インプット
今日、後輩からTOEICで900点を取る方法を教えてください、と言われました。
mixiで自身が立ち上げていたTOEICコミュニティから、当時のノウハウを拾ってきましたのでここに掲載します。
前提として、私は海外留学はしたことないですし、帰国子女でもないです。
2009年~2010年(B4~M2?)頃の話です。
今はTOEICは当時より難化しているはずなので、参考になるかわからないですが、記載します。
■総勉強時間(2011年07月06日 17:08)
ちなみにこの時間はレアジョブの時間を含んでいないので、多少増加するとしてもスタート地点が同じくらいの人がいたとすれば600時間程度の勉強時間で900点に到達するのは十分に可能だということを意味しています。
一日6時間勉強すれば3ヶ月程度で達成できてしまいます。
■Butaoにとって効果があったと思われる勉強法(2010年04月17日 04:00)
- 『ウルトラ語彙力主義』の例文及びTOEICに良く出る例文を200個くらいとにかく覚える
- →ひたすら口に出して発音を完璧にする
- →音声を聞いてシャドーイング。
- リスニング&スピーキング&リーディング&ライティング全般のレベルが上がったような気がする。(というか実際にtoeicのリスニングの点だけで80点上がった)
効果がある理由
- リスニング中の文と文のつながりは単語単体の暗記だけでは通用しない。(リエゾンや消音、リズムなど)。よって文章を覚えて口ずさむことで独特の音に慣れる必要がある。
- 口に出す→耳に入るの繰り返しで記憶に残りやすく、単語や連語や文章の意味が俊二に頭に思い浮かぶようになる(視覚から入ってくる情報は膨大なので覚えにくいしリスニングに対応しづらい)。よってリーディングスピードもリスニング力をアップする。
- 自分の口に何度も出して覚えた文はスピーキングにおいて何故か口についてぽんぽん出てくる。(口に出して覚えないと口からは出てこないのか?)
我々が問題をとく際には
【英語を読むor聞く→日本語に変換する→意味を理解する→英語の選択肢を読む→日本語に変換する→意味を理解する→文章と照らし合わせて回答する】
というプロセスを踏んでいるが、それを
【英語を読むor聞く→意味を英語で理解する→英語の選択肢を読む→意味を英語で理解する→文章と照らし合わせて回答する】
というプロセスに短縮させる。やり方は英語を自分にとって勉強以上の意味を持たせること。つまり、日常生活の中で英語を使って話したり聞いたりすること。
人間は自分が意味があると思うことでないと上手く認識できないが、そういう環境に置かれることで本当の意味で英語の必要性を脳に認識させることができると思う。というか自分がそうだった。
そういう意味でレアジョブをおすすめする。
感覚的ではあるが、日本人は英語を勉強として認識している傾向があると感じる。俺達は別に英語そのものを研究したいわけではなく、英語を物事を表現するためのただの手段として学びたいはずなので、コツコツ勉強するよりもまず英語が話されている環境に入ったほうが断然に習得は早いと思う。
結局今の状況はダンスで言うと、ダンスをしたことがないのにダンスとは何かということを学び、動きのルールや歴史に詳しくなっているだけではないだろうか?
