初のサイクリング

サイクリング部の新歓ランということで
ある峠を経由して河川敷のバーベキュー場へ
そこで先輩方と一緒にバーベキューやスポーツを楽しんだ

その峠はなかなかキツイ

そこまでの道は
上り坂でも難無く走り
普通に楽しかった

いくら厳しい道だからといっても
その峠もたいしたことないと思っていた

だが 峠はそんなに甘くない

最初の内はまだよかった
会話するゆとりもあった

次第にきつくなってきた

いつまでも上り坂なのである

絶えず重いペダルをこぎ続ける

ギアなどもうあまり関係ない

ハンドルを握りしめながら
ひたすら足を動かすだけである

サイクリングのチャリに慣れてないので
腰が痛くなる

気温は低いのに
汗が吹き出る

呼吸は荒くなる

顔が真っ赤になる

もう必死である

初心者は
途中で何度も休むのが普通だそうだ

だが俺は
1回も休まずに頂上まで上がりきることにした

一度決めたことを
そう簡単にあきらめるわけにはいかない

そもそも俺は
自身を鍛えるために部活に入るのだ

少しくらい辛くたって
この程度の上り坂は乗り越えねばならぬ

いや 乗り越えてこそ意味がある

俺は力をつけて強くなりたい

力がなければ
大切な人を守ることができない

大学4年間を通して
社会で生きていくための力をつけておきたい

そのトレーニングの1つがサイクリング部だ

まずは
なんとしてもこの峠を越えたい
確実に越えてみせる

俺にはあなたがついている

あなたを想うと
どんな困難でも乗り越えられそうな気になる

何度も休憩したくなった
その度に
あなたの姿が頭の中に浮かんだ
すると まだ進めそうな気がして
ゆっくりではあるが確実に上っていった

ずっとあなたに励まされていたのである

そして40分程経った

ついに頂上に辿り着くことができた!

結局 一度も休むことなく
この峠を制覇できたのである

初心者にしては
充分の努力だっただろう

上り切ったこの達成感

僅かではあるが
レベルがアップしたような気がする

俺だってやればできるのだ

あなたよ
もう少し待ち給え

こうしたトレーニングを積み重ね
今よりもっと強くなる

そして 必ずあなたを迎えにいく

幸せにしてみせるから

話題を変える

委員会で弟があなたを認識したそうだ
「明るい人」と話していた

ということは
今まで通り あるいはそれ以上に朗らかに生活しているのだろう

なによりである

あなたが元気そうで安心した

雨に濡れて風邪などひくなよ

しっかり睡眠とれよ

おやすみ
新しい人と知り合うのは実に楽しい

大学に入ってから一気に世界が広がった

ここには高校時代の友人がたくさんいるので
通常よりも知り合いは多い
しかし 当然ながら知らない人の方がはるかに多い
群れるのが嫌いな俺は
他の人のように高校時代の友人と一緒にいることはほとんどなく
基本一人で歩き回っている

周囲は知らない人だらけである

そんな人達にいきなり話し掛ける勇気なんかない

したがって
普通に生活していれば
ひたすら孤独な大学生活である

そこで小さな組織がありがたい存在になってくる

その代表が部活だ

残念ながら今のところ
同期は少ないが
個性的な先輩方に出会うことができて嬉しくなった

また 行事の役員も大きな意味を持つ

3年前の恩返しのつもりでこれに挑戦しようと説明会に行ったところ
やはり愉快な先輩方と知り合うことができた

組織の一員として信念をもっているので
志もある

とってもいい雰囲気だ

他にもいくつかの組織に関わっている

その全てにおいて
新たな出会いがあり
その度に俺の世界は大きく広がっていく

なんだかとっても楽しくて
そんな時は今までのような人見知りをせず
最初からハイテンションで突き進んでいる

先輩方から見れば
実に変わった後輩だろう
それでも俺は
この嬉しさを抑えることができない
久しぶりに俺らしさを発揮できるのである
やっと笑顔で歩けるようになってきた

