一昨年辺りからダムで釣れるヤマメが少なくなりつつあると感じていた。
昨年で魚が居なくなっているとの思いが強くなった、今年の釣りで間違いなく殆ど居ないと確信した、ルアーを投げても追って来るヤマメは殆ど見られない、時々針掛かりするのはハスか小さなヤマメ。
当然の事ながら釣人も殆ど居ない、一昨年までは入れ代わり立ち代わり釣人が来てた。
私も三回ほど行ってダムでの釣りを諦めた。
梅雨時の川の増水にのってダムから大物が遡上を始める、昨年は川で大物が上がったと言う話を聞かなかった、潜りの人達も魚が居ないと言っていた。
今年は昨年以上に状況は悪いだろう。
昨年のダムの状況から、このままではダムで育つ平家マスは激減してしまうと考え、早く手を打たないと駄目だろうと漁協にダムへの稚魚放流を認めて貰いたいと話をして来た。
昨年九月、今年の解禁前、四月の中旬と役場に行き話を重ねてきたが、残念ながら連絡さえ貰えなかった。
29日に役場へ行き、連絡が欲しいと伝えたところ、私の定宿の方へ連絡が入った。
31日朝早くから釣りを始めたがアタリも無いため8時で釣りを止め役場へ。
担当の方から放流についての漁協の回答を説明頂いた。
結論は放流は認めない。
理由は漁協としては不漁の原因は「鵜」「アオサギ」の食害と考えており、食害調査の為に三年ほどはダムへの放流はしないと決定した、現在、鵜やアオサギを捕獲し、胃の内容物を調べるようにしている。
その結論が出るまでは漁協として放流もしないし、有志の放流も認めない。
この他に岩魚駆除のために10月以降も上の小屋での釣りをしたい・・・・顕著な効果は認められない。
漁協として釣人の意見や要望を聞く場を設けて欲しいと申し入れていました・・・漁協として県や農林水産課、他の漁協とも意見交換を行っており、釣人からの意見やアドバイスなどはいらない。
としていずれも必要が無いとの回答でした。
一つだけ、釣人の意見などを聞くために旅館や民宿にアンケート用紙を配って釣人に記入して貰ったらとの提案に関しては考えてみましょうとの事でした。
椎葉の漁業組合の仕事は何だろうと考えた時、360名の組合員の中で漁業で生計を立てておられる方はどれほど居るの?、殆どおられないと思います。
漁業を生業としている方が殆ど居ないのであれば漁協としては
河川・ダムへの稚魚放流や環境維持、釣人への入漁券販売、釣りのルールを守らせるための活動が主になるのではないでしょうか、尚且つ、入漁券の販売は収入の中では大きなものではないかと。
私の考えとしては、今の渓流釣りは自然産卵だけでは維持をして行くのは難しくどうしても放流に頼らざるを得ないと思います。
そして財源として入漁券販売は多いほど良いですね。
しかし、今の状況では釣り人が減って行く事はあっても増えて行く事は「絶対」にありません、年々悪くなって行くでしょう。
ヤマメの稚魚放流はしない(ダム)、しかし、ワカサギは放流されています、どうしてヤマメを入れないのでしょうね、魚を今までより減らして鳥による食害の調査を行う・・・これも何となくおかしい、今までと同じ状況で調査しないと駄目ではないかと・・・・・・とまぁ、色々ありますが、私が事務局の方にお話しした事の概要です。
そして、漁協として放流しないと決められましたが、食害調査と並行して一万匹の稚魚放流を三年ほどやらせて頂きたいと再度お願いをして来ました。
漁協の決定通りにダムへの放流が三年ほどやらないとなると、五十センチ級の平家マスは今後七~八年程は殆ど釣れなくなるでしょう。
折角、椎葉村として呼称を募集してまで広めて行こうとした意味は無くなります、何とか漁協が考え方を変えて頂く事を願うしかありませんね。
あ~、自分の歳を考えると椎葉に通えなくなってるかも知れない、今放流したとしても4~5年先にしか効果は出ないのにねー、来年は解禁祝いで一度だけのダム行きになりそうです。