2018年の秋、amazarashiさんのPlay Goodbyeを聞きながら、台中への電車を待っていました。
最初はいい唄ですから聞きましたが、ある歌詞が耳にすると、思わず泣いてしまいました。
それは、
さよならごっこ 慣れたもんさ
でも手を振ったら泣いちゃった
台中に住んでいた時、姉と一緒に世話した猫のミカンが乳腺がんでした。
ミカンは10才でしたから、姉夫婦と一緒に延命治療をしなくて、これから楽に生きられる治療をすることに決めました。
ミカンは腫瘍を取る手術を受ける度に、重大な検査を受ける度に、昼のシッターとして台南から行きました。
日々弱くなっていくミカンを見て、一緒にいる時間はもう長くないとなんとなく覚悟できました。
姉の家を離す度に、これが最後かもって泣いていました。
さよならごっこ 慣れたもんさ
でも手を振ったら泣いちゃった
だから、この歌詞を聞いたら、涙が止まりませんでした。
同年のクリスマス・イブ、姉から翌日の夜に、ミカンを連れて病院にいくって連絡がきました。
姉の夫は海外に出張しましたから、朝の電車で台中へ行って、姉が退勤したら一緒にタクシーを乗って病院に行くつもりでしたが。
「明日の午後、会社を休んで君を連れて行く。」
仕事が多忙な時期なのに、なぜか旦那がそう言ってくれました。
その夜、病院の営業時間がすぎても、検査の報告を待っていた3人1猫は、病院で穏やかなクリスマスの団らんを過ごしました。
検査結果が出たら、至急な状態ですから、すぐに24時間対応の病院へ行ってくださいって言われました。
「連絡しておきましたから、そちらは入院と治療を手配してくれます。」
驚く時間すらなくて、急いで旦那の車を乗って24時間の病院へ行きました。
夫婦ともにきてよかった。
姉とミカンのそばにいてよかった。
深夜1時、ミカンにまたねって言いましたが、それは最後。
人生一番悲しいクリスマスでしたが、サンタさんに感謝してもしきれません。
ちゃんと団らんしてお別れをすることができるのは、一番素敵なクリスマスプレゼントでした。
昨夜、猫と別れた記事を拝見したら、amazarashiさんのPlay Goodbyeを思い出しました。
そして、その唄についての思い出も湧きました。
悲しかったですが、幸せでした。