頭の中で音が反響してる・・・くらくらする。歩いてる足に感覚がない・・・
自分が斜めになって歩いてるような気がする・・・
家に帰るとお母様が、『お帰りなさい。最近遅いわよ』と言った。
私は聞いた。
『お母様・・・緑子様の姉妹は、なんて名前なの』
『え?ええと・・・一番上が紫子様、緑子様、紅子様よ。変な子ね』
何がユカリよ・・・お姉さんまで違うじゃないの・・・
私はぼぉっとしたまま、ベッドに倒れこんだ。
紅は女の子だった。
紅子様というお名前だった。
今度華瑶苑の主になる、三宮様だった。
不思議な力・・・私は見せてもらっていたのに、気づかなかった!
守護が欲しいはずだった・・・
友達は全員男の子・・・でも天域に入れるのは女の子だけ。
たった一人でもいい、自分を好きな子と一緒に行きたかったんだね・・・!
家出するわけだ・・・
逃げたかったのね・・・
三宮という運命から・・・
女の自分から・・・!