(エンディングの追伸は一番下に)
昨日、台南の「カドヤ」という和風お菓子屋は、フェースブックでこのような記事をアップしました。
「市長、落とし物ですよ!みんな怖くて拾えませんから、ご自分で拾ってください!」by カドヤ
「ちょっと待ってください。まだ草むらに入っていませんから!」by 市長のオフィシャルアカウント
おかしい会話ですよね?
でも、よく見てみたら、
あっ!なるほど、お菓子屋の前にはたくさんのお札を入れたような赤い封筒がありますね。
大金のご祝儀みたいですが、何時間待っても誰でも拾ってくれませんでした。
だから、お菓子屋さんは近づいてみてみたら、赤い封筒の表には台南市市長「黃偉哲」の名前がありますから(たぶん、旧正月の前に市民たちに配布したもの)、フェースブックで市長を呼びました。(冗談ですけどね)
では、どうして市長は、草むらに入りますか?
ここは、台湾の死後世界の「重男軽女」事情をご参考ください。
未婚の娘を「孤魂野鬼」にならないように行う「冥婚」だったら、結婚相手を探さないとだめですね。
そのお見合い方法は、娘の私物や写真を赤い封筒に入れて、その封筒を外の道におきて、封筒を拾った男性が婚約者になります。
男性が断ると不幸になりますから、華人圏には「知らない赤い封筒を絶対に拾うな」ってタブーがあります。
噂によると、このような赤い封筒を拾ったら、その女性幽霊の家族は隣の草むらから飛び出してきて、「捕まった!」って叫ぶそうですからね。
だから、市長の「落とし物」だったら、市長は隣の草むらに身を潜めないとだめでしょ?
ちなみに、与党の政治家たちはよくフェースブックで国民たちとこのような感じで遊んでいます。台南市の市長のオフィシャルアカウントは部下に任せたものですが、自ら管理している政治家もいますよ。
本題に戻りましょう。
昨日この記事を読んでから面白いと思いましたが、特に紹介するつもりがありませんでしたが、まさか、今日も続きが..........
そう。
ご祝儀さんはまだ独りぼっちです。
誰でも拾ってくれませんね。
最近は雨の日ばかりでこのままではかわいそうですから、お菓子屋さんは、
蓋をしました。
では、ご良縁が成就しますように。
エンディング
お菓子屋さんは、6/19にこの赤い封筒を発見してから、行政はこんなくだらないことを無視すると考えながら、「市民の声」というお問い合わせで通報しました。
まさか、今日の午後、自治体の公務員は本当に拾いに来ました。
結局、中身はお米でした。
台湾では、葬式や悪運払い儀式などを行う時に、「幽霊が好きなもの(米、塩、木の葉、赤い糸など)」を赤い封筒に入れて、そして、儀式が終わってから帰宅の途中にその赤い封筒をにぎやかで日が当たる場所に捨てます。
そうすると、幽霊などはその赤い封筒をしたがって離れるので一緒に帰宅しないし、にぎやかさ(人気、陽気など人間のオーラ)&日差しは消毒のようにその赤い封筒を浄化するそうです。
婚約者を待っている女性幽霊ではなくてよかったですが、でも、人の悪運のようなものですから、やっぱり拾いたくないですね。
その公務員さんはお気の毒だと思いますが、台湾では実家が小さな廟を運営している人が多いですから、拾う勇気のある人なら、そういう系の人かもしれませんね。