早川琢也のブログ "Road to The Sport Psychologist " -4ページ目

早川琢也のブログ "Road to The Sport Psychologist "

スポーツ心理学の事、留学の事、スポーツの事について、アメリカより発信していきます。

TOEFLのここ最近の主流は、iBT Internet-Based Test)です。主流というよりも、他の種類のTOEFLは受けられないと言った方が正しいでしょうね。


実は、テネシー大学の語学学校(ELI)では、PBT (Paper-Based Test) を受ける事ができ、そのスコアはテネシー州及びapplicationに利用可能の大学にのみ使う事が出来ます。これは、私もテネシーに来て分かったのですが、ある意味では点数を取りやすい状況にはなりました。


PBTは、リスニングが50題、文法が40題、リーディングが50題、という構成になっています。ライティングとスピーキングが無い分かなり日本人向けと言っていい構成です。つい数週間前に受けたのですが、確かに要領を得れば点数は上がりやすいと感じました。


合計点数が560点でiBTの80点に相当します。具体的には、リーディングを38問前後、文法を32問前後、リーディングを40問前後で560点になる計算です。そこまで厳しくはありませんが、やはり練習は必要です。


PBTの特徴として、どのセクションもノートを取る事が許されていません。


その為、リスニングは一切メモを取らずに問題を解く必要があります。ある程度のテクニックはあるとは言え、やはりそれなりの地力は必要です。繰り返し問題を解いて速さや形式に慣れるだけでなく、idiomatic explession(慣用表現)にも慣れる必要があります。慣用表現を覚えるには、映画やテレビドラマがうってつけです。


文法は、空欄に当てはまる答えを埋める形式と、文中の間違いを指摘する形式の2つがあります。時間は25分。問題数との兼ね合いを考えると1題30秒計算です。実際に解くと分かりますが、結構速く解く必要があります。少し時間をかければ大概分かる問題ですが、時間が短いため的確に判断しなければなりません。これがミスを誘発する大きな要因になりますので、日頃から早く解く練習はしておくといいでしょう。


リーティングは、大きな文章が4題ある中で制限時間は55分。約1分1題の計算です。問題形式は、iBTと基本的には似ています。メインポイントの説明、詳細部に対する質問、単語などはiBT同様です。文章の長さがiBTよりも短い分読みやすさはありますが、テスト中は問題に線や印を書き込む事が許されていないので、素早く読んで各段落のメインポイントを掴んでおく必要があります。

このような具合にPBTはPBTならではの準備が必要になってきます。




留学をする上で、TOEFLの点数を予め取ってから海を渡る事はある意味で理想的ですが、もし海を渡ってからTOEFLを受ける予定の方は、予め行く先で受けられるTOEFLの種類を把握しておくと、TOEFL対策も立てやすくなります。余裕があれば調べてみて下さい。



博士課程の出願で、エッセイ同等に重要と言われているのが、推薦書(recommendation letter)です。


聞いた話なので正確な事を確認した訳ではありませんが、それでも多くの人が推薦書の重要性を口にします。日本にいた頃は、日本ほどコネのつながりで物事が決まる国はないと思っていました。しかし、アメリカに来ていろいろな様子を見知りしていくうちに、実はアメリカの方がコネの重要性が高いのではないか、思わせるくらいアメリカでのコネは大きな影響があります。


博士課程の出願に置き換えると、アドミッションはどんな教授と知り合っているのかを見ているようです。従って、どの人に自分の推薦書を書いてもらうかは重要な要素と言えそうです。


推薦書を書いてもらう際に、waiver(放棄)するかどうかを決めるのですが、これは書いてもらった推薦書を推薦者が見る権利を放棄するかどうかです。waiverを選ぶのですが一般的なのですが、つまり書いてもらった推薦書の中身は基本的に見れないと思っておいた方が妥当です。

