人があまりいないと思います。
ビジネスシーンでも、すぐにお互いにあだ名で呼ぶ台湾人ですから、もちろん、かためな呼び方を使いませんね。