□中世270.中世の説話集(6集年代順) ◇C
[ゴロ]今昔の/法人10超も/社籍集中
(今昔物語(こんじゃくものがたり)集)(発心(ほっしん)集・宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)・十訓抄(じっきんしょう)・古今著聞集(ここんちょもんじゅう))(沙石集)
[句意](この狭い領域(日本霊異記)に)法人企業10社超もの社籍登記が集中している、という句。「法人」(ほうじん)で発心集・宇治拾遺物語の2書を再現するところに注意してください。(ほ・うじん)と離して覚えると良いと思います。
[ポイント]
1.主な説話集は年代順に、今昔物語集・発心集・宇治拾遺物語・十訓抄(じっきんしょう)・古今著聞集・沙石集の6つ。
[解説]
1 今昔物語集は1120年以降の成立か、編者未詳。総数1000余の説話を31巻に集大成している。原則的には「今は昔」ではじまり、「……となむ語り伝へたるとや」で終わっている。信濃守藤原陳忠(のぶただ)が、谷底に落ちてもそこに生えていた平茸をとることを忘れず、「受領は倒るるところに土をもつかめ」といったという話などがある。
2 発心集は、1216年ごろ成立か、作者は鴨長明。これも仏教説話集。
3 宇治拾遺物語は、13世紀前半成立、編者は源隆国説があるが、未詳。197の説話が収録されているが、うち80余話は今昔物語集と重複している。
4 十訓抄は、1252年成立、作者は未詳。題名の通り、教訓的な説話282話(10話の教訓ではない(笑))を集め10諞に分類している。
5 古今著問集は、1254年成立、編者は橘成季(たちばなのなりすえ)。古今の説話700余話を収録。当時の風俗習慣を知る好史料。
6 沙石集は、1283年成立、作者は無住(むじゅう)(1216~1312)。砂で石を磨いて玉にする、つまりすべての人を仏法で救う教訓的な目的で書かれた仏教説話集。
7.なお古代の説話集で頻出作に『日本霊異記』(景戒)があり、時代的に混同しないように警戒(笑)してください。(この狭い領域(日本霊異記)に)で先行している日本霊異記を示しておきます。
〈2015静岡大・国語・前期:「
問 この作品(枕草子)と異なるジャンルの作品を一つ選べ。
ア方丈記
イ花月草子
ウ十訓抄
エ折りたく柴の木
オ徒然草」
(答:ウ ※これのみ説話集で他は随筆)〉
〈2012早大・文化構想:「10世紀になると正史がなくなるが、代わって日記が現れてくる。藤原実資は長年にわたって小右記と呼ばれる日記を書き続け、摂関期の重要な史料になっている。また、院政期になると、今様を集めた。『梁塵秘抄』や、説話集であるf『今昔物語集』がつくられた。
問題8 下線部f『今昔物語集』に取材した芥川龍之介著「羅生門」を素材の一つとして同名の映画を製作し、国際的に高く評価された映画監督は誰か。漢字で記入しなさい。」
(答:黒澤明)〉