言い換えると、信頼のおける相手ならまだしも面識の浅い教授の場合は自分のマイナスな印象に捉えられるような書き方をされていたとしても、確認することが出来ないとも言えます。実際に知り合いの方の中には、waiverしなかった推薦書にたまたまそういった内容が書かれていた事があった、という話を聞いたくらいです。


日本人の教授に書いてもらう事が基本路線になると思いますが、機会があれば海外の学会に参加して行きたい国の先生と知り合って面識を深める事で、信頼をもって推薦書をお願いする事も出来ます。「どんな人と知り合っているか」という点では、海外の著名な教授と面識を作れたとしたらそれは大きなアドバンデージになります。傾向としては、海外の教授は基本的にオープンな人が多いので、自分からコンタクトを取れば受け入れてくれるケースが多いと感じています。



推薦書も書いてもらうまでの時間がかかったり、書いてもらう事を忘れられてしまうことは予想の範疇なので、こちらも早めに動きだして準備する事をお勧めします。
2012年の5月の上旬から1ヶ月程日本に一時帰国した際に、如実に感じた事がひとつありました。


それは、運動する場やチャンスの違いでした。


フロリダのゲインズビルに住んでいた時は、多くのアパートにはテニスコート、プール、バスケットボールコート、ジムは大概ありました。規模はアパートの規模に比例しますが、アパートに無くても近くのアパートのコンプレックスにある事が多いので、スポーツがしやすい環境にありました。

また、町中や近所で走っている人が多く、運動意識も思っていた以上に高いように感じました。ジムには大概誰かしらトレーニングやランニングマシンで走っていたり、ビーチバレーボールやバスケをやっている人もよく見かけました。

フロリダ大学には、かなり設備が整った大きなジムや中規模のジムなど、学生や大学職員が運動しやすい環境でした。プールは基本的にタダで使えて、ジムも学生や職員ならタダでした(ただし、例外としてELIの生徒は、施設費が学費に組み込まれていないとの理由で、利用費を払うはめになりました)。大きなジムではバスケットコート6面に加えて広々としたウエイトルームに充実した有酸素マシンが備え付けられていて、規模の違いに圧倒されました。



ノックスビルでも、アパートの運動施設はそれなりに充実しています。今住んでいるアパートにはジムとプールはありますが、テニスコートやバスケットコートなどの屋外施設はあまり充実はしていません。それでも、相対的にみれば多くのアパートはスポーツをする施設は至る所にあります。

テネシー大学にも、フロリダ大学同様にバスケットコートやウエイトルームが整ったジムがあり、ELIの学生もタダで使う事が出来ます。私も時間を見つけてはシューティングやピックアップゲームに参加しに行ったり、トレーニングをしに行きます。



このように、運動する機会を探す事に苦労の無いアメリカ生活を経て日本に戻った時に、日本で運動する機会を見つける事の難しさを痛感しました。もちろん、走る事は出来るのですが、バスケットボールやテニスといったスポーツをやるには場所も限られていますしお金もかかります。
駅前にジムはあるものの、会員制のところが多く一回の利用費もなかなか高額です。市営のプールやジムも数百円払えば使えるものの、広さや道具の充実具合はやはり雲泥の差です。



国土や町の密度を考えれば仕方の無い事ではあるのですが、気軽に運動が出来る事は私生活にも大きなメリットがあるように感じます。ちょっと仕事や勉強に行き詰まった時に、外へ出たらすぐに運動が出来る事はいいリフレッシュにもなり、かえって効率が上がるように思います。

また、運動する機会や場所に乏しいこともあって、体型や体調の維持が難しいようにも思えました。食事制限はダイエットの方法のひとつですが、やはり運動しない事にはどこかで無理が生じてしまうように思います。



仕事の環境、土地の広さ等など、運動するにあたって何かと制限があるのは承知してはいますが、運動を上手く生活に組み込んで仕事や勉強の効率を上げる事につなげる事が出来れば、より質の高い活動が出来るように思えました。




英語の勉強に行き詰まったら、思い切って外に出ていい汗をかいてみてはどうでしょうか?