新たな出会いは喜びである

この広い世界で出会えたことに
どれだけ大きな意味があるだろうか

新しい人から学ぶことも多い

自分とは違う考えを知ることができる

人生における勉強とは
人と人が出会うことから始まる

これから先も
多くの出会いを通して
俺の心はさらに輝いていく

そんな俺にとって
あなたとの出逢いは人生の重要な出来事だった

前にも言ったが
俺はこの出逢いに感謝している

あなたに逢えて本当によかった

縁って不思議なものだね

もしもあなたと特別な縁があれば…
ダンテの『神曲』を読み始めた

メールに一節を引用するくらいだから
あなたはもう読んだのだろう

すごいな

あんなに難解な書物によく挑もうとしたものだ

だが
メールの文体からすると
あなたにとって『神曲』はそこまで難解ではないと察する

むしろ楽しみながら読んだのだろう

まぁその点は俺も同じである

でも読破はすごい

さすが読書が好きなだけある

俺もあなた同様に
棚にズラーっと並んだ本が好きだ

だが俺の場合
その本を手にとって読むことはほとんどない

それに比べ
あなたは興味があるのものを片っ端から取り出し
慎重にひもといていく

その興味はどこからくるのだろうか

若干の偏りは感じるが
それでもあらゆる分野の書物に手を出し
次々と知識を蓄えていく

あなたの知性的な人格は
この好奇心からの行為によって築かれるのだろう

その口から発せられる言葉は
今時の十代の少女とは考えられぬほど知的で
なんとも言えぬ魔力を秘めている

私があなたの発言やメールに
ただならぬ魅力を感じるのは言うまでもない

話を読書に戻す

意欲と成果について考えてみる

勉強でも読書でも
本来は自分から進んで取り組みたくなるものである

強制されるべきものではないし
自身にノルマとして課すものでもない

その原動力は
あなたが示しているように
好奇心や興味であると思う

内発的動機付けと外発的動機付けでは
意欲のエネルギーが違うし
取り組みの成果も違う

あなたの行動は内発的動機付けに基づく

故に あなたはその過程で取るに足らない苦痛を感じることはなく
体得した知識を人生の糧として活用することができる

そしてあなたはさらに強くなっていく

あなたのように
勉強や読書を有意義にできる人は
果たして何人いるだろうか

あなたが知性を探求している姿は純粋で美しい

いつか あなたと同じ場所で一緒に読書したい

あなたとの電話では2時間があっという間に経過した

あなたとの逢瀬では5時間があっという間に経過した

あなたとの読書では
一体どれくらいの時を共に歩むだろうか


今 読んでる本は何?

勉強に没頭してて
少しゆとりがないかな
ついあなたのことを考えてしまう

朝起きたとき
飯を食ってるとき
歯磨きしてるとき
登下校してるとき
授業が始まるとき
授業の課題で作文してるとき
計算問題を解いているとき
授業が終わるとき
次の教室に移動するとき
図書館にいるとき
読書するとき
宿題をやるとき
仮眠をとるとき
顕微鏡で観察するとき
課題が終わったとき
風呂に入っているとき
夜寝るとき
そして夢の中でまで…

つまり 常に だね

大学で他の女性と交際することを
あなたが俺に望んでいることは知っている

でも 今はとてもそんなことできない

俺にはあなたしかいない

あなたでないと
俺はダメなんだよ

頼むから俺の所へ来てくれよ

俺と一緒になってくれよ

必ず幸せにしてみせるから

…なんて 収入もない大学生が言える台詞じゃないな

俺は少しあなたに依存し過ぎてる

あなたと逢わなければ
心から笑うことのできない体になってしまった

これは変えねばならぬ

さもなくば
もしあなたに逢えたとしても
逢い続けなければ平安を感じることはできないだろう
まさに依存である

これは変えねばならぬ

もっと俺は強くなる

あなたに逢えようが逢えまいが
あなたによって俺はより成長していけるようになりたい

あなたは俺によってより成長していってほしい

あなたといると
心が落ち着く

一緒に話していて楽しい

あなたのことを信頼している

あなたのことを尊敬している

あなたのことを愛している

俺の心の中には
いつもあなたがいる

心の暗闇を輝きで消し去ってくれる

今すぐにでも伝えたい

あなたを愛している

ありがとう

明日も1日 朗らかに前進していこう

今日も1日お疲れ様

ゆっくり休めよ
あなたにはしばらく連絡をとらないことにする

なんとなく その方がいい気がする

そもそも 学校生活が軌道に乗るまではゆとりがないだろう

俺も同じである

まだそこまでハードではないが
今にきっと忙しくなる

まだ新人なので
体験してみないことには分からない

だが 新ステージにもう少し適応するまで
全勢力をそれに向ける必要がある

注意しておくが
どんなに忙しくても
あなたとの繋がりを希薄にするつもりはない

人生における課題は底を尽きない
常にやるべきことを最優先して
いつか楽しもうとしたって
そんな日は永遠に訪れない
それでは結局
幸福とは言えないだろう
従って
俺は適度に遊ぶことにする

