144 | ロマンティックエロティックグロリアス

俺は子どもだから気にもしなかったんだけど、通常三宮や姫神様は処女(うはぁ・・・)を通さなければならない。

引退すればいいらしいけど、栗宮様のように一生三宮であることの方が多いんだ。


碧様が竟を受け入れたってことは、不吉だって言う人もいて、姉ちゃんもそう言っていた。


竟はいいやつだ。

何もないといいけど・・・



継承式も結びの儀もぜんぶ蓮湖でやんなきゃいけないことが、姉ちゃんの頭痛のタネだった。

蓮湖を広げるのには無理がある。

蓮湖の水は一定量で、力ではどうにもならないんだそうだ。

多少なら深さを調節して大きくできる。でも全天人が押し寄せるのにはとうてい足りないことぐらい、俺にだって分かる。

そうなると、物理的に見させることはできなくて、力を使って空間を捻じ曲げなくてはならない。

ひとつのミスも無くすべての天人の視線を、蓮湖につながなくてはならない。


・・・気が遠くなる・・・


だから姉ちゃんは、それ以外のもの、城の増築とか手伝う人とか、リアルタイムに力を削がれないようにすべて作り上げておくつもりだった。

だから俺は、文字通り力を貸しに行っていた、という訳。