~TOEIC全般に言えるアドバイス~
リスニングにおいては問題が始まった瞬間に情景をイメージする。そしてなるべく早く状況をつかむことが大切ではないだろうか。公式問題集を答えを覚えてしまったとしても何度も解くことが有益だという理由は、どのような状況がTOEICで出題されやすいのかをパターン認識できるようになるからってのがあると思う。
例えばPart3とかだと問題文を先読みするが、公式問題集をなんども解いておくことによって、問題文を読んだだけで次の音声が、何が来るのか絞り込むことができるようになる。
話題の振り幅が大きいと理解するのが難しくなる。特に英語だときつい。
例:「吉本の芸人の性癖の話」→「日本の年金を物価に合わせて調整する際の手法の話」
また、情景を頭に描写し、自分がその話の中の当事者になる事は有益である。
例えば、「自分が購入した電化製品が故障し、店に電話をした。すると店の人は今は修理工の人が居ないから明日店に来てくれ。店に来る前に午前中に電話をしてくれ。レシートを忘れずに。」という話があった場合、それをただの情報として受け取るか、自分が電話した立場として聞くかでは記憶の持続に差が出る。
この方法はPart7にも有効である。それは昨今のTOEICの問題の複雑化により、設問を先に読み情報をつまみ食いするようなテクニックが通用しなくなってきているからである。
複雑化とは以下のような状況下を指す。
- 「次の中で述べられていない事はどれか?」「次の中で正しいのはどれか?」など、長文を読ませる傾向の問題が頻出する。
- 長文の文字数が単純に増加し、表やグラフが入った文章が減少。
- 問題の選択肢の長文化(単純な数字が選択肢にある問題が減った)
そこで自分が普段行っている以下の方法を提案する。
- シングルパッセージの場合
まず長文の題名を読む。
→長文を少し読み進める。(3行くらい)
→選択肢の一つ目を読む
→
もし「この文章の題意はなにか?」等の全体の雰囲気を問う問題ならば最後に解く。
普通の問題ならば解く。
→設問2を読む
→以下繰り返し - ダブルパッセージの場合
2つのパッセージの題名を読む
→1つ目のパッセージをすべて読む。
→問題1を解く
→問題2を解く。
→
問題3の答えがパッセージ2に含まれる場合→パッセージ2の該当部分を読む。
問題3の答えがパッセージ1に含まれる場合→解く
→以下パッセージ2の場合に移る
この手法を用いた場合に問題となるのが、一度読んだだけでどれくらいその上方を頭の中にとどめて置けるかということである。それをクリアするために上で述べた当事者となるといったことが活きてくる。
~らっしゃいさんからの質問~
- 最後の15問ぐらいは解けていない。 つまり俺に足らないのは速さだ。 速く読むためにはどうすればいいのだろうか。 そんなことを考えつつ単語力アップ1時間。 強い単語力→読解高速化 のプロセスは正解なんだろうか。 アドバイスお願いします。
~Butaoなりの答え~
まずは単語力の話の答えなんだけれども、単語力→高速化のプロセスは正解かどうかは人によります。 まず、自分がなぜ間に合わないのかを考えてみる必要があるかも。
→それを考えるためには、問題解くスピードってそもそも何なのかを考える必要があると思う。
全然正確じゃないから意見ちょうだい。
- 【1-2】読むべきところ率
どこに答えがあるか分かるようになれば情報量を減らすことが出来ます。しかし設問によっては減らない場合があります。例えば「以下の選択肢の中から、文章で述べられていないことを選びなさい。」的な質問が出たときとか。最近はこういう設問が増えてるから必然的に文章の情報量も増えているみたいね。 - 【2-1】知識(単語や文法)
単語をたくさん覚えて文法を覚えれば文章の意味が取りやすくなります。 - 【2-3】頭の良さ(理解力、国語力?)
国語力が上がれば、文章の意味を認識することが早くなります。 - 【2-2】経験則(要は慣れ)
英語に慣れてくると経験則が増えてきます。
例えば、日本人の多くは「chair」と聞いて「椅子」と日本語に直してから「椅子のイメージ」を頭で思い浮かべます。経験則が増えるとこれが瞬時に「chair」と聞いて「椅子のイメージ」を思い浮かべるようになります。普段から使ってる英語は意味と単語が無意識に直結しています。 文法についても同じことが言えます。 - 【2-2-2】TOEICに関する経験則
試験に慣れてくると次の展開が読みやすくなります。例えば「あークレーム処理の話か。だとすれば最後にクーポンを渡すとか言ってそうだな。」等々
ぼんやりとだけど、「【2-2-1】英語に関する経験則」と「【2-3】頭のよさ」が足りてないという仮説をもっており、ってことで、文章を見たらその文章のイメージを思い浮かべるというようなことを意識して勉強していたんだけれども、そしたら頭に情報が残りやすくなってきて、一回読んだだけでどこにどんな情報があったか分かるようになったんです。
で、ここ半年はreadingで410ばっかりだったのに445に上がったんです。毎日30分も勉強してないのに。
6年ぶりに自身のmixiを開くと、面白い記事があったので以下に転載。
15分>90分の法則
日時:2012年05月08日00:43
何か自分の意見を作成するときのアドバイス。
