その晩、紅は夜中にやってきた。
私はごはんも食べずに寝てしまっていたから、すぐに目を覚ました。
『紅・・・また抜け出してきたの・・・?』
紅は驚いた顔をしたけど、すぐに笑って、『うん』と言った。
その笑顔が優しかった。
『遊園地、楽しかった?』
答は知っていたけど、聞いた。
紅は私の横に来て言った。
『うん。あいつら最高なんだ』
最高なのはそう言うあなたの笑顔だよ・・・
私は笑い返して、『おやすみ』と言った。
紅は私にキスをして、『おやすみ、菫』と言うと、眠りについた。
変な時間に寝たのが悪かった。私は朝寝過ごして、お父様が起こしに来た。
一緒に眠っている紅に気がついて、激怒した!
『こいつは誰だ!』
お父様は紅を男の子だと思っていた。
『・・・紅・・・』
私はその名を口にできない。
紅は大声に飛び起きてお父様を見て、ベッドの上で正座する。
『おはようございます。娘さんを守護に下さい』
お辞儀した。