モネ展と友人からの連絡 | "little magazine"

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架空の雑誌"little magazine"のライターとして、詩や自由奔放な散文を書いてます:)

去年の年末、駆け込みで
上野で開催されている「モネ展」へ行ってきた。




平日に有給休暇をとって行ったのだが、
予想を上回る、ものすごい人だった。

若い人たちも多かったし、
ご年配の方々も、外国の人々も。

美術館内は、とにかく人人人でごった返していた。

私は空いている場所から絵を鑑賞していき、
もう一度入口まで戻って、
見損ねた作品を観て回った。


圧巻だったのは
何と言っても後半の、"睡蓮シリーズ"だったが、

今回は60点以上、全てがモネの作品で、
その繊細な淡色のグラデーションに

皆が深いため息をもらしながら、
モネ特有の、色彩の世界に引きずり込まれていた。


モネの作品は、
ハッキリした輪郭がないものが多い。
微妙な色の重ね塗りで作品が仕上がっている。

「モネの作品は宇宙だ」、と評した美術家がいたが

どこが上で、どこが下か?
自分が今、いったいどこにいるのか?
心が迷子になりそうな絵画である。

自然界の溢れんばかりの光のなかで
ただただ美しい、"モネの池"に溺れる。

そんな、素晴らしい美術展であった。





去年の年末、駆け込みで
素敵な話が舞い込んできた。

「ちょっといい人がいるんだけど、
会ってみない?」

古い友人から、久しぶりの連絡。

「どうせバツイチでしょ?
養育費とか、義理の子供と同居とか、
いろいろ大変そうだから・・私、やめとくわ」

「あら、その人未婚よ」

・・私の心は、ぐらりと揺れた。


紹介や、お見合いの話は
こんな年になっても不思議と頂くのだが、

どの人も決まって、
バツイチ・子連れ・義理母付きで・・
全て、丁重にお断りしてきた。

(見ず知らずの人間に、自分の子供と、
母親の面倒を押し付けるとは・・)



友人に、その男性の詳細を聞くと、
その人の苗字に、何故か私の心は惹かれた。

すごく変かもしれないが、
その人の苗字に私はなりたいと、思ってしまった。


友人が開いてくれる新年会の席で、
その男性と会うことになっている。

どうなるか分からないけど・・
まぁ、お互いに気が合うといいな。


最近、衝撃的だったある言葉。

「彼氏として30点だった男が100点の夫となり、
彼氏として100点だった男が5点の夫になる。
それが結婚です」


2024年
大きな変化が起こりそうな予感がしている。