15分の思考×6回のほうが90分の1回の思考より質が高いというお言葉。
この考えで大切なことは15分で考えをざっくりとまとめ、結論まで持っていくことです。結論まで持っていくことで良いことがあります。
その中で特に僕が実際にやってみて感じたものが安心感。
とりあえずのアウトプットがあると安心します。
安心は余裕を生み、考えを発展させやすくなります。
この時に僕が大切にしているのが紙に書くこと。図のように矢印を引きまくって紙に書きなぐります。こうすることで良いことがあります。
それは、そのノートを見返すことで、今自分が考えていること、議論相手が話していること、本に書いてある内容のそれぞれが本題のどのレベルの話をしているのかが一目瞭然になることです。
本を無駄に読み返したり、相手の言ったことを忘れたりすることが少なくなります。
これは僕が感じている大きなメリットです。
一言で言うと話の内容を共通の議論の枠にはめることが出来、時間を無駄にすることが無くなる。
また、自分の考えの因果関係に突っ込みやすくなったり、抜け漏れが考えやすくなったりするメリットもあります。
また、研修担当講師によると義務として仕事上ではお金をもらっていますので期日までに結果を出すのは必須です。そういった際に、とりあえずのアウトプットを出しておくというのは最低条件です。だそうです。
また他にも良いこととして、15分考えて停止させることで他の業務に集中することが出来ます。
15分以上考えた方がいいのではないか?という考えもあると思いますが、安宅和人氏が著書「イシューから始めよ」にて書かれています通り、15分考えていい結果が出ないものはその後考え続けても結果は芳しくないそうです。
また僕も実際そう感じます。
しかしタイトルで述べたように、15分の考えを6回に分けることでそのような状況が打ち破りやすくなります。
どういうことか説明すると、まず15分で考えを作成したとします。そして時間を置きます。一晩でもいいです。
そうするとその時考えた自分の考えを客観的にみることができるので、違った視点で課題を考えることが出来ます。
僕は批判的かつ自分に甘い人間なので、自分の考えをつづった直後では自分に対して突っ込みが出来ません。
しかし、時間を空けることで当時の自分に対して厳しい突っ込みができ、さらに批判や穴を考えることで別のアイデアがわいてきます。
またよく言われている「細切れ時間を活用しなさい」といった状況でもこの15分×6の考えは相性がいいです。
まとまった時間があるときに仕事をやろうと考えていると仕事が溜まってしまいがちになります。
それは、忙しい現代人にとってまとまった時間はなかなか訪れないことが原因の一つです。
なので細切れ時間を活用しようという話になります。
細切れ時間を活用するというメリットはただの時間の有効活用ではなく、自分の考えをまとめる時間としても有効であるということが言えます。
バスや電車の中でこの電車が駅に着くまでに結論までとりあえず持っていくというチャレンジをしてみるのもいいかもしれません。
明日も仕事なので寝ます。こうやって自分の考えが他の人や将来の自分の息子のためになればいいな。
6年ぶりに自身のmixiを開くと、面白い記事があったので以下に転載。
調査において感じた大切なこと
日時:2012年05月22日23:57
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調査において大切なこと
1.「自分の調査レポートを読むのは誰なのか?」ということを常に意識すること。
2.「読む人が気になることは何か?」を考えること。
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調査レポートを書くには
まず調査する対象の概観を知るためにざっとした情報を集める。そして読む。ここでどんな種類の情報をどれくらい集めるのかの調整が難しい。
ざっとした情報が集まった後に、それを整理する。整理する軸を選ぶ際には「全体感が出るか(MECEか)?」「その軸は読み手にとって興味をひくものか?」を考慮する。
ここで全体感を出せないと後で苦しい思いをすることになるので、慎重になる必要がある。
そして全体のストーリーを作る。
こうすることで良いことがある。早い段階で上司とアウトプットイメージを共有できるので大きく方向を外す可能性が少なくなる点である。
また読み手に対して「最終的に資料は未完成です」は通用しないので、最後まで先に通しておくことで
その後はそのストーリーを中心にもう少し深い内容のレポートを探し読む。
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ここで大切なことは2つある。
それは
1.「自分が読んでいる内容は自分が作ったストーリーの中のどこに位置しているのか?」という視点を忘れないこと。
2.「先に情報を読んで、後からレポートにすればいい」という考えをやめること
である。
自分があまり知らない分野に関するレポートを書く場合、レポートの内容を読んでそれが自分のストーリーのどこに対応するのか記憶しておき後で調査レポートにその情報を組み込むというのは難しいと個人的に感じる。
そうした場合、読んだはずの情報をまた読まなければならないという2度手間が発生し非効率である。
