Thousand Days -11ページ目

Thousand Days

さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…

※前回的何か『生きとし生けてないもの』


デング熱が約70年ぶりに国内発生しております。
中心地は反原発デモが予定されていた代々木公園!
本来なら熱帯(Tropic of CancerとTropic of Capricornの間)にいるべきウイルスですけど、
まあ東京シティはアホみたいに暑いですからね。。

潜伏期間は2~7日。媒介するのはネッタイシマカ
典型的には発熱、頭痛、後眼窩痛および背部痛が突如起こり、重度の筋肉痛を伴います
(故に米国口語では breakbone feverというそうな)
検査値としては白血球と血小板が下がるのが特徴。

第1病日に班状発疹、リンパ節腫脹、口蓋水疱および眼球強膜出血がしばしば認められ、
疾患は一週間程度続き、その間に食欲不振、悪心、嘔吐、高度の皮膚過敏症が認められ、
更に解熱時近くには体幹から始まり四肢から顔に及ぶ班状丘疹が認められるようになり、
鼻出血と散在性点状出血は合併症のないデング熱でしばしばみられます。急性期には既z…

…的なことを某ハリソン先生が仰っておりました。
4種類ある血清型を複数ゲットすると重度ショックを伴うデング出血熱に進化しますが、
現時点でこれを心配する必要はほぼ無いでしょう。


輸入感染としては毎年200人ほど報告されており、
今から突然怖がるのもどうなのかなとは思います。

ちなみに病原体を蚊ごと絶滅させる作戦もあって、
「生殖能力のないオス共を大量に紛れ込ませる」というのがほぼ唯一の方法だそうです。
草食系男子ほど恐ろしいものはありませんね(笑)


~~~~~~~~~~~~

・一方エボラ出血熱は堂々の一類感染症であり、国内に入られたら多分超ヤバい奴です。
(満員電車に乗るたびこの国、飛沫感染する病気にとっては楽園だなーと毎回確信します)

潜伏期間は3~16日(大抵7~10日)。紐状のウイルスで見た目はちょっと可愛らしいかも。
今流行ってる株は米国製という説もありますけどこれは流石にデマだと信じたいです。。


アフリカでの流行は死体いじりのせいとも言われてますが、実際どうなんでしょうか…?
今のところ、わふーWHOが空気感染はしない(っぽい)と仰っているのが唯一の救いです。





水気を弾いて自らを軽量化し、しかも少数精鋭で感染を成立させなくてはならないため、
空気感染は選ばれしエリートの特権(?)といえます。
(インフルエンザとか風疹とか、いかにもよく飛びそうな名前ですけど入っておりません)

…なお、後者の「少数精鋭での感染力」に関していえばエボラちゃんも相当優秀な模様。
今後もアフリカで突然変異を繰り返すうちに、何か悟りを開かないといいのですが。。


※エボラ出血熱とデング熱に関する現時点で最も偉そ権威のありそうな日本語情報源は
このサイトだと思われます。

※※ノロウイルスも空気感染するという話を時々聞きますが、本当ならヤバいですね(笑)



~~~~~~~~~~~~~

また国内で鳥インフルが出ちゃったみたいです。
ただこの鶏さん達、エレクチオンが無事終わるまで頑張って耐え抜いてくれてたようで…
…実にいい奴らだったに違いありません。合掌。

こんな風に鳥類にまで気を遣わせてしまうエレクチオン、私はあんま好きじゃないです。
(議員や官僚は一つ所に集まっとくのが好形です)


普通トリ用とヒト用ではウイルスが用いる侵入経路(シアル酸レセプタ)が異なるため、
鳥インフルがそのままヒト→ヒト感染を起こすことはありません…きっと恐らく多分。

でもブタとかいう生き物がトリ用とヒト用のを両方受け入れて混ぜ混ぜしちゃう結果、
ウイルス遺伝子のケミストリーがフュージョンして素敵な進化を遂げていくのでした(笑)

高病原性鳥インフルが何故ああまで馬鹿高い致死率を誇るかにはいくつか理由があって、

普通なら上気道でしか開けないHA蛋白(毒入り封筒)が誰でも開ける仕様になってたり、
pH低下を素早く察知して細胞内のライソソーム(異物溶解センター)から逃げおおせたり、
サイトカイン達の暴走を惹起しやすくなってたり…


