最近花をいけるようになった。
夕方、仕事から帰ると
野良猫が家の前で待っているのでエサをあげて
猫と遊んだあと
アパートの前に咲いている花や葉、蔦を摘む。
ごくごく平凡な
空き瓶やコップに簡単にいけるだけだけど
それが部屋にとても素敵なムードを与えてくれる。
紫陽花が綺麗。
花をいけるなんて、
自分にはずっと無理だと思っていた。
その概念をぶち壊してくれたのが、
フラワースタイリスト平井かずみさんの本だった。
茎のカーヴ
葉っぱのウエイヴ
ひかる刺
植物のもつ完璧なフォルムの美しさを
素朴に自然に、そのまんまいけている。
たとえば、葉っぱ一枚を平皿に浮かべてみる
ただそれだけで部屋の空気がぐっと変わってしまう魔法。
最近絵を描くようになった。
夜、いけた植物を鉛筆でスケッチする。
ミュシャ、エルテ、ビアズリー、蕗谷虹児の挿絵
そうだった、絵を描きたいとずっと思っていた。
なんてことない鉛筆
なんてことない部屋
なんてことない日常
なにかにうちこんで
「無」になる時間が人間には必要だと思う。
「宿の春 何もなきこそ 何もあれ」
山口素堂
なんにもないけどなんにもある
なんでもないけどなんでもある
なんにもないけど心は満ち
なんでもないことに心ときめく
ヘンリー・D・ソローの本に深く衝撃を受けた。
LOHAS
"Lifestyle of Health and Sustainability"
生活のダウンサイジング
スローライフ
スローフード
スローファッション
なんでもゆっくり丁寧が
心にも体にもいいそうだ。
きびしい社会
自分の心と向き合って
ブレーキかけながら坂道をゆっくり下ってゆこう。
"Slow down! Slow down!"
<速度を落とせ!>って、ソローが叫んでる。
「どんな肩章よりも
肩の上に乗る小鳥のほうが
名誉を与えてくれる」
『森の生活』ヘンリー・デビッド・ソロー