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Thousand Days

さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…


私は焦っていた。

乗る電車を間違えたのは明らかだった。
…降りて、引き返さなくてはならない。

自分が今どこにいるかも判らないまま、
アナウンスを聞きもせずに飛び降りた。


一度は夜の北陸。

(それほど寒さは感じなかったが、もう駅に電車が止まらないという事実だけがそこにあった)

一度は昼過ぎの、秋風の涼しい葦の原。

(場所はどこだろう…? 吉野川沿いの空気を感じたけれど九州と言われればそんな気もする)


…いつもと変わらない静けさの中で、
私は結局どこにも行き着かなかった。

そんな夢を見た。


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目が覚めた後に思い出したその駅名は、
かつて私が裏切った親友の苗字でした。

本当に「こんな夢を見て」しまうとは、人間って不思議なものですね…しかも、二度も。


…奴は、私が最も多くの対局を重ねた相手です。
(二番目は空色iMacと共に朽ちていったAI将棋さん)

駒でいえば香車ですね。 全てにおいて剛直です。
放課後の校庭を走る君に一途な恋をしていて、私はからかい半分?に応援していました。

将棋は四間飛車→中飛車党。(当時の私もそうです)
あと、強かったです。物理的な意味で。


しかし、集団生活を送るのは難しいものですね。。

特定のグループに長く属することができない私は、
いくつかの集団のまわりをフラフラさまよっていました。(※この点は今も特に変わりなし)

それぞれのグループに、毎日毎日殴られ蹴られ続ける役の人が誰かしらいるんですよね。

…ちなみに私は結局その役にはなりませんでした。
もしそうなれば相手を全員刺殺する予定だったのですが…気配を悟られたのでしょうか?


途中、幻聴が聞こえる時期をKIAIで乗り越えたりといったイベントもありました。
(KIAIが不足していたらシゾとか発症してたのかも)

最後にいたグループでは一緒になって親友氏に嫌がらせするか(以下略)という話になりまして…
その時点で寮ごと辞めるべきところを判断が遅れてしまい、奴には本当に申し訳なかったです。

一旦あの環境から離れるや否や、栄養状態は改善され、成績も上がり、QOLの改善著しかったのですが…
奴とはもう話ができなくなりました。当然ですね。

今でも思い出すたびに申し訳なく思います。
まあ、反省は猿でもできますけれど。。


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…あれから大分経ちます。
何十年経っても私のことを許さないであろうことは他ならぬ私が一番よく知っています。

奴は黙々と勉強に励み、一流大学に受かりました。
風の噂ではそこでも将棋を続けていたようで…私より一歩早く無事に就職したとのこと。
何よりです。


私の方はというと、その後は(人と深く関わること自体あまりないので)ほとんど無害です。


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北海道であそn卒試の準備に追われていた九月初頭、
ピンポン部の会報に作文を載せてやるから書け
という指令が下から下りてきました。

いつも磨いている(或いは磨耗させている)作文力を活かす日が遂に来たかと一瞬思ったものの…
卓球から足を洗って以来かなり時間が経っており、
部活に関する記憶が最早ほとんど残っていません(笑)

…結局、完成した作文の題は「将棋と私」でした。

(※もちろん無理やりピンポンの話に纏めましたが)


某所のマッチング試験で課された作文でも、
書く内容を何一つ用意していないにもかかわらず文学的な出だしを考えるのに45分中15分を投じるという加藤一二三九段ばりの暴挙に出て失敗してみたり…

普段から文章を書いてみたところで、誰もが速く適切に書けるようになれるわけではないのです(涙目)


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…当ブログもそろそろ詰み形が見えてきましたね。

開設の際テキトーに思い付いて以来、今なお目標であり続ける千日間継続まで、
いつの間にやら残り100日を切っていました!

