台湾人なら誰でも知っている最強の神様は
媽祖(マ・ズ)という女神だと思う。
今は、
500以上の媽祖廟(媽祖をおまつりする寺院)が台湾各地に分布しているそうだ。
天后宮、聖母廟なども媽祖をおまつりしている。
媽祖といえば、
大甲媽、白沙媽の遶境だよね。
【大甲媽】台中の大甲区にある鎮瀾宮(ジェン・ラン・ゴン)の媽祖
【白沙媽】苗栗の白沙屯にある拱天宮(ゴン・テン・ゴン)の媽祖
遶境(ラウ・ジン)というのは、
人が神輿を担いで、神様の指示によって各地に視察することだ。
通常の場合には、担当者が擲筊(ズ・ジャオ)によって路線を決める。
【擲筊】コインのようなものを投げて裏か表かで何かを決めること
でも、白沙媽の神輿が自分で方向を決めるらしい。
神輿から不思議な力によって曲がったり、直進したりして、
時には変な路線(Uターンとか)になって、
病気ですごく苦しんでいる信者に会いに行くそうだ。
こういうイベンドの参加人数が
毎年百万人以上らしい。
だから、
各地の担当者が擲筊で媽祖から繞境の延期を認められたのに、
ほっとした。
新型コロナウイルスの流行がとまらない今、
こういう大人数のイベントが延期しないと、
厳しい事態になるのに決まってるじゃない?
慈悲深い神様が、
きっと自分のために、
みんなを大ピンチに陥るのを望んでいないと思うね。