ただでさえ食餌のバランスが崩れているところに久々の大運動会が重なり、体調を崩した。
…よし、貴重な人体実験タイムの始まりだ!
年中そこらの雑草を食べては吐いたり下したりしまくっていた、かの炎帝神農に倣わねば!
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チフスか何かで親族をいっぱい亡くした張仲景さんが後漢末(1800年前)に書いた「傷寒論」は、
今なお漢方医学のベースとなっている名著である。
…ただ編纂され過ぎたせいかめっちゃ読みにくい。
肝・心・脾・肺・腎にそれぞれ
木・火・土・金・水をあてはめる五行説を使わず、
全てが主症状の羅列でもって語られているのだが…
(鍼灸の世界は五行/経絡と強く結び付きすぎててちょっとワケわかんなかったので)
その点に関してはむしろ有難かった。
※漢方をガチで勉強するなら、まず太陽病篇~厥陰病篇を書き写すのが一番速い。
書き下し文共々無料で読めるこの頁がお薦め。

この本では病期を「太陽病」「少陽病」「陽明病」「太陰病」「少陰病」「厥陰病」の六つに分類している。
(右に進むほど病は体内深く入り勢いを増し、死に近付く。実際の進行はこの限りではない)
私の場合は『太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒』で、恐らく太陽病だと思われる。
(悪寒はそれほどでもなかったけれど、初日だし…)
体の表面に病があるのでこれを「表証」ともいう。
東洋医学では、体液から菌を採ったり内蔵の組織型を調べたりしない。病名もつけない。
代わりに身体が病気に対してどう反応しているか、それをよくよく診て治療を決定する。
…これを「証」という。(英語でいうと、evidence)
証に随いて之を治すことで初めて、千年以上に亘り蓄積されてきた経験を引き継げる。
漢方薬には、もとよりevidenceしかないのである。

太陽病では自汗の有無や脈診が重要になるそうな。
(汗は全然出てこない。脈は浮緊? ……わからん!)
ともかくこれで「虚証」か「実証」かを判定する。
あとは「熱証」と「寒証」だが…
喉は乾いていたし悪寒より灼熱感の方が強かったので私はきっと表熱実証だったのだろう。
(ただ舌はちょっと白っぽくもあって微妙なところ)
…となると麻杏甘石湯や大青竜湯あたりの出番だ。
しかし残念ながらいずれも手元になかったため、
仕方なく本来なら「表寒実証」に対して用いるべき麻黄湯を飲んで様子を見ることにした(笑)
『太陽病、頭痛発熱、身疼腰痛、骨節疼痛、悪風、無汗而喘者、麻黄湯主之』
まあ「悪風」を除けばピッタリなんだけれども。。
その後、予想通り熱感は悪化したが一晩寝たら回復して今日も駄文を書くことができている。
※よいこはぜったいにまねしないでね!!
このように、西洋医学的な診断名がなくとも処方できるのが漢方薬の便利なところといえる。
上焦に湿邪が出てるし、お次は小青竜湯かな…?

生薬単体で漢方薬に用いられることはほぼ皆無で、
普通このように多種の生薬が混ぜ混ぜされており…
そのうちひとつでも欠けるとロクに働かなくなる。
(昔の人の知恵は本当に凄い…けれども判りにくい)
麻黄(Ephedra)はエフェドリン(最強のカテコラミン)やヒロポンの材料であることからして、
強力な交感神経/中枢興奮作用があるのは明らか。
しかし、ほとんどの生薬の原理は未だに謎である。
いつの日かこの世界を解明してみたいものだ。。
p.s.
『太陽病、項背強几几、無汗悪風、葛根湯主之』
よく「風邪には葛根湯」と言うが、それは胃腸が丈夫で血圧正常な若者の病初期でのお話。
漢方薬には決して副作用がないわけではなく、例えば何にでも入っている「甘草」も…
摂り過ぎるとアルドステロンの代わりに血中のカリウムを下げ、神経・筋症状を呈する。
あとThousan'Daysは医学的助言を提供しません(棒
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