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次に今読んでいるレポートの内容を自分のストーリーの対応している部分に肉付けしていく。
さきほど苦しい思いをすることになると述べたのはここのことを言っている。
自分の作った流れに全体感がなく、更に領域がダブっていると肉付けしようにも今自分が得た情報がストーリーの中でどこに位置しているのかわからなくなる。
結果、ストーリーを組みなおす必要が出てきて非常に手間がかかることになる。
これで一通りある程度深い情報を読み終わったら、次は細かい情報を「読み手にとって重要」だと思われる順に時間の許す限り集める。
そうしてレポートが完成する。
Butaoです。
本日は、土日に行っていた、個別問題&第3問演習方法などをお伝えします。
私が実際に行っていた方法です。
この方法がベストとは限りませんので、各自の参考程度になれば幸いです。
下図を先日のブログで示しましたが、そのうちの赤枠に該当する部分です。
■前提(利用したテキスト)
以下のtextを用いて問題演習を行いました。合計で45回分の個別問題&問題演習となります。
3.過去問(http://amzn.asia/2YdoGlp)…8年分
※注:上記textには5年分しか含まれていません。
追加3年分は、TACから試験後にもらえる無料冊子を利用
4-1.TAC実力完成答練…6回分
4-2.TAC直前予想答練…3回分
5.TAC全国公開模試…2回分
6.TAC計算型模試(http://amzn.asia/clQfhfC)…5回分
7.直前予想問題集(H30年)(http://amzn.asia/9t3iq1Q)…5回分
8.直前予想問題集(H29年)(http://amzn.asia/btiRrbn)…5回分
9.直前予想問題集(H28年)(http://amzn.asia/80E9C5C)…5回分
10.ラスパ模試(H29年)(http://amzn.asia/0yMFOqQ)…3回分
11.ラスパ模試(H28年)(http://amzn.asia/9tYcJyx)…3回分
■テキストの難易度
テキストの難易度は、もちろん回によって問題難易度は違うので一概には言えないのですが、概ね以下の関係になっていると思います。
- 特に独学の方にお伝えしたいのですが、(参考)と書いたtextのレベルは、本試験レベルから著しく乖離しています。したがって、独学の方は早急に過去問を解いてください。(参考)と書いたレベルの問題集が解けて満足し、見通しを甘く考えると、間に合わなくなります。
- (参考)と書いたtext間のレベルは近しいです。また、私も実際に購入したり書店で中身を見ましたが、非常にくどい内容となっております。”くどい”とは、特に目新しくもない論点を目新しくもない切り口で問うているということであり、学習効果が薄く非効率な勉強になる恐れがあります。したがって、昨日のブログでご説明した通り、テキストの基本例題を演習するのみで基礎は十分であり、(参考)と書いたレベルの問題集は、解く必要ないです。
- text6.TAC計算型模試はやや簡単です。したがって、演習を始めるならば、このレベルから始めるとよいと考えます。
- text7~9,直前予想問題集は、やや難しいです。これは予備校5校分の問題が記載されており、他校の問題は解きにくいという面もあります。(補足ですが、本テキストは誤植がかなりある上に、その誤植に関する情報がWEB上で更新されておりません。私は誤植を見つけるたびに中央経済社に問い合わせを行っていますので、返信結果も併せて、今後本ブログにて共有したいと考えています。)
- 独学の方は本テキストに、ぜひ取り組んでいただくとよいです。このレベルの難易度の問題を解けると実力が付きます。
- TAC生など予備校を利用している方は、答練で代替可能のため、解く優先度は低いです。答練に集中して取組み、時間が余った場合に本テキストを利用するとよいでしょう。
■1つの問題を繰り返すべきか、新しい問題をたくさん解くべきか
- 個別問題について
- 問題を”そのまま”繰り返すような演習はしていません。間違えた問題のみ、間違えた理由を考え、必要に応じて自身で問題を作成し復習していました。(詳しくは昨日のブログをご参照ください)間違えなかった問題はいっさい復習していません。
- 総合問題について
- 土曜は過去に解いたことのある総合問題(第3問)を繰り返し演習する日、日曜日は新しい問題(個別問題&総合問題)に取り組む日、としておりました。総合問題については同じ問題を繰り返す意味があると思います。
- ただし、総合問題50点のうち、合格ラインのおおよそ5点~10点以上の得点取れた場合や、前回解いた時より2倍の点数がとれた場合など、これ以上の復習の必要がないと感じた総合問題は、それ以上は復習はしませんでした。
- 結果的に、演習回数はどの問題も、おおむね1回~3回の間です(新規の演習&復習の両者含めて)。
■財務諸表論の総合問題は解かなかったのか
解きました。試験日1週間前の土・日と直前の土・日に過去問の総合問題(5年分)のみ解きました。
問題指示や回答要求に独特の部分があり、それらになれるためです。
簿財の両方を受けられる方は、試験直前までは特に解かなくても大丈夫です。
■試験時間120分の時間の使い方は?
