私は人生最初の記憶が、
木製のべビーベッドで哺乳瓶でミルクを飲んで、「まずい!(具体的な言葉ではなく、そういう嫌な気分)」って哺乳瓶をお母さんかお婆ちゃんかわからない女性に押し付けるシーンです。
次の記憶が、ベッドサイドテーブルに置いてある電話機に向かおうとしていますが、誰かに邪魔されて失敗したシーン。
次は、姉の幼児園に行って、ダンススタジオみたいなところで、積み木を遊んでいるシーン。
その後、積み木を遊んでいる記憶を持って、楽しくそのダンススタジオへ走って行って、ドアを開けたら、授業中の教師と生徒たちがビックリして私をみたシーン。
そして、お婆ちゃんの家で、「何歳ですか?」「4歳で~す!」という会話が、記憶という機能がようやく発達した瞬間だと思います。
その前に、たまには目が覚めて何かを見てから、また深く寝込んだような感じでしたから、記憶と記憶の間にはかなりの時間が経ったことがまったく意識できなかったです。
大人になってから推測してみれば、
授業中のダンススタジオのドアを開けた日が、私が入園する前の見学だったそうです。
台湾では幼児園が2歳→幼幼クラス、3歳→小クラス、4歳→中クラス、5歳→大クラスに分けていて、私は中クラスから入園したので、その頃がたぶん4歳になる直前の夏でしょう?(台湾は入学が9月ですよ)
そして、入園した時には、姉が小学校3年生だったので、姉の幼児園で積み木を遊んでるというのは.......1歳くらい?!
そうすれば、最初の記憶が1歳未満のことになりますが、ちょっと無理かなぁと思いますから、実は入園する前に何度も見学して、「姉の幼児園だよ」って言われたから「姉がそこにいる」と考えただけでしょう?
とにかく、その時期の記憶が破片のようでしたが、「何歳ですか?」「4歳で~す!」という会話がまるでオープニングのようで、その後の記憶が今まで続いてきました。
覚えていないことが、ただ忘れただけで、深く寝込んだようになにも意識しなかったのではありません。
でも、4歳だった私は、その変化に気づく能力がまだまだ持っていなかったので、長い期間に、その木製のべビーベッドを見て、「そこで寝たいけど、なんでダメなの?」って困惑していました。
たまにも、そのダンススタジオを見て、「なんで積み木を遊んでいた場所が、いきなり教室になったの?」って戸惑っていました。
ずっとずっと考えていたので、その破片のような記憶が本物だと思いますね。
そして、最近考え始めましたが、
認知症も、こんな感じかもしれないねって。