ドント・ブリーズ(2016) | 我が愛しのカルト映画

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細かい考察はできませんのであしからず。

ドント・ブリーズ

Don't Breathe

Director: Fede Alvarez

★★★☆

 

 リメイク版『死霊のはらわた』を撮ったフェデ・アルヴァデス監督の新作。過剰なスプラッター描写も突き抜ければギャグになるという好例だったオリジナル版に対して、リメイク版は徹底してシリアスだったせいか、一部ではあまりいい評判は聞こえてこなかったが、俺もリメイク版は惨たらしいだけでいい印象ではなかった。ただ、シャープな映像と流麗なカメラワークには特筆すべきものがあったため、血みどろのスプラッター映画ではなく別の題材なら冴えを見せるんじゃないかと思ってたんだが、これがその通りだった。限定された空間で、恐るべき相手と対峙しなければならないというシチュエーションは「はらわた」と同じだが、この映画でのジリジリとした緊張感は十分にエンタテイメントとなり得ているのだ。息を殺して身を潜めないと、生きてこの屋敷から出られない。それを観客にも共有させてるんだから。

 

 

【2016年12月22日(木)鑑賞】字幕版