ずっと外国人も学んでいる「台湾華語(中国語との共通語)」が「標準語」、台湾中南部で普及している「台湾語」が「方言」だと思いましたが、実は台湾語は方言ではありません。
もとは台湾で人口がもっとも多い民族が使っている標準語で、「台湾華語(中国語との共通語)」とは違う言葉です。
それなのに、方言扱いにしたのは、前の政権に禁じられたからです。
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そして、台湾語はまた方言を持っていますね。
私の出身地である中部は今暮らしている南部の台湾語は30%くらい違うと思います。
文型などの違いではなく、用語、発音、アクセントが違う程度なので、お互いに違う方言で会話しても普通に通じます。
でも、私は影響されやすいので、彰化弁、台中弁、台南弁と高雄弁を混ぜて使っていることで、嫌な思い出があります。
結婚して一年目、義実家で地元の方言を使っていると、「そんな台湾語がないよ」って義姉妹と旦那に笑わせてすごく怒りました。
そして、地元に戻ると、台南の方言を使ってしまって、地元の伯父さんに訂正されて、どこに行っても部外者のような気分で悲しかったです。
その後はすねて台湾語を話すのに拒否を感じて、どこへ行っても「台湾華語(中国語との共通語)」を使ってみたら、普通に通じていました。
中南部では70歳以上なら台湾語しか話せない人が多いですが、70歳以下の人は台湾語を話すと罰される時代を経験した人が多いので、日頃は台湾語を使っていても、「台湾華語(中国語との共通語)」が話せます。
ただし、台湾語の影響でなまりがあって、外国人にとってやっぱり難しいと思います。
ちなみに、義姉妹と旦那に笑わせた件ですが、義家族は話す前には深く考えないタイプなので、結婚して最初の二年間は苦しかったですが、いつの間にか慣れました。
慣れたきっかけは、「なんで私一人で人に気を遣っているの?私もそういう言い方を言ったらどうする?きっと私の気分をわかるでしょ?」という怒りで、義家族のように何でもすぐに言い出すと.........
義家族は全然気にしませんでした。
むしろ、そちらが「ようやく仲間になった」という感じで楽しかったです。
その後、義父母も楽しく他人に「うちの嫁が口が上手いでしょ?」って自慢し始めました。
昔は何か言われたら、義家族だから気を遣っていろいろ我慢した時期がありましたが、義父母に「台湾語があまりわからないから、うまく返事できない」と思われたそうです。
反撃し始めると、自分が勝手に思っている「反撃」は、義家族や他の台南人にとって、楽しい会話のパターンだそうです。
元々なんでもはっきりと話したい性格なので、義家族だから気をつけることがなかったら、私にとっては楽です。
でも、こういう経験から、たぶん、わかります。
国際結婚で台湾に来た日本人の気分がわかると思います。
自分だけ我慢するのは本当に苦しいですよね。
でも、これをきっかけとして、何でも言える場所が作れると、意外と楽ですから、苦しんでいる人は少しずつ試してもいいと思いますよ。
もし、周りの台湾人は私の義家族のような人だったら、義実家は自宅以外にもっとも気楽に暮らせる場所になりますよ。