前回は、博士課程に必要なものを簡単に紹介しました。今回は、その出願に必要な物の中で手間取る可能性の高いであろう、エッセイ、履歴書、論文の英文訳(sample writing)について書いていきます。



まずは、エッセイです。記事の 【留学】 博士課程への出願① にも書きました通り、英語に慣れていない日本人にとって、かなりの手間と労力がかかるのがこれらの準備だと思います。私は、留学して半年後にこれらの作業に取りかかった形になりましたが、それでも苦労しました。



手間がかかった理由のひとつは、適切な表現と文法を使う事でした。英語には、敬語のような表現が無いと思われがちですが、実際のところ、丁寧な言い回しをする表現方法はありますし、学術的な文章にふさわしい単語というものはあります。



丁寧な表現の例としては、I want to ~の代わりに、I would like to ~を使うことでしょう。または、Can you ~の代わりに、Could you ~を使うこともその一例です。おそらく、多くの方が丁寧な言い回しの例として学校で習ったのではないでしょうか。

これは、つい最近文法のクラスである先生がこの件の時に説明したのですが、「過去形を使う事で丁寧(polite)な表現が出来ると」言っていました。CouldやWouldは、CanやWillの過去形ですから、この説明は納得でした。ただ、その時はこの程度の説明で終わってしまった為に、詳しく掘り下げた訳ではないのでこの程度しかここには書けません。ご了承ください。




次に、学術的な表現についてです。
例えば、「この結果は、被験者が---出会った事を示している」という文章があったとします。英文にすると、「That result showed that participants ---」といった具合に書けます。
「表す、示す」という意味のある「Show」をこの場面で使う事は、意味合い的には間違っていはいませんが、論文等の学術文章にはあまり適していません。よく論文等で見かけるのは、「indicate」です。従って、「That result indicated that participants ---」といった具合になります。

これらの例を筆頭に、論文を英訳する際には学術単語を駆使する必要があります。インターネットに掲載されていますので、そちらを参照してみると大まかなイメージが作れると思います。一番効果的なのは、自分の分野に関する英語の論文をたくさん読む事です。数を読む事で、使われている単語や表現の傾向が掴めますので、単語の選択がより的確に出来るようになると思います。



文章構成についても、大きな違いがあります。日本語で文章を書く場合、言いたい事の背景から始まり、段落の最後に筆者の言いたい事がくるのが通例だと思います。そのような文章展開を英文でしてしまうと、英語の読み手にとっては大変読みにくい印象になるそうです。
英文の場合、結論(言いたい事)を初めに持ってきて、その後その理由を述べていくようにしていく事が通例です。その為、日本語の感覚で英文にしてしまうと、意味や文章構成がまどろっこしくなってしまいます。
分かりやすい表現をするという意味では、ひとつひとつの文も長くなりすぎない事が重要です。文節をつなげて長くしすぎないように気をつけましょう。また、二重否定は日本語ではよく用いられる表現ではありますが、英語の論文ではあまり見られません。極力使わない事が望ましいでしょう。


訳す際には、段落全体で意味を捉えて文章構成を考慮した上で訳し直す事で、適切な表現に近づける事が出来ると思います。その後の修正、推敲は何度も繰り返し行いましょう。特に、前置詞や冠詞はある程度のルールがあるものの、日本人には間違えに気づきにくいポイントではありますので、ネイティブの人に直してもらえるのが理想です。



このように、英文は日本文とは異なる点が多数あるので、英文化するのに時間がかかるのはやむを得ないとも言えます。しかし、ルールを学び表現を覚えて行く事で書けるようにはなりますので、長い目で準備するつもりで書いていけば書き上げる事は出来ます。




余談ですが、このプロセスで英語表現の奥深さを感じたのは、私にとっては思わぬ発見ではありました。英語ならではの表現について学べるいい機会ですので、新しい発見も楽しみながら書けるといいですね。
再び、留学の話に戻ります。今回から数回に分けて、博士課程への出願の過程を紹介していきます。

