…申し訳ありません。どうやらそこに私はいません。Thousand Windsになっておりました。
そのお詫びといっては何というか意味不明ですが、
久々に将棋の序盤研究のような何かを公開します。
失敗作かなと思い、書いてすぐ封印した記事です…
しかし未だに成功作を書けたためしもないので(笑)
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最近、先手中飛車に対する角交換~64銀型をめっきり見かけなくなった。
その結果プロ間でも再び先手中飛車が暗躍し始め、
今や羽生氏ですら狙い撃ちを喰らう有様である。。
王道オープニング(85歩~54歩)衰退の原因として、
54歩を見て88飛と廻る升田流向い飛車の優秀性が再確認されたことが第一に挙げられる。
…真の新手は一生どころか永遠に輝き続けるのだ!
これを回避するには、後手番超速との混合戦術を採るのが最もわかりやすい…と私は思う。

76歩 84歩 56歩 85歩 77角 62銀
…(W)
「混合戦術」とは言っても、要は升田流の含みが消えるまで五筋を突かないだけのこと。
上図(W)で88飛なら後手は普通に王様を囲えるし、
58飛を見た瞬間54歩や42玉から通常形に戻せる。
すぐの26歩には自然に34歩と突いておけばよく、
角換わりになっても55歩と止められても飛車を振られても先手陣に残念な感じの歩が残る。
ただ、55歩と位を張られてしまっては当初の予定であった角交換型が使えなくなるので…
ここでもう片方の作戦を登板させることになる。
(※恐らく四手目は85歩より62銀が優っていそう。
後述する68銀の順で 76歩 84歩 56歩 62銀 68銀 34歩 55歩に54歩が成立するのが大きく、
中央の歩は角で回収すれば敵銀の進撃も怖くない)

55歩 42玉 58飛 74歩 68銀 73銀
57銀 64銀…(W1)
角ゆえに人は苦しまねばならぬ!!
角ゆえに人は悲しまねばならぬ!!
こんなに苦しいのなら悲しいのなら……角などいらぬ!!
…要は34歩を保留することで手の遅れを誤魔化し、
いつでも敵飛車に狙われてばかりいる横歩を隠し、
ついでに敵角の捌きも封じようとしている(意訳)
先手がすぐ飛車先を換えてきても、75歩からの角頭攻めや55歩のパッキングで対抗可能。
78銀型などの低い構えには、32玉~42銀のあと袖飛車で自然に七筋を抑えて不満はない。
56銀には即座に 75歩 同歩 同銀 65銀 86歩と斬り合っても後手が充分やれていそうだ。
66銀の銀対抗ならとりあえず持久戦にはできるし、
そこで先後の差を完璧に活用されて気持ちよく吹っ飛ばされたらそれはもう仕方ない。。
(※銀対抗には14歩~94歩~73桂から65銀を狙う。
13角からの中央or飛車先突破は意外と受けにくく、
95角を封じられると先手は有効な反撃が難しいのだ)
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68銀…(Wx)
門倉-村田顕(C2順位戦)を観れば、このような水面下の変化が思い浮かぶところだろう。
問題はこれらを両天秤に掛け返された場合である。
68銀に34歩ならそこで55歩と止められ『先手ゴキ対中速73銀』の(Mk)図に合流してしまう。
また、54歩だと26歩~25歩と突かれた際に適当な受け方が見当たらない。
急戦党であれば早い74歩突きも視野に入ってくるが…
例えば58飛から66歩も55歩も保留してじっと駒組みされると、いつの日か指し手に窮する。
…あくまで本作戦と共に散る心意気があるのなら、
この局面でも42玉と突っ張る羽目になりそうだ。
※58飛・56歩型で待たれた場合は、左美濃も有力。
64銀・73桂型が安定すれば攻め手に困らないし…65歩で角を換えられても後手陣は固い。

……… 42玉 26歩 34歩 25歩 32金
78金 74歩 24歩 同歩 同飛 73銀
…(X)
これには恐らく先手も怒って居飛車で来ると思う。
(57銀~88飛と振ってくる順も要警戒ではあるが、77角成に同銀がない分だけマシなはず)
先手が25歩を決めなければ77角成~22銀~33銀が間に合うし、
86歩~88歩の反撃筋があるため78金は省きにくい。
飛車先を換えずに角道を止めれば、33角が生じる。
こうして74歩~73銀がピッタリ(?)間に合い…
飛車先交換を甘受して理論上最早の早繰り銀を繰り出す将棋ソフト好みの展開が実現する。
…とはいえ、短時間の将棋で序盤に三十秒ぐらい使わせる程度の効果はあるかもしれない。
p.s.('14-11-01)
やはり図(Wx)では普通に 54歩 26歩 53銀 25歩 32金と進めるべきで、これならほぼ互角…?
p.s.('14-12-01)
久保-菅井ラインが今度は升田流の本を出すそうな。
久保先生が記事内で言及している局面(実戦例はあれとかそれとかこれとか)もそうだが…
個人的に最も手強く感じるのは、ノーマル振り飛車への転換も辞さないこの自然な構えだ。
↑ 76歩 84歩 56歩 85歩 77角 54歩 88飛 34歩 68銀 42玉 48王 32玉 38王 62銀 28王 74歩 38銀 53銀と、後手も自然に構えるのが良い。
以下 86歩なら 77角成 同銀 86歩 同飛 同飛 同銀 87飛 82飛 42銀引!で堅さ即ち正義。
57銀や 66歩からの持久戦も、千日手模様の睨み合いとなるため居飛車側に不満はない。
※評価【良し】【微妙】
Android携帯からの投稿
開始日時:2016/02/21 棋戦:棋聖戦
先手:藤井猛 後手:永瀬拓矢
開始日時:2016/10/30 棋戦:王位戦
先手:西川和宏 後手:今泉健司