以下の通りです。第3問は必ず60分以上を死守しました。
なお、”記入”の時間を別で設けている通り、解いている間は一切解答を記入しません。
第3問は必ず60分以上を死守する理由ですが、演習をしている経験として、得点の上がり方が以下のような曲線を描くことに気付いたためです。
なぜ、上記のような曲線を描くのかですが、本試験の以下の特性が背景になると思います。
- 問題文を読むだけではいくつかの仕訳の可能性が考えられる。
- 例1:決済に関する仕訳と費用を計上する仕訳のどちらなのか
- 例2:財務諸表論でいう表示上の仕訳など)
- 回答記入欄や、資料として与えられた決算整理後残高試算表がヒントになる。
- 例1:自身の回答では、旅費に対して未払金が出てくるはずなのだが、決算整理後残高試算表にない?なぜ?⇒現金処理として仕訳するのが正しい
- 例2:この勘定の金額を回答欄に書かせるということは、金額が動いている可能性が高いが、自身の回答では勘定は動いていない。なぜ?⇒仕訳ミスに気付く
- 簿記は積み重ねの学問であり、1つ間違えると他の場所に波及する。
したがって、上記のグラフのようなあがり方をすると考えます。試験中は以下のような思考プロセスを経ていると思います。
■第3問の解き方は?(情報の整理方法)
以下はH30年度の簿記論の問題用紙抜粋です。実際に私が本番で解いたものです(間違っている部分もありますが、恥を承知で掲載します)。
H30年度は難易度が高いといわれましたが、TAC基準で30点/50点取れていましたので、そこそこできたんじゃないかなと考えています。
私の解き方のポイントは大きく、以下の4点です。
- 全て決算整理前残高試算表に情報を集中させる。
- 仕訳はきらず、上記のようにそのまま記入していきます。
- 消費税込みの車両入替などやや複雑な問題について何か書きたい場合は、問題が記載されているページに直接書き込みます。
- 与えられた下書き用紙も、ほぼ使いません。(使ってもA4表面の、更にその半分くらい)
- 大きい金額はKで表し、書く時間を省略。(1,000=1K、1,000,000=1Mです)
- 間違えそうな情報はいつでも見られるように、右上に書く。(会社名、小数点以下の取り扱い、会計期間、実効税率など)
- 会社名を記載する理由(顧客取引を、自社取引と間違えて買掛計上。”A社株式”が自社株であったが、社名を覚えていないので自己株式と判断できず記入漏れ。といったミスが過去に発生)
- 小数点以下の取り扱いを記載する理由(いわずもがな、四捨五入と切り捨てがある。さらに、切り捨てについても”都度切り捨て”と”計算の最後に切り捨て”、がある)
- 会計期間を記載する理由(減価償却の期間ずれ、など恐怖のミスが過去に発生)
- 実効税率を記載する理由(いつも40%なのに、たまに36%や30%の時がある。ちなみに今回の財務諸表論は30%だった。怖い)
- 気になる情報は赤ペンで塗る。(単位、複数の可能性のある仕訳など)
- 単位は千円の時と、円の時がある。1株あたりの金額は円であらわされていて、株数を書けるとXXX,XXX円となるが、回答はXXX千円で要求されている場合、XXX,XXX円のまま記入する大事故が発生する。商品関係も同様のミスがありがち。
- 「複数の可能性のある仕訳」の話は、上記「■試験時間120分の時間の使い方は?」で述べた通り
■第3問の解き方は?(小問を解く順番)
順番は以下です。貸倒引当金は回答までのステップが長いのでおおむね飛ばしていました。商品関係は複雑なことが多いので、だいたい飛ばしていました。
これら2つに関係する部分(貸倒引当金、貸倒引当金繰入、売上原価、商品、収益性低下評価損、棚卸減耗費、法人税、法人税等調整額、未払法人税等、繰延税金資産など)以外は全部解くと、大体40点~45点くらいになります。
で、40点のうち凡ミスやわかっていない問題がたまにあると、30点~40点くらいに落ち着きます。
私は大体、いつも以下の順番で解いていましたのでご参考までに掲載します。
1.固定資産(リース、除去債務、ソフトウェア、建設仮勘定など含む)
2.有価証券
3.賞与引当金
4.退職給付債務
5.法人税等(財務諸表論の時のみ)
6.借入金
7.現金預金
8.売掛金
9.買掛金
10.消費税等(下の手順である”商品”によって動くことがあるので要注意)
11.勘定科目内訳資料(ない場合もある)