今回は、出願の大まかな流れと必要なものについてです。



分野や各大学のプログラムによって多少異なる点はありますが、基本的に出願に必要になってくるのは以下の物です。

1.オンラインでのアプリケーション作成
2.エッセイ
3.履歴書
4.推薦状(3通前後)
5.財産証明
6.TOEFL、GRE(分野によって異なります)の点数
7.修士で書いた論文の英訳版(博士課程の場合)


では、それぞれについて説明を加えていきます。


1.は各大学のGraduate Admissionのページからアカウントを作成して必要項目を埋めていきます。行きたい大学がある時点で早めに作成する事をお勧めします。これは、4の推薦状にも関わってきます(詳細は後記)。途中で保存も出来るので、書けるところはどんどん埋めて進めていくと、後で慌てずにすみます。


2.エッセイは、大体2ページ強で書くのが一般的みたいです。大学や分野によっては、盛り込む内容が指定されている場合があります。そうでない場合は、①志願した理由、②自分がこれまでしてきた事(研究室や大学院のプログラムに関連するような内容が好ましい)、③大学院でやりたい事、④終了後にやりたい事、が盛り込まれているのが通例のようです。
エッセイは、ネイティブの人にお願いして何度も書き直す事が好ましいです。文法や表現のミスは、1度や2度の手直しでは直しきれませんし、英語の表現はやはりネイティブの人の方が細やかで的確です。この推敲には時間をかけて、見栄えのいいものを書くようにします。


3.大学が指定したフォームが無い限りは、履歴書に決まったフォームは無いみたいです。基本的に盛り込むのは、学歴、職歴、成績、受賞歴(学業、文化面等)、参加した学会などです。インターネットで検索すれば、サンプルはいろいろと見つかりますので、そちらを参考にするとイメージが湧いてくると思います。


4.推薦状はオンラインアプリケーションを通して、推薦者にメールでフォームが送信されるのが最近の主流みたいです。私は、その事を知らずに、印刷したフォームを推薦者の方に送って書いてもらい、二度手間をかけさせてしまったという失敗をしました。教授によっては、どんな人に書いてもらったかを気にする人もいるそうなので、書いてもらう人は慎重に選ぶ必要があります。


5.財産証明は、銀行口座の残高証明です。英文で発行してもらったものをAdmissionに送ります。日本、海外どちらのものでも使用出来ます。


6.博士課程では、基本的にTOEFLはiBTの点数で80点以上が最低点のところがほとんどです。分野によってはそれ以上の所もありますが、80点以下のところは無いと思います。必要点数(requirement)が何点かは必ず確認しましょう。GRE等のテストも同様です。テストのセクション毎に最低点が設けられているケースもあるので、こちらも確認しましょう。


7.博士課程へ出願する場合は、修士で書いた自分の論文を英訳したものを提出するよう求められます(Sample Writing)。訳す際には、英語が堪能な人と一緒に訳して、訳が自分が意図する事とずれていないか確認しながらやるといいでしょう。自分ひとりで訳すと、不適格な表現を使ってしまったり、文法のミスに気づかなかったりしますので、これもエッセイ同様時間をかけて作成する事をお勧めします。




揃える必要があるものがこれだけあり、かつエッセイ、履歴書、sample writingには否が応でも時間を持っていかれてしまいますので、 最低でも半年以上前からこれら中心に揃えるようにしていかないと、土壇場になってバタバタする事は必至です。手直しを業者に頼むと、それに対しての出費も考えなければなりません。

こうして書くと、かなりの労力を要する事がイメージ出来ると思います。想像するだけでうんざりしてしまうかもしれませんが、ひとつひとつ時間をかけて仕上げていけば必ず出来ます。一気にやろうとせず、時間をかけて取り組む事が出願に必要なアプリケーション作成のコツです。