また それと同時に
あなたとの関係に傾倒し過ぎるが故に
日常生活や勉学等を疎かにすることもない

バランスよく生きたい

あなたのことはいつも考えている

今すぐにでも逢いたい

だが あなたはそれを許さない

俺はあなたの意志を尊重し
少しの間 辛抱することにする

忍耐力を身につけるいい機会である


学習に対するあなたの意欲には
尊敬の念を抱かずにはいられない

知性の探求とはまさにあなたの姿そのものである

あなたは今でも充分偉大であるが
その弛みない努力によって
さらに大きく成長するだろう

あなたの無限の可能性に平伏す思いである

私は一生涯学問する人を尊敬する
まさにあなたのような人だ

あなたに出逢えて本当によかった

この縁に感謝する
あなたの存在に感謝する

本当に嬉しい

あなたがあなたでいることが
俺にとって幸福である

俺はあなたのことを愛している

たとえどんな障害があろうと
あなたを愛している

ありのままのあなたを愛する

あなたは私の希望だ

頼むから健康であれ

そして幸福であれ
一番楽しみな教科である教育心理が休講になってしまった

週の始めからテンション下がります

ただでさえ
心が暗闇に囚われているというのに

俺らしくない状況である

周りの人は心配するだろう

だから友達や先輩はもちろんのこと
実家の家族にも相談しない

そもそも心を打ち明けられるほどの友人が
まだこの場所にはいない

あの人にはあんなに
「友人に賢く相談しろ」
とアドバイスしてるのに
俺自身が実行できてないな

あの人は割と相談できているようだ

俺より大人じゃないか

俺のことなど薄情なまでに忘れて
現実世界で力強く生きている

それに比べて俺は…

過去の片思い時と同じ状況である

この依存性を改善しないと
いつまで経っても女性と人生を共にすることなどできないだろう

無駄にテンションが低い
非健康的な悩みである

笑って生きていけない

一人で思い詰めるのはよくない

学生相談室を利用しようか

相談自体は
もっと緊急の人を優先させるとして
とりあえず様子を見てみよう

場合によっては
後日お世話になるかもしれない

あぁ
誰にも寄り掛からず
一人で生きていけるようになりたい
いや ならねばならぬ

あの人に逢いたい…
レフ・トルストイの言葉

「およそ迷妄は、
ただ一定の期間続くだけであるが、
真理はいかに攻撃され、
人々から隠され、
詭計や詭弁や遁辞や、
その他あらゆる虚偽に取り囲まれていても、
あくまで真理である」

頭が回らないので
これに対する自分の考えは述べません

ただ心に残ったから記録しただけです
音楽を聞いていると
昔の恋人を思い出すことがあるだろう

冗談を言い合って
楽しく過ごしたあの日々

あの人の笑顔

あの人のためなら
どんなことでもしようと思ってた

…どうして別れてしまったのだろう

音楽を聞きながら
思わず涙が出てきた

こんな経験
あるのではないだろうか

実はこれ
教育心理の「古典的条件付けによる学習」で説明することができる

パブロフの犬で有名である

犬はエサを見せることでヨダレを垂らす
エサという無条件刺激に対してヨダレを垂らすという無条件反応をしたわけだ
これは生理現象であり
当然の反応である

さて
エサを見せると共にベルの音も聞かせる
これを何度か繰り返す内に
ベルの音を聞かせるだけで
その犬はヨダレを垂らすようになるのだ

全く関係がなかったベルの音という刺激とヨダレを垂らすという反応が
結びついてしまったのだ
生れつきベルの音を聞いてヨダレを垂らす犬はいないから
新たに学習したことになるのである

以上
学習のメカニズムその1でした!

