チベットを知るための夏~
マントラの声で目が覚めた。
そうか、昨夜はDゲストハウスに宿泊したんだった。
ドルlaはすでに仕事に行っており、ンガッパがバターランプに灯明を点し、香を焚き、その間マントラを唱え続けている。
儀式が終わるとコーヒーを飲みながらなぜかワシと肉食禅問答開始。
ワシ:「なぜ牛しか食わんの?」
ンガッパ:「だってうまいだろ?」
ワシ:「いや豚だってうまいじゃん。。」
ンガッパ:「豚はうまくない」
ワシ:「鳥は?」
ンガッパ:「小さいだろ?たくさん殺すことになってしまうじゃないか」
ワシ:「じゃあ羊は?」
ンガッパ:「顔が怯えている」
ワシ:「牛は怯えてないのか?」
ンガッパ:「牛は動じない。食ってもいいぜって顔してるように見えないか?」
ワシ:「・・・・・・・・・。」
ンガッパ:「それに犬はナマステ!ナマステ!となついてきてフレンドリーだしな」
いや、犬を選択肢にはしていないが・・・。
というワケでどうもワシはニンマ派には向いていないことだけは分かった(笑)
ただしこれは宗教的?な肉食考だが、科学的な肉食考についてはかなり優れた考えを持っており、これは肉食の歴史が浅い日本人や、あまり深い考えを持たない欧米人と比べると、肉食について歴史的に深い考察がなされてきたことが伺える。
まぁインドとチベットが混ざっちゃっている部分もあるのかもしれないけど。
その後、出かけるまで時間があるので、ペムシlaはPCで写真の編集、ワシはゴロゴロとチベ本読書とニートな気分を満喫し、11時にいざポレポレ坐へ。(出発前、ペムシlaは本日のポレポレのランチが何の肉かの確認電話をしていたw)
思ったより早めに着いてしまい、まずは会場内で中原さんにご挨拶。すると、
「あなたはチベット人?」 と言われた。
・゜・(ノД`)・゜・。
プログラムが12:30からなのでまだ時間があり、スタッフの方がテキパキ働く一方、中原さんはギャラリーで来客応対、岩佐監督は『モゥモ・チェンガ』のDVD化にあたりイラストレーターの方と打ち合わせと皆さん忙しい。
さて我々は時間まで何しようかと思っていたらンガッパが一言、
「じゃあビールでも飲むか」
えっ!!今朝じゃっかん二日酔いって言ってなかった??しかもまだ午前中ですぜアニキ???
というワケで罰当たりにもポレポレで昼ビール開始 …(汗)
そこからはもうグダグダでプログラムが始まってもカフェでビール飲みながらクダをまいていた。
カフェと会場はガラスの入った木枠の間仕切りで仕切られていて、そこに遮光の緞帳が引いてあるのだが、どうもペムシlaには緞帳越しに中の様子が見えるらしく、時々説明をしてくれる。
す、すげぇ…さすがンガッパ、さすがヨギー、さすがヒーラー。。
でもマイルドに怖いのでお願いだからもうやめてください…(泣)
プログラム後半、『モゥモ・チェンガ』の上映と岩佐監督ご夫妻&中原さんのディスカッションには参加させてもらったが、この日のポレポレは大入りだったようで、座席が足りず、立ち見がでるほど!客席からの質問もバンバン飛び出し、なかなか熱い一日になったのではないだろうか?
残念ながらポレポレ坐、日曜日は18:00で閉店なのだが、逆に今まで護国寺へ行ったことが無い方々が是非一度行ってみたいということになり、ぞろぞろと護国寺へ向うことになる。
一方ワシはというと、帰りのバスが新宿西口なので時間的にもあまり新宿から離れられず、護国寺はあきらめ、岩佐監督ご夫妻&I田女史との打ち合わせを兼ねたディナーに同伴させて頂く。
場所はポレポレから歩いてすぐのところにある『パオ・キャラバン・サライ』という監督の知人がやっているお店なのだが、中央アジア料理のお店なので当然羊肉が中心となる。が、だからといって四人が四人全員羊肉のメニュー注文することもなくね!?(なんか上京する度に羊肉食ってしまうな。。)
味の方はまぁまぁで食事をしながら打ち合わせ、は全くせずもっぱらチベットや旅の話で終始。
食後にようやく本題のDVDのキャプチャー決めに入り、六分割@6枚の場面を選ばなければならないのだが、一応それぞれ余計なことを言ってみるものの、だいたいこの辺の場面、とI田女史が抜粋してきたものがその他三名の感性よりはるかに優れたセレクトで、お!それでいいじゃん!みたいなノリで順調に進み、10分もかからなかった。
お疲れの監督ご夫妻と別れ、ワシはまだ時間があるのでポレポレ近くの失恋レストランでI田女史にお茶を付き合ってもらう。
(東京ってこういう哀愁喫茶みたいなの未だにけっこう残っているよね)
前回7/5上京時以降のチベット関連の話を色々と教えてもらう。 地方支援者にとって東京の動きをしっかり把握しておくことは重要なので大変助かる。
こういった詳細ってPC画面からは伝わってこないからね。ま、ワシ諜報員@ダワ・サンボやし。
ねぇマスター♪がシャッターを降ろし始めたので店を出て、ではまた来週!とI田女史と別れ、東中野を後にした。
じゃあなポレポレ、来週また来るぞ。