将棋に関して私がやっておきたいと思ったことは、
お陰様で大方やり尽くせたかな?と思っています。
(その割には毎月着実に【やりのこし集】や追記が充実していってますけど…)


当初は「変わりゆく現代将棋
(※七冠王を達成して倦怠期を迎えた羽生氏の手による、狂気に満ちた哲学書)

の広く浅くバージョンを目指していたりいなかったりだったような気もしますが、
実際に書いてみるとやっぱり全然アカンかった。。


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【陽動振り飛車の件について】

確か本来'97年の急戦矢倉講座だったはずなのに、
松尾穴熊とか普通に活躍していて草不可避ですね。
…63銀型の陽動振り飛車に関してこの本に付け加えるべきことはほとんど何も見当たりません。

83銀型にはまだ色々工夫の余地がありそうですが、
以前調べた時は穴熊自体は阻止できないという結論に至ったような記憶があります。
(まあ私の自由研究なので真偽は非常に怪しいです)

美濃でも銀冠でもない謎陣形で対急戦を凌ぎきり、
自分だけ手損なしで銀冠に構え、相手には68銀と指させた
という主張一本で対穴熊を戦い抜ければ…

83銀型の陽動振り飛車は、きっと強力な矢倉対策となることでしょう。


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※前回の記事『角換わり腰掛け銀同形抄』


角換わりシリーズの最終回は、先後同形の導入部
(出現率こそ低いものの特に障気の濃い地方である)

…結局いつまで経ってもよくわからないままタイムリミットが過ぎてしまっていたので、
よくわからないまま書き遺しておくことにした。。



……… 25歩 33銀 45歩 同歩 24歩
同歩 15歩 同歩 75歩 同歩 35歩


(※ちなみにここで63角74角なら、いずれも 45桂 44銀 46歩で先手やれる…そうな)

先後同形から歩を突き捨てる順序が約一名を除いて世に伊奈さん」なのは前回述べた通り。
後手の側から見た場合の最重要チェックポイントは「7筋が先か、3筋が先か」だと思う。

比較的甘い?35歩の瞬間が手抜きのしどころで、
ここには後手からの様々な変化手段が潜んでいる。
(※24同銀はどのパターンでも無理。45桂と跳ばれ、44角や71角や74歩を狙われて困る)

以前の主流は 45歩 同歩 35歩だったのだが…
すぐ74歩を打てないため後手に 65歩 同歩を利かされ、桂馬の逃げ道を確保されるのが癪だ!



同歩 45桂 同銀 同銀 37角 29飛
…(E)


まずはもっと指されていてもおかしくない気がする最古の対応、35同歩から。

恐らく37角と打つまでは必然の流れだろう…
45桂に銀を逃げると24飛や44角を喰らって死ぬし、
先手は55角と先着すれば盤上を制圧できそうだ。

私がただ一人「42731」を主張していたのは、
ひとえにここで29飛ではなく18飛と応じる余地を残しておきかったからに他ならない。
(ただやっぱり攻め味が減る分ちょっと微妙かも)

以降は75歩型を活かした反撃との速度争いに入る。
この後手陣を寄せきるのは意外と面倒で、
シコシコ銀を削り 、金を削っていく原始的な手段以上にうまい攻め方が中々見当たらない。。



46角成 34銀打 86歩 同歩 88歩 同玉
74桂 33銀成…(E1)


46角成には深浦-中宏(B1順位戦)56角も有力で、
74桂を防いだ雰囲気を出しつつ「銀二枚持っての74角」という真の狙いも隠し持っている。
(他に56銀や56銀打や34歩もあるけど響きが薄い)

メインラインは金銀を剥がす方針に忠実な34銀打
上図(E1)で33同桂なら…34銀(二手スキ)から絡みついて難解ながらも先手残していると思う。

33同金には44銀や34銀打など色々ありそうだが、いずれにせよ私の力では解が出なかった。
(それ以前に、88同玉が強気過ぎたという説もある)



86歩 同歩 76歩 同銀 55角成 34歩
45馬 33歩成…(E2)


この前の豊島-アンドロ軍団戦で世に問われたつんつん55馬も、元々気になる順ではあった。
(※単に55馬だと56銀打で馬が即刻残念なことに)

実戦では意外にも34歩の利かしがすんなり通って以下 42銀 56銀 66馬 77銀 44馬 55角と進み、
雰囲気的には先手指しやすそうに見える。

しかし、ド素人的に気になって仕方ないのは45馬と突っ張ってこられた場合の対応。
上図(E2)から 33同桂 67角は先手やれていそうだが…
33同金に対し単に67角では次の方針が見えにくい。

かといって、ボナちゃんが示す 74歩 65桂 67角というプランもちょっと人間らしさに欠けるような。。


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63金 34歩 44銀 74歩 同金 45銀
…(F)


早い段階での63金には、一歩持ってさらに74歩と吊るし上げるのが統計上(?)奏功しやすい。
(34歩に同銀なら、44角のラインが強烈になる)

63角があるため後手から精算できないのが付け目。
あとは中央を薄めて71角や33銀から適当に殴り続けていればなんとかなるんじゃないかな…?

