姫神様の継承式は、俺たちのように大広間ではやらないんだそうだ。
それは、蓮湖で行われる。
――守護と永遠を誓う、あの結びの儀と同じように。
姉ちゃんによると、碧様はこんどの継承式と同じ日に結びの儀までするらしい。
しかも、相手は竟だって聞いて、のけぞるくらい驚いた。
そんなこと、ぜんぜん気づきもしなかったぜ!水くせえ奴!
まぁ、相手は俺なんか子どもだと思ってたんだろうけど・・・
俺が驚いてたら、姉ちゃんはため息をついた。
『驚くところは、ふつうはそこじゃないんだけれどね。まぁ、決まってしまったことだ。言っても仕方がないが・・・』
『どういうこと?』
姉ちゃんは言った。眉間に少ししわをよせて。
『姫神様の守護が「男」だということだよ』