今日は新年の初二の「回娘家(フェ・ニャン・ジャ)」です。
日本語の「娘」は「daughter」ですが、台湾華語も中国語では昔が呼んでいた「mother」ですから、「娘家」=「既婚女性の実家」。
「回=帰る」ですから、「回娘家」というのは「既婚女性が実家に帰る」という意味です。
でも、「姑娘(グ・ニャン)」なら、昔の台湾や今の中国では「若い未婚女性」です。
そして、夫のお父さんを「公公(ゴン・ゴン)」、お母さんを「婆婆(プォー・プォー・)」なので、夫の実家を「婆家(プォー・ジャ)」と言います。
既婚女性は除夕(大晦日)、初一(旧暦の元日、「元旦」は新暦の元日)に「回婆家」、初二(旧暦の二日目)に「回娘家」ですが、今日は実家にもどりませんでした。
義父母は団欒が好きですが、習俗に縛られるのが嫌なタイプなので、「大晦日にご両親を誘って一緒に楽しもうよ」とか、こそこそ旦那に「Sineadが一人で台南にいるのは寂しくない?よく実家に連れて帰りなさいよ」とかしてくれますから、自分も特に初二などをこだわらなくなりました。
さらに実家の女性たちも、初二に大晦日と初一に溜まった家事を済みたいですから、初ニは帰りません。
だから、今日の昼食は義家族と一緒にしました。
今日は夫の海外駐在で、一人で4カ月齢の娘と「婆家」に暮らしている義妹が「娘家」に帰って不平不満を解消する日です。
リラックスすべきなのにね。
帰宅するとすぐにストレスをUPする事件が発生。
近所のおばさんは急にきて、勝手に赤ちゃんを抱きました。
マスクもつけてないし、手も洗ってないし、義妹は何とかしたいけど、義父母の親しい近所さんだし、義父母は普段から義妹が衛生面に神経質しすぎることを文句つけているし、義妹にとって本当に口を出しにくい状況でした。
私は衛生面に対して、義妹より神経質なので、そのおばさんが洗ってない手で赤ちゃんの顔など触るシーンを見たら、とても不快でした。
今はコロナの時代ですよ?
だから、消毒用のアルコールを持って、営業用笑顔で「おばちゃん、明けましておめでとうございます♥すみませんが、お手、お願いします」っておばちゃんの両手に向かってスプレッシュしました。
もちろん、アルコールが赤ちゃんに接触しないように、自分の手で遮ました。
おばさんも義父母も一瞬に呆れましたが、明るい声で新年の挨拶を言いながらすることなので、止められませんでした。
その後、義妹にもお礼を言われました。
正直、会話に横やりを入れて人を消毒するのは失礼かもしれませんが、経験によっては大人しくそばに立てタイミングを計るより気まずくない気がします。
マナーを守って消毒をお願いすると逆に「あらあら?娘さんが黄金で作られたの?こんなに大事なの?ごめんね。汚い私が抱っこする資格がないね」って皮肉されるリスクが高いです。
だから、考える時間を与えません。
相手がビックリした瞬間の隙を利用して消毒するって主張しましたから、おばさんは大人しく両手を出して消毒させました。
次はまた新年についての「吉祥話(ジ・シャン・ファ、縁起のいい言葉)」を連発すれば、みんなは何もなかったように会話を再開。
ちなみに、台湾の田舎暮らしでは、この笑顔&冗談実現したいこと
笑顔&冗談がとても大事なサバイバルコツですよ。