森内-深浦(竜王戦)で出現したものの、後に続く者はあまりいなかった。


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81飛 45桂 44銀 74歩…(G)

73歩成の当たりを弱めながら41飛の展開を用意する81飛は、マイナーながら手強い変化だ。

これに対しワンテンポ遅れて74歩と打っていくのは感触としてちょっと違和感もあるけれど…
強い人が皆そう指してるし仕方ないよね!(日本的)



41飛 73歩成 45銀直 74角 56銀 52角成
49飛成 88玉…(G1)


初出?と思われる郷田-渡辺(A級順位戦)では、
本譜と異なり 41飛 73歩成 45銀直 67銀 36銀 29飛という激シブな展開から大熱戦が繰り広げられていた。

でも、それを猿真似する前にまず素直な74角~52角成が本当にダメなのか確認しておかなくては。。


………うん! 全然わかんないや!(笑)



45銀直 同銀 41飛 44角 55角 同角
同銀 36銀打…(G2)


この渡辺新手81飛をいたく気に入った郷田先生、
さっそく銀捨てを先に決める新工夫を加えて自らの武器としてしまった。
(それにしても歩切れが辛い…本当何なのこの74歩)

ただ残念なことに一見不自然な手を考えさせたら右に出る者のあんまりいない深浦先生が、
深浦-郷田(竜王戦)36銀打~15香という応手を披露して以来この手は全く現れていない。

…確かに挟撃の種(73歩成)は残っているし、
後手の銀と飛車を見事に封じてもいる。しかし。。


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86歩 同銀 63金 74歩 85桂 73歩成
同金 71角 52飛 85銀 72金 34歩
44銀 36桂…(N1)


この86歩は例によって中田(デビル)先生の新手で、同歩なら76歩から飛車先を換える狙いだ。
故に私はよくわかんないけど同銀と取りたい(笑)

後手は86同銀を利かしと見て他の変化に舞い戻る。
例えば渡辺-森下(王位戦)は、63金早上がりの順で74歩に85桂と逃げる余地を作ったという解釈だが…
案の定、渡辺二冠王の線形接続が炸裂して滅びた。

本譜の36桂に代えて 45銀 同銀右 同桂 71金 33銀が、実戦で現れた攻め筋。
…しかしそこで55角の受けはちょっと気になる。

上図(N1)からも、以下 35銀 24桂 同銀 同飛 71金22歩で恐らく手が続く。



86歩 同銀 35歩 74歩 36歩 45桂
同銀 同銀 37歩成 26飛…(N2)


本来は76桂の空間を確保した上で35歩以下の攻め合いに持ち込む予定だったものと思われ…
実際そう進んだ慈明-三浦(王位戦)の岐れはムズすぎワロタだった。

45桂 37歩成 33桂成 28成桂 32成桂 同王 73歩成の取り合いは後手ダメっぽいので45同銀は仕方ない。
そこで先に銀を取り返し、飛車を縦に逃げるとどうなるかが個人的に気になっているところ。

後手としては例えば49角と引っ掛けるのが有力で、
67金右とバッチ来いして持ち堪えられるかどうか?



p.s.
・やっぱりというか何というか、
図(N2)は49角に対する受けが難しく先手不利かもしれない。。

代案として、37歩成 29飛 38角 73歩成 86飛 同歩 29角成 34歩と強く戦う順が考えられる。
飛車の打ち込みには常に59飛で応じるつもりだが、
これも47トに59金と引かざるを得ないようでは…


・結局、素直な 45歩 同歩 35歩が最も美しい。
以下 65歩 同歩 44銀 15歩 同歩 13歩 同香 24歩 同歩 同飛 23歩 29飛と進み、
38角 39飛 27角成 25桂 14香 13歩で手が続く。

65桂なら同銀~73角。86歩には常に同銀と取る。
後手は変化しようにも次の25桂や34歩が痛過ぎる。
44銀と上がらず攻めても自然な66角が残って困る。
問題は…この局面へ誘う後手が、もう誰もいない。


※蛇足『角換わり腰掛け銀問題集』


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開始日時:2016-05-26 棋戦:王将戦
先手:三浦弘行 後手:宮田敦史


開始日時:2015-04-20 棋戦:棋聖戦
先手:佐藤天彦 後手:村山慈明