***大体いつもここで60分経過***
12.商品
13.貸倒引当金
■総合問題を60分で解ききれないがどうすればよいか。
私も、どうすれば解けるのか悩んでいた時期がありました。当時は記入まで含めて60分で解いていました。(つまり、実際の計算は50分)。しかし、
- 上記で述べた70分の時間(計算は60分)を確保すると点数が指数関数的に伸びるという点
- 頭で考えても解決せず、単純に仕訳のスピードが足りなかったという点
に気づきましたので、回答時間を70分とする戦略に変更しました。
また2については、ある論点を見ればその内容がすぐに頭に思い浮かぶレベル(問題をパッと見た瞬間に、いやな感じがしないレベル)まで記憶の質を高めることにしました。
例えば、リース取引といわれると、
オペレーティング・リース取引とファイナンス・リース取引があり、両社の判定基準には、経済的耐用年数(75%以上)とリース料総額の割引現在価値(90%以上)のいずれかで判断する基準があり、ファイナンス・リース取引には、所有権移転内外の区別があり、その区別には、所有権移転条項があるか、自社特別仕様か、割安購入権があるか、の少なくとも1つを満たすことであり、その計上額の計算には、所有権移転内外の分類に加えて、現金購入価額が借手から分かるか否か、も含めて判断し・・・といった内容が、テキストの全論点について、頭にすぐに思い浮かぶレベル感であると、大丈夫かと思います。
***
「3.個別問題&第3問演習など」の説明は以上となります。
Butaoです。
本日はすっきりわかるテキストの復習方法などをお伝えします。
私が実際に行っていた方法です。
この方法がベストとは限りませんので、各自の参考程度になれば幸いです。
下図を先日のブログで示しましたが、そのうちの赤枠に該当する部分です。
■前提(利用したテキスト)
”すっきりわかるテキスト”とは、TACが出版している簿記テキストです。1から4までの4冊あります。
”すっきりわかるテキスト”は簿記1級対策用のテキストです。
私は簿財の勉強を始める前に、簿記1級の勉強を行っていましたので、本テキストを継続して使用しました。
留意点としましては、本テキストには、有価証券の保有目的の変更に関する論点など、
市販の簿財対策のテキストには書かれているが、本テキストには書かれていない内容が数点あります。
もし新たに簿財の勉強を始める方は、市販の簿財対策のテキストを購入したほうがよいかと思います。
もし既に簿記1級の勉強などで使用しているテキストがある方は、現状テキストをそのまま継続活用するほうがよろしいかと考えます。
その理由は、”すっきりわかるテキスト”に未掲載の論点は、簿財の問題演習を通じて学ぶことができるので、未掲載の論点のためだけに、新たなテキストを購入することは非効率であると考えるためです。
■前提(労働環境)
私は残業が多い職場で働いており、家に帰ると0時を回っていることもざらでした。
そこで、勉強をするためには平日の通勤時間(行き30分、帰り30分)の活用が重要でした。
(直前期である5月以降を除いては、平日は通勤時間の1時間のみが簿財の勉強時間でした)
■前提(問題意識)
私は2017年度の簿財の両方に落ちています。
その原因は、簿記論の個別問題、簿財の総合問題(第3問)について、計算の練習が不足していたことでした。
2017年度は平日の通勤時間は理論暗記しかしておらず、計算の練習をしていませんでした。(計算の練習は土日のみ)
理論暗記という行為が初めてであったこともあり、簿財あわせて200点のうち50点しか占めない理論に対して時間を投入しすぎました。
その背景には、日商簿記1級に合格したということから、簿財の計算(150点分)について、そこまで勉強しなくても何とかなるであろうという、見込みの甘さがあったと思います。
実際には何とかならず、2017年度は落ちました。(簿記論 B判定、財務諸表論 A判定)
そこで2018年度試験に向けては、2017年9月~2018年8月7日まで、以下のリソース配分としました。
通勤時間(行き30分)…計算の練習
通勤時間(帰り30分)…理論テキスト暗記
ここで悩んだ点があります。
通常は計算の練習というと、机の上に電卓を用意し、ある程度まとまった時間を確保して取り組むものです。
しかしそういった時間はありませんでしたので、「30分の中で」、「電卓を使わずに」、計算の練習を行う必要がありました。
