台湾のネットではフリーランスの翻訳者になりたいですが、経験がないので断られて「仕事のチャンスをくれないともちろん経験がないでしょ?」って文句をつける記事がよく見えます。
自分から見ては、このような人は、フリーランスの立場を正しく理解していないと思いますね。
フリーランスになるには、自分が社長&会社である自覚を持っていないとだめですよ。
お客様にとって、お金を出すのはこの人の仕事能力を育てるためではなく、自分の需要を満たすためです。
だから、「経験がありませんが、頑張ります」ではなく、「わが社のサービスをご参考ください」という態度で応募すべきです。
実績を持ってなくても、「サンプル=参考材料」を提供して、「わが社が提供できるサービス」を具体的に説明して、お客様を説得するのは会社側の責任です。
「この化粧品を買った人がいませんが、頑張って作ったものですから、どうぞ試してみてください。」という言い方で化粧品を売りたい営業員がいると、どう思いますか?
ちょっと無理ですよね
でも、
「美白したいですか?では、こちらの美白化粧水をお試しください。この化粧水の成分は〇〇、✕✕などで、効果がいいですよ。このサンプルを使ってみて、実際の効果を感じてみませんか?」なら、聞いたことのないブランドでも、本当に美白したい時には成分、値段などを見て検討してみますよね?
では、フリーランスのサンプルは何でしょう?
翻訳者なら、翻訳した文章です。
そして、お客様の需要によって翻訳した文章です。
「でも、試訳する文章さえもくれませんね。」って悩む人もいますが..........
「お客様、お肌によってサンプルを作りますから、待ってくださいね。」という営業員は..........いませんよね?
みんな、サンプルを用意して、お客様の需要を知るとすぐに出しますよね?
フリーランスもそうですよ。
履歴書を出して「依頼してください」って説得したい時には、もちろんサンプルを一緒に提供したほうがいいですよ。
例えば、ドライヤーの台湾華語(台湾の中国語)取扱説明書を日本語に訳する仕事ですね。
私なら、求人広告を見てから、ネットからドライヤーの台湾華語取扱説明書をダウンロードして、500~1000文字数の文章を翻訳して、履歴書と一緒に送ります。
「履歴書と一緒に添付したのは、貴社の需要によって試訳してみた文章です。どうぞご参考ください。」
そして、文章を翻訳する時には、作業時間を計測しておきます。
「実際に使う時間は文章の内容によって違いますが、基本的には1万文字数以下なら1週間内に提出できます。」も一緒にお客様に教えると、お客様は「経験のないこと」に着目しなくて、真剣に「サンプル」を見て、「表現法がOKですか?」「翻訳品質はどうですか?」「時間が間に合いますか?」「この値段ではOKですか?」って検討してくれますね。
お客様は経験がないことに注目するのは、自分がその経験のなさをアピールしたからです。
初心者がすべきなのは、お客様に経験のないことに注目する暇をあげないように、自分に依頼するメリットをアピールすることです。
たくさんの履歴書の中には、経験のない人を選ぶ理由は何でしょうか?
予算、学歴、積極さなど、いろいろな理由がありますが、「この人を育てたい理由」は..........あっても少ないと思います。
そもそも、どうしてお金を出して知らない人を育てなければなりませんか?
だから、初心者は経験のなさに影響されたくないなら、まずは「サンプル」、「わが社の長所」を提供して、選んでくれる理由を作ってあげないとだめですよ。
では、考えてみてくださいね。
初心者が翻訳歴5年の翻訳者よりいいのはどこ?
今すぐに対応できるスピード感。
安い料金。
お客様の需要によってサンプルを準備した積極さ。
(5年以上の翻訳者なら、実績で勝負するのがほとんどだと思いますね)
初心者が翻訳歴5年の翻訳者より劣るのはどこ?
翻訳経験サンプルを提供して、この品質がOKだったら、経験が少なくても平気。
お客様の需要によって一々「サンプル」を準備するのが、面倒くさそうですが、それも練習になるし、いろいろなサンプルを用意しておくと、2年目からはサンプルの在庫からピックアップすればいいですから、実は負担があまり大きくないと思います。