「ぴすこちゃん、電話した?」
「うううん。電話かけてないよ。」
「あら、そう。
お父さんが、『ぴすこから電話があったぞ。』って言うのよ。
本当にかけていないのね。」
「うん。かけていないよ。」
この1週間で、3度目の同じ会話です。
父がボケているのか?
母がボケているのか?
どちらでしょう?
「明日、生協さんの荷物が届くのだけど、沢山頼んじゃってどうしましょう?」
「ね、だから生協で注文するの、もう止めた方がいいって言ってるでしょう。」
「そうよねえ。◯◯さんにあげるのも失礼だしねえ・・」
「◯◯さんにあげるくらいなら、うちに送ってくれたらいいわよ。」
「そうねえ。」
「でも、もう暑いから、冷凍品をチルドで送ったら、結局捨てる事になるから、『冷凍』で送らないといけないわよ。」
先月もいろいろな物をうちに送ってくれたのですが、
チルドの中に冷凍物がいくつか入っていて、全て解凍されていました。
「『冷凍』ね。わかったわ。」
姉は時々、実家に行ってくれているようですが、
実家の余った食材をもらって帰る事をしません。
「持って帰りなさい。」と勧める母の言葉を、「いらない」と拒絶し続けています。
また、母も、特に用事がない限り、姉の所に電話もかけません。
それは、姉が義兄の両親と同居しているからです。
だから、電話で母の愚痴を聞くのも、余った食材を引き取るのも、私の役目と思って引き受けていますが、
輸送代だけ考えても、高い食材です。
必要以上の物を買うのを止めるように何度も言っているのですが、
どうしても止められないようです。