その方法を以下で紹介します。
■計算の練習方法(基本サイクル)
すっきりわかるテキストの付属問題集は一切使用していません。
問題レベルが中途半端(試験に比べると低レベル、中身の理解であればテキスト読めば十分わかる)に感じたため、使用しませんでした。
テキスト中に記載されている基本例題を繰り返し電車の中で読みます。
仕訳を考えて、答え合わせをします。間違えた仕訳については、付箋をつけて土日に復習します。
これをひたすら繰り返します。
■計算の練習方法(テキストの追加)
すっきりわかるテキストだけでは、簿財合格レベルの計算力はつきません。
以下の赤斜線部分を埋める必要があります。
これを埋めるために、以下のサイクルを回します。
STEP4に、「すっきりテキストに統合する」と書かれています。
これは具体的には以下の取組です。まず、テキストを分解します。アイロンを使って背表紙を取るとたやすいです。
そのうえで穴をあけて、A5サイズのパイプファイルに閉じます。
イメージは以下の通り。
STEP3に簡易な問題作成とあります。
簿記論の問題演習を通じて、自身が間違った(わかっていなかった)箇所を、復習するための問題を自身で作成します。
つまり、対象の個別問題・総合問題から、その問題のポイントだけを抜き出し問題を作成します。
一般的には、自身が間違った問題をそのまま、再度演習する受験生がほとんどかと思いますが、
1つの問題の中で、自身が分かっていない部分というのはほんの一部である場合、その復習は効果の薄いものになります。
特に簿記論の問題は、積み上げ型の問題(計算を積みあげて1つの解答を導くタイプの問題)であったり、桁が無駄に大きい問題であったりしますので、1つの問題をすべて復習することは非効率になりやすいと考えています。
パワポ枚数でいうと100枚近くの問題を作成しました。(以下に数枚の例を示します。)
パワポは左に問題、右側に解答と解説を書きます。
A4で印刷し、真ん中で折り、穴を開けてすっきりテキスト(パイプファイル保存済み)の、該当の章の部分に挟み込みます。
こうしてオリジナルのテキストを作成し、情報を一元化します。
そのようにして、1つのテキストのみを復習すれば、合格水準まで持っていける環境(道具)を整備します。
この道具を使うことで、社会人で残業の毎日で時間がない方であっても、細切れ時間を活用して、計算の練習を行うことが可能となります。
<ストックオプション 費用計上の期間を変動させる条件変更の問題例>
問題演習のうち、重要な部分を絞込み、電車の中で暗算できるレベルまで桁を落とします。
内容に間違いがないか遡って確認できるように、どの問題集の内容をベースに作成したものなのか記載しておきます。(中心下部)
<遡及適用の会計処理の問題例>
***
また、追加してこの方法のメリットについて述べます。
一般的には日商簿記1級試験や公認会計士試験など他の会計試験に取り組む際には、その都度テキストを購入する、予備校から配布されるといった状況となり、同じような内容を学んでいるにもかかわらず、テキストが別になってしまうといった非効率が生じます。
しかし、今回のように、情報が一元化されているテキストを保有・活用することで、過去の蓄積に基づく勉強を行うことができ、効率的な勉強を進めることができると考えています。
***
「2.すっきりわかるテキストの復習方法など」の説明は以上となります。
Butaoです。
本日は財務諸表論の理論暗記の方法をお伝えします。
私が実際に行っていた方法です。
この方法がベストとは限りませんので、各自の参考程度になれば幸いです。
下図を昨日のブログで示しましたが、そのうちの赤枠に該当する部分です。
使用テキストは、以下の2つのみです。
text2…でる順(http://amzn.asia/f9BnRr1)
text12….TAC理論テキスト
基本的に、この2テキストをやれば、財務諸表論の理論(100点のうち50点分)は問題ないレベルになります。
■「text12….TAC理論テキスト」の使い方
○手に入れる方法
こちらは産業能率大学の通信講座に申し込み手に入れました。
この講座ではトレーニングやテキストなど様々な教材も付いてきますが、理論テキストのみ使用しました。
講座の費用は46,440円であり、理論テキスト1冊のみ手に入れるにしては、かなり高いです。ヤフオク、メルカリ等でも販売されている可能性があるので、そちらから手に入れるのもありです。