…あれ?目的がズレてるな

話をもとに戻す

要は
ある音楽を恋人と一緒に聞くことで
何の関係もないそれぞれが
条件刺激・条件反応として連合してしまうのですよ

これにより
音楽を聞くだけで
恋人を思い出すってわけよ

パブロフの犬じゃ分かりにくかったかもしれないけど
歯医者と聞くだけで歯が痛くなったり
レモンと聞くだけでヨダレが出てきたりするのと
基本的に同じ仕組みですよ

分かりましたか?

心理学って
とってもロマンチックですね
少人数での集まり
何かのパーティーか
部活の追いコンか

規模は極小であったが
一人ひとりの個性は強く
それなりに盛り上がっていた

プログラムは順調に進み
メンバーの出し物が続く

次は女子3人による歌らしい

結構かわいい子たちだ
だが いわゆるアイドル系である
どうしても見た目の優美さだけが目立ってしまう
中身など知る由もない

歌の前に
3人組はいかにもかわいらしく挨拶している

彼女はああいう人たちを好ましく思わないだろうな

外見のみを求める愚か者でないことを知っている
そんな人々を哀れに思うようなやたらと大人びた女である

俺より年下ではあるが
同じ目線で関わり合える
そしてそれがこの上なく心地よい

落ち着く
安心する
癒される
楽しい

俺は彼女を尊敬し信頼している
そして俺は彼女のことを…

とにかく
彼女ならばあの3人を快く思わないだろう

そんなことを考えながら
向こう側にいる彼女を見た

………ん?

俺は今
彼女と物理的に離れている

なぜ 彼女がこんな所にいるのだ

会場が暗くなる
女子3人組の歌が始まる
曲はELTである

彼女が俺に気付いた
俺は意識的にカッコつけて座り直した

彼女はこちらに歩み寄ってくる

静かに「きみのて」の歌い出しが始まった

俺が座っている所の横まで彼女はやってきた

俺は手を差し出し
瞬時に立ち上がった

彼女は泣いていた

つられて俺も涙を流しそうになる
だが 男は泣くもんじゃない

…逢いたかった

すごく逢いたかった

やるべきことはただ1つ

俺は彼女を激しく抱いた

会場は薄暗いので
おそらく目立ちはしないだろう

もう少しだけ
この喜びを全身で味わっていたい

2人を包み込むように
ELTの曲が優しく流れていた
図書委員会のパーティー

うーん 俺の力不足なのかなぁ

イマイチ盛り上がりに欠ける

自己反省すると激しく自己嫌悪に陥る
真昼から落ち込みたくない
これは後でゆっくりやろう

では今は外的状況を分析する

集まったのは15人程
人数的には充分だろう
だがオトナはほんの僅かだった

自主性が欠けている
時間を提供してくれたことは感謝するが
もう少し楽しそうにしてくれてもいいのに

度胸が足りない
パーティーにおいて逃げ腰では盛り上がるわけがない

本来 1人1芸を用意するべきなのに
ほとんどの人が他人に頼り過ぎである

自分から楽しもうとしていない
それでいて「つまらなかった」と言うならば
ふざけんじゃねぇ である

全体の流れに縛られるのが嫌いなのか
全体を閉めた今 みんな和やかなムードで楽しんでいる

うーん やっぱ俺に問題があったのか

去年よりも出来が悪い気がする
去年もグダグダだったが気楽に楽しむことができた

今年は張り切り過ぎて空回りしたのか
原因はやはり俺にあるのか

やれやれ どうやら自分を責めずにはいられないようだ

いや でもみんな幼すぎるのである
もっとオトナになるべきだ

KYというわけではないが周りに配慮した振る舞いが出来ていない と思う

数人で群れて秩序のないおしゃべりをする方が楽しいと思っているのだから
まだまだガキである
その楽しさは充分に理解できるが
オトナの付き合いも知らねばならない

俺も頑固なんだよ
こうあらねばならぬ という理想ばかり求めて現実を考慮しないから
どうしても周りから敬遠されてしまう
それは俺が悪い
もっとオトナにならねばならぬ

周りの人が悪いということは滅多にない
結局は自分自身の心である

周囲を見てごらん
いい人たちばかりではないか
そんな人たちのことを悪く言うなんて実に愚かである

さぁ 悔やむのはもうよそう

ここでも1つ 人間として大切なことを学んだ

いい体験したな