H25年月日(日)
50日の入院生活を経て、私は今日めでたく退院した
車に乗り込み、いざ出発
目指すは、“東北”
お義父さんの8人乗りの車の後部座席をフラットにして、座布団を敷き詰めて、簡易ベッドを作ってくれていた。
お義父さん、ありがとうございます
そこに横になり、息子たちに揉みくちゃにされながら高速をぶっ飛ばす
時々、息子たちの鉄拳が腹部にとんでくる…いや…わざとじゃないのよね…わかるよ、わかる。
けど…
Don't touch me ~
一時間半に一度はトイレ休憩を挟みながら、サービスエリアを堪能する息子たち。
私は、フワフワ“半無重力”感覚の身体を引きずり、3連休真っ只中のチョー混み混みのサービスエリアと、真夏のようなムッとする暑さに苦戦
お昼ご飯も、もちろんサービスエリア。
日本海を沿うように走る高速道路なので、オススメは“新鮮な海の幸”
私は、まだしばらくは、“生物・刺激物”なので、次男の残した“ご飯とお味噌汁”を「いただきます」
お腹痛くなったら嫌だし、車で気持ち悪くなっても困るし、得意の“ちょこちょこ食い”戦法だ
アップした写真は、そんなサービスエリアでのワンショット
いやいやしかし、家族の歩幅にも着いていけず、出遅れ感が半端ない
歩く速度、だいぶ遅いのね、私…
そんなこんなで、サービスエリアを堪能し過ぎて、最寄のインターを下りたのは、草津を出発してから9時間後だった。
普通に走れば7時間。
2時間のオーバー
いや~かかったね~
インターを下りると、見慣れた風景。
次男が私に聞いてくる。
「ママ、どお 懐かしい」
「うん、そうだねぇ。懐かしい…」
横になっていた身体を起こし、見慣れた風景をボーッと見つめながら、上の空で次男の質問に答えていた私は、こんな思いに襲われていた。
(懐かしい…いや、違う…。
夢…。
夢だったんじゃないかなぁ…。
入院してたのも、手術を受けたのも…全部…。
明日から、元気な私がいつも通り生活をするんじゃないかな…。)
何故か、ありえもしないことを淡々と考えていた。
まるで、自分に言い聞かせるように…。
どうしてだろう。
わからない。
住み慣れた街に帰ってきて、これまでの自分の身体との違いを現実味を持って思い知らされたのかもしれない。
手術を受けて闘病した日々が、どことなく現実離れした世界で…もしかしたら…現実逃避した自分が、客観的に自分を見ていたから、平常心を保って来れたんじゃないだろうか…。
“これは、自分に起こってることじゃない”って脳が思い込んで、自分を守っていたんじゃないだろうか…。
きっとそうなんだろう。
だから、今 私はショックを受けている。
「夢じゃなかった。」
と…。
本家では、お義母さんが夕飯を作って待ってくれていた。(我が家は本家と隣通し)
野菜がいっぱい並ぶ食卓。
どれも新鮮、当たり前だが冷凍じゃない
美味しい~
久しぶりの我が家は、旦那が仕事を終えて、帰ってきて寝るだけの家と化し、正に“男の一人暮らし”状態
明日からやることたくさんありそう。
それもリハビリだ~
今夜はゆっくり休もう