また、中身を見たことがないのでわかりませんが、こちらのブログでも紹介されている通り、以下のテキストでも代替可能かもしれません。
・財務諸表論 完全無欠の総まとめ
・TACの『ポイントチェック(理論編)』
○使い方
理論テキストには、枠で囲っている文章と、囲っていない文章があります。
枠で囲っている文章は暗記すべきものです。
囲っていない文章は太字の部分をまずは覚えるとよいものです。
枠で囲っている文章とは例えば以下です。
<資産の意義>
資産とは過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
これらを部分的に暗記ペンで塗りつぶして覚えます。
○具体的な覚え方
枠で囲っている文章は、塗りつぶす個所を徐々に多くしていき、最終的に文章を暗唱できるようにします。
こうすることで挫折することなく、文章を覚えやすくなります。
これを帰りの電車の時間(30分)で平日は毎日確認します。
また、客先への移動時間もなるべく覚えるなどコマ切れ時間も活用します。
例えば以下の通りです。
1周目~3周目
<資産の意義>
資産とは過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
4周目~6周目
<資産の意義>
資産とは過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
7周目~9周目
<資産の意義>
資産とは過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を言う。
○枠で囲まれていない部分をどの程度覚えるのか
理論テキストには『Q 「減損基準」における減損処理の問題点は?』という風に、詳細に書かれている個所が多数あります。
ここについては私は覚えていません。そこまでしなくても、受験者の中で上位に位置することが可能です。
ただし、でる順にAランクで記載されていたものだけは覚えます。
以下、でる順の説明に進みます。
■「text2….でる順」の使い方
こちらのテキストでは、今年の出題予想ランキングが掲載されています。
毎年、6、7月に出るので要チェックです。
このうちAランクに該当する部分(例えば、2018年度であれば退職給付など)について確認します。
Aランクとは、出題可能性が高いものを意味し、A、B、Cで紹介されています。
以下のベン図の共通部分のみ、追加で覚えます。
あとは、可処分時間に応じて、覚える範囲を広げていきます。(Bランク、Cランクも確認するなど)
ただし、私の過去の模擬試験などの結果や、試験後の周りの出来から判断するに、
ここまでやれば十分だと思います。
■文章はどの程度、正確に覚えるとよいのか
文章を暗唱する作業を進めていくと、以下のような悩みに直面します。
・「売買・換金」と「換金・決済」は何が違うのか。
・「投資者」と「投資家」は何が違うのか。
・「計算」と「算出」は何が違うのか。
・「各事業年度」と「各会計期間」は何が違うのか。
・「判断」と「意思決定」は何が違うのか。
・「拠出資本」と「払込資本」は何が違うのか。
・「経済活動」と「経営活動」は何が違うのか。
・「会社所有者」と「株主」は何が違うのか。
・「事業用資産」と「固定資産」は何が違うのか。
・「除去サービス」と「除去」は何が違うのか。
・「公正に評価された額」と「公正価値」は何が違うのか。
・「取得」と「受け取り」は何が違うのか。
・「期末時点」と「決算日」は何が違うのか。
・「~に係る」とは「~の」ではダメなのか。
・「企業活動の成果」と「投資の成果」は何が違うのか。
…
しかし、これらには厳密な違いがないものが多く、そこまで正確に覚えなくても大丈夫と考え、試験に臨みました。
(したがって、上記の違いの意味については未だによくわかっていません)
(どこにも書かれていませんが、)財務諸表論では、税務科目ほどの正確性は求められていないようです。
ただし「取得原価」と「取得価額」の違いなど、似ていても違う意味を持つものもあります。
そこは文章をきちんと読み込んで、どういう意味で使われているのかを理解します。
それでも違いがわからないもの(上記で挙げたもの)については、気にせずに覚えてしまい、
曖昧なままでも大丈夫なのかな、と考えています。
以上です。