118 | ロマンティックエロティックグロリアス

焔様、は、ヴェールの陰から上目遣いに紅を見ている。

じーっとではなくて、ふ~ん・・・、みたいな感じ。


緑子様が言った。


『天仙京では今、大変なことになっているの。いきなりライフラインが途切れそうになっていて・・・わたくしが様子を見に来たのだけれど、森はないし。姫神様がなんとかするのにも限界があるから・・・』


紅の口が、「えっ」って言うみたいな形で固まった。

さっき、最初に緑子様が来たときに、そういえばそんなことを言っていた。


『もしかしたら継承が上手くいかなかったのかと思って、焔様をお連れしたの。欠けた知識を埋めなければならないから』


私たちはみな、守護に知識をもらう。ほんの小さな赤ん坊の頃から、成人するまでの間。

天域の知識は、きっと特殊だから、長を呼んだのね。


私は師範のことを思い出した。

師範はまだ、泣いているのかな・・・