お風呂に入る前に洗面台で顔を洗おうとする時に、旦那は湯船をじっと見つめながら、「1、2、3、4」って数えました。
「なになに?」
近づいてみたら、あっ!なるほど。
水不足が酷かった台湾は、最近いきなり大雨が降ったので、ゴキブリさんのご一家は湯船の排水口から逃げてきました。
そしてね。
今の台湾はコロナ退治のために、室内の5人集会がダメになったので、ゴキブリさんのご一家も規制をしっかり守ってくれました。
4匹のみ。
よかったよかった。
ルールを守ってくれましたね。
しかしね。
この家にはすでに二人と猫ニ匹で満員なので、ゴキブリさんのご一家をコロナのない天国に送りました。
4匹の大人のゴキブリでしたね。
衝撃過ぎて、逆に恐怖が感じられませんでした。
旦那も衝撃過ぎたでしょ?
お風呂に入っている期間に、旦那はずっとそばにいて排水口をじっと見つめて防御してくれました。
「私も立派な大人だから、大丈夫よ。」って旦那に教えましたが、旦那は「また出てくると、Sineadは驚いて滑って転ぶと思うから。」ってそばにいてくれました。
素晴らしい愛情ですね。
でもね。
実は夕食の頃に、この愛情深い旦那とはこんな会話がありました。
「Sineadは自粛期間に毎日〇〇が食べたいなぁ、××が食べたいなぁって言っているよね。」
「食べたいね。」
「私は家にある食べ物だけでいい。」
「うん。」
「でもね。Sineadは美味しいものがあれば、全然出かけなくても平気よね?」
「平気。」
「私は出かけないなら退屈。今もすごく出かけたい。」
「性格が合わないね。」
「合わないね。」
「離婚するつもり?」
「うん、離婚しよう。」
「離婚ね。」
「でも、貧乏で婚姻費用が払えないので、離婚できないね。」
「できないね。」
「ごめんね。」
「じゃぁ、夕食を食べよう?」
「うん、食べよう。」
たぶん、離婚のピンチを乗り越えたばかりで、妻の大事さに気付いてくれましたから、必死にゴキブリさんから守ってくれたでしょ?
波乱万丈の一日でしたね。