延命について考える | mirai 〜管理職ナースの日常〜

mirai 〜管理職ナースの日常〜

病院で管理者をしています。もともとそんな器ではない私が奮闘する日々。そして、シングルマザーとしてモヤつきながらも楽しく生きようとする日常を綴ります。

この仕事をしていると

生きるとはなんなのか

考えさせられることがある

 

 

一般的には

大学病院や総合病院等での急性期治療が終わると

自宅退院できない人は

リハビリ病院や療養病院、

施設などへの転院となることが多いです

 

入院相談時に

急変時どうするか、という確認を必ずします

 

大学病院にいた時には

フルコース(気管内挿管、人工呼吸器あり、心臓マッサージ、昇圧剤投与など)

DNAR(上記処置はしない)

両方の患者がいました

 

今の職場では

ほとんどの患者が高齢者

基本はDNARの患者しか受け入れることができない

 

 

延命って幅広くて

 

人工呼吸器や気管内挿管は希望しないけど

中心静脈栄養はする

 

口から食べられなくなったら

点滴だけじゃ弱っていくばかりだから

経管栄養はやってほしい、とか

 

これだって延命だよね、と思うところ。

 

 

その延命をどこまでするかは

その患者、その家族によって様々。

 

命はやがて尽きていく

人は必ず皆死ぬ

 

家族にも

様々な感情があって

1日でも長く、生きてほしい

という思いは理解できる

 

でも

口から食べられないということは

人間としての機能がもう終わりを迎えようとしているということ

老衰なんだよな

 

 

 

元気な時に

何かあった時

気管内挿管や人工呼吸器はしないで

 

と家族に伝えていても

経管栄養は?

中心静脈は?

ここまで伝えることができている人は少ないんじゃないかな

 

そりゃそうだ

医療者でもなければ

イメージがわかない

 

 

それが本人の意向なら良いけど、

そうではなかった場合、

苦痛な思いをしながら生き続ける辛さよ、、