台湾人男性は大卒してから軍隊に入る義務があります。
今は4カ月間でいいですが、旦那の時代は1年間、お父さんの時代は2年間。
ちなみに、義父の軍隊時代は、ちょうど国民政府がすごく大陸を取り戻したい時期なので、3年間でした。
でも、今日は複雑な問題じゃなくて、軍人時代の旦那との恋愛思い出を語りたいです。
旦那の軍人時代は10年前のことで、もうスマホが出た時代でしたが、カメラ機能のある携帯を軍隊にもつのは軍法違反でした。
そして、携帯さえない時代では、家族や恋人と連絡したいなら、休憩時間に公衆電話を使うしかなかったです。
実際に見たことがありませんが、男性たちによると、休憩時間に公衆電話の前にはいつも長い行列で、電話を使う時間が長すぎると怒られます。
そして、旦那の時代には機能が少ない携帯ならOKでしたが、1カ月目の新兵訓練はNGなので、旦那もその行列を体験したことがあります。
公衆電話を使う人が多いので、普通は一回電話をかけると時間がギリギリですから、恋人に一回、家族に一回電話することができませんでしたね。
だから、皆、恋人に電話して、伝言を担当してもらうことにします。
新兵訓練が終わると、「下部隊(シャー・ブー・ヅェー、所属の部隊に入る)」になって、ようやく携帯を持つことができますが、日頃使っているのはカメラ機能のある携帯なので、やっぱり別に用意しないとだめですね。
幸いに、その時代の台湾では、カップル専用通信業者と言える「威宝(ウェー・バォ)」と「亞太(ヤー・タイ)」があります。
「威宝」も「亞太」も月100~300台湾ドル(およそ380~1200円)の料金で、同業者の番号であれば通信無料のサービスを提供していて、軍隊仕様の携帯(1000台湾ドル(およそ3800円)以上)も備えていましたから、カップルたちにとってありがたい存在でした。
↓↓は旦那が使っていた軍隊仕様の携帯です。
9x3.6x1.7㎝のサイズで、ポケットに入ってトレーニングを受けてもあまり負担がない機種です。
通信無料のサービスを利用したいなら、私も同業者の番号を申し込む必要がありますね。
そして、台湾の携帯やスマホはすべてSIMフリーですが、「威宝」と「亞太」がカップルを狙った時期にはSIMロックなので、もちろん同業者の携帯も買いました。
私の携帯は↓↓
旦那の携帯より大きいですが、手のひらに収めるサイズで便利でした。
ちなみに、「威宝」も「亞太」もほかの通信料が高いので、みんな二番目として使っていました。
つまり、軍人たちも彼女たちも二つの携帯と番号を持っていました。
「下部隊」の時期でも、やっぱり電話がいつくるかわからないので、軍人彼氏を持っている女性たちは、いつでもすぐに電話を出るために、携帯を握ったままに暮らしていました。
だから、学校では小さな携帯を手離さない女性がいると、聞かなくてもその女性が軍人彼氏を持っていることをわかります。
同業者の番号なら通信無料なので、そういう携帯を持っている女性も自然と集まって番号を交換しますから、意外と人脈を広げる道具になりました。
その後はスマホ持ちOK(専用のセキュリティAPPが必要)になったし、通信無料のサービスも普及したし、今の若者にとって信じられないやり方かもしれませんが、正直、面白かったと思います。
一度体験してよかったと思いますね。