薔薇とフォークギター | "little magazine"

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架空の雑誌"little magazine"のライターとして、詩や自由奔放な散文を書いてます:)

5月 薔薇の季節がやってきた。

久しぶりに訪れた日比谷公園は、
薔薇に溢れていた。

テニスコートの前には
新しく薔薇が植えられ、

その甘い香りが漂う園内では

皆、人目もはばからず
薔薇と接吻を交わしていた。



野球のテレビ中継が無い日は
公園に行くようにしているが、

今年は藤も、ネモフィラも
見損ねてしまった・・

今年は日射しが強すぎて、
花の命が短い気がする。



GW 久しぶりに、古い友人と会った。

彼女が私に会いたいと、
突然メールをくれたのだった。

彼女が指定してきた北欧風のカフェ。

早く着いてしまったので、
野球速報を観ながら、
冷たいカルダモンコーヒーを啜る。


久しぶりに会う友人と話は尽きず、

お互いの家族の話や、仕事、人生について・・
長々と話し込んでしまった。

別れは名残り惜しく、
また会おうねと、ハグしてバイバイ。

彼女とは、昔一緒にギターの練習をしていた。

夜空ノムコウ、チェリー、夏色、
とか弾いていた。



先日、会社の昼休み
ラジオから、あいみょんが流れてきた。

その曲は、"裸の心"という曲だった。

あいみょんは素敵な声で、
愛する人に、告白するように歌っていた。


あいみょんの音楽を聴いて、
私の心は震えた。

(なんという感受性の塊だろう・・)

あいみょんの音楽はどこか、
私が中学生の頃、学校で習った、

"誰もいない海"や、"翼をください"などの
70年代のフォークミュージックにも似ていた。


そしてまた、友達と一緒に
ギターを弾きたいと思ってしまった。

昔のように。

今度はもっと上手く弾くから・・

もしかしたら、みんなの前で演奏できるくらい
上手にギターを弾けるようになれたなら・・


今度会う時、彼女に聞いてみよう。

まだ、ギター弾いてる?って。