117 | ロマンティックエロティックグロリアス

緑子様の、声だけが飛んできた。

もうわかる。守り石から、聞えているんだ。


グリーンの光が差して、本人が現れる。誰かと一緒だ。


黒。

ひらひら広がる、ブラックレエス。

よく見ると、ほんの少しグレイ。ブルーグレイ。


そのひとは、レエスをふんだんにあしらったブラックドレスに、頭の3倍はありそうな同色のレエスの帽子を斜めにかぶってた。顔をヴェールで隠している。

髪は結い上げて、色は朱。ストレートでは、なさそうだけど、わからない。

何層にも重なるスカートは少しのしぐさでもわさわさ音を立てる。緑子様の3倍は場所を取る格好。

手にはオニキスのロザリオを弄んでいた。


『守護の里の長でいらっしゃいます、焔(ほむら)様です。第三位の守護者様ですよ』


その瞳は、よく見えなかった。