テニスコーチという職業に就いているので、
ジャンル関係なく、色んな競技の指導者に目が行きます。
そんな中、元プロ野球の監督である
星野仙一さんが亡くなりました。
プロ野球の監督もたくさんいるのですが、
星野監督はかなり好きな監督でした。
選手やファンへの溢れ出る愛情がテレビ越しからでも伝わってきます。
そしてそれを貫くためには
どれだけ周りから恐れられても引かない姿勢が好きでした、
人に好かれたかったら、周りから優しいと思われるような
行動を取りたくなりますよね。
でも、
星野さんは怖いイメージの奥底にある優しさがあって、
選手たちはそこに惹かれてついていっている感じでした。
星野さん自身も「俺は情も非情も持っている」と
言っていたそうです。
ただ、指導者目線から見たらこのバランスが大切で、
非情も優しさなのです。
やはり本当に相手のことを想うのなら
非情になることも必要です。
特にプロの世界はシビアなので、
どこかで見切ってあげるのも相手の将来を考えると
大切なことです。
それを実行するためには嫌われ役にならないといけませんし、
だからこそ非情に徹さなければなりません。
星野さんはその役を背負っているように見えたから、
私は好きだったのかもしれませんね。
「相手のために今自分ができること」
段々こういうセリフが陳腐なメッセージになり兼ねない
今だからこそ、私は星野さんの生き様を大切にしたいと思います。
そして心からご冥福をお祈りいたします。