生徒とコーチのあるべき理想の関係 | テニス上達の近道

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あなたは水泳の平泳ぎ、
山口観弘選手をご存知でしょうか?


先日、
テレビで特集をされていましたが、
18歳の高校生にして、北島康介選手より
速く泳げるスイマーです。


そこで特集されていた内容が
非常に興味深かったので紹介します。


それは山口選手とコーチとの関係です。


種目は違えど、同じコーチという職業である
私としては当然見逃すわけにはいかない内容でした。


山口選手は天才的な泳ぎで小学、中学時代の
タイトルをほとんど優勝で駆け抜けてきましたが、
地元鹿児島県志布志市を離れることはなかったのです。


実際、
設備の整っているスイミングスクールからも
引き抜きの声がたくさんあったようです。


しかし、
彼は幼い頃から通っている地元のその辺の
プールと同じくらいの設備しかないスクールに
残ることを選びました。


なぜなら、

小さい頃から見てもらっている
自分のことを一番わかってくれている
コーチに見てもらいたいからです。


その山口選手を指導してきた方は
大脇コーチといいます。


山口選手は大脇コーチに
絶大的な信頼を抱いており、
今でも尊敬している人だと言っていました。


でも大脇コーチは
高校生になった山口選手をオリンピックに
行かせるにはこのままではいけないと考えていました。


そこで、
北島選手などを育てた平井コーチという
競泳全日本のヘッドコーチに山口選手の
育成依頼をしました。


山口選手自体も完全に信頼を置いている大脇コーチが
自分の手を離れてでもお願いするコーチだからと考え、
地元鹿児島を離れて平井コーチが率いるナショナルチームの
中で練習する決断をしました。


実際オリンピックを目指す選手たちと
一緒に練習することになった山口選手は
トップ選手に触れることによって自分の甘さを感じたと、
言っていました。


「なんでここまで頑張れることが出来るのだろう」


そう感じたと言っていました。


周りに刺激されてよりオリンピックに行きたい
という気持ちが強くなったそうです。


そんな体験ができたのも
山口選手を平井コーチの元に送り出してくれた
大脇コーチの存在が大きいですよね。


最終的にロンドンオリンピックの
選考会にはギリギリ選ばれませんでしたが、
その後の国体でロンドン金メダリストより
速い世界新記録で優勝しました。


今後の山口選手の活躍が楽しみですが、
そこには大脇コーチとの強い信頼関係が
あったからこそです。


大脇コーチは技術的なことは
もうすでに教えられないと言っていましたが、
それでも人は育ちます。


どうしても指導者は技術的なことを
教えることに重点をおきます。


でも
その前に指導者が持っておかなければならない
大切な役割が存在していると私は今回の特集を見て
確信しました。


指導者が第一に考えるべき役割。


それは

その人が持っている可能性に導くことです。


多くの人は自分の可能性に気付いていませんし、
力を発揮する方法を知りません。


だから

どれだけ技術ばかりを指導しても
その技術が出来るようになるだけで、
新しい世界や自分の可能性とは結びつきません。


それより
新しい刺激や自分の持っている可能性に
気付いてもらうための「行動」にフォーカスさせる
ことの方が大事だと考えています。


技術を教えるだけが指導者ではなく、
その人の可能性に気付いてもらうために、
技術なども伝えながら答えに導いていくことが
指導者の仕事ではないでしょうか。


ちなみに大脇コーチは山口選手に


「出来ない言い訳を探すな」

「そして出来ることをやらなければいけない」


と言ってきたそうです。


このようなメンタル面を山脇コーチから
たくさん学んだと山口選手は言っていました。


これら言葉の奥底には、山口選手の性格を理解した上で、
何を伝えれば自分の可能性に近づくべき行動を取るだろうか
ということが考えられています。


そんな大脇コーチの思いを山口選手も感じているからこそ、
2人に強い信頼関係が生まれているのでしょうね!


私自身も
最近いただいた「スペシャル特典パック」の感想 を読んでいて、
改めて買っていただけたのは信頼関係があったからだと感じ、
身が引き締まる思いになりました。



これからもあなたの可能性に気付いてもらえるような
情報を配信していきますので、よろしくお願いします。


では!


スリー