というマニアックなお話は我が最大の悪友であるところのED氏の受け売りなんですが、

「もし世の中に絶望したら実験器具と材料揃えて3年ぐらい引き籠ってインフルエンザ遺伝子のこことこことここら辺一帯を弄って致死率50%overの株とか作ってみよっかなーと」
などと口走るのは本当にやめて欲しい。。(しかも実際作れそうな気もするから尚更怖い)

とりあえず今の生活には満足しているようで、まだED氏に不審な動きは見られません。
…できればいつまでもそうあって欲しいものです。


p.s.
発症初期のインフルエンザでは、のどの奥に高確率でイクラ状?の濾胞が見えるそうな。
(※詳しくはこことかこことかをご覧下さい)



[例によってThousand Daysは医学的助言を提供しませんしもちろん世界も革命しません]

1. 原子炉方向からヒトが逃げてきたら、ガイガーカウンターを用いた汚染検査、除染の後、診察する。
内部被曝防止のためにマスク着用せよ。プローブをサランラップで守れ。

2. 京都府のバックグラウンドは、20dpm ぐらい。100dpm を超えていたら「汚染」を疑って除染する。
服を脱がせて大量の流温水が使えるシャワーで洗う。問題になる核種は90%以上が I で、少し Cs と Tc である。
1000dpm あたりまでには洗って除染したいが、2分間ぐらいの長時間洗ってもそれ以上下がらなければ切りがないので、診察する。
ガイガーカウンターがかなり鳴る 100Bq = 6000dpm の食べ物を毎日1年間摂取しても 0.8mSv でしかないことを考慮すると、
患者さん自身が 1000dpm の線源でも普通に診察が可能である。1mの距離で6時間診察しても医師の被曝は 1microSv = 0.001mSv 以下である。

3. だから決してひとりで逃げるな。逃げるときは病院ごと患者さんと逃げよ。

4. 診察はまず、バイタル、救急医療のABC。問診では被曝状況の記録も重要なので位置や状況や時刻を聞き取って克明に記録せよ。
1日目の急性障害(確定的影響)は、悪心嘔吐と宿酔が最重要。他に皮膚紅班、出血、発熱、下痢に注意。あとは、普通の医療を平常心で行え。
2日目以降は消化管障害、造血障害、脱毛、白内障に注意。

5. 悪心嘔吐、宿酔などの急性障害があれば、1000mSv = 1Sv 以上の被曝が疑われる。急性障害が出れば死亡の危険があるので、広島、長崎、千葉の3次施設へ転送する。

6. バックグラウンドが 300dpm を超えたら地域全体の汚染を疑え。甲状腺がんリスク(晩発効果=確率的影響)に備えて乳児と5才以下の子ども全員を1週間避難させよ。

放射線基礎医学講義と実習のまとめ 2014.5.15 Dr.T

~~~~~~~~~~~~



【東に北斗七星、西にはカシオペヤが輝く】


何だかんだで世界一放射線を愛している日本国民。
折角こんなアトミック☆テーマパークに生を享けてしまったからには、
放射線について学ばなきゃ損でしょう!

まあ、普段の暮らしの中で原子爆弾が落ちてきたり原発が爆発したり放射線治療を受けることはそうそう無いはずなので…メインとなるのはあくまで確率的影響の方になります。


この確率的影響というのは放射線が偶然とある細胞の遺伝子をぶった切り、
その細胞が偶然癌化などするさまを表す言葉です。
(当選確率は受けた線量に応じて確実に上がります)

効能が現れるまでには数年から十数年かかるため、もちろん「直ちに」影響はありません。



【年間1mSvの被曝でガンは0.0073%増す】


空気中のラドン(Rn)を吸って年間約1.3mSv
天と地と食べ物から合わせて年間約1mSv。(@日本)
お仕事で喰らう線量の上限は年間で20mSvまで。(※これは5年間での平均値。1年単位なら50mSvまでオッケー☆)

…でも医療行為による線量は全くの無制限!!(笑)

胸部X線だけは0.05mSvと控えめですが、腹部X線や上部消化管撮影だと一発で1.5mSv
骨盤CTや注腸造影は7mSv、胸部CTで7.8mSvです。
(ICRP Publ.34, 53, 87)


ちなみに世界(のCT)の半分を手に入れた我らが日本国では、供給が需要を生み…
今日もせっせと記念撮影に励んで医原性のがんを(他国の三倍ほど)鋭意製作しております。



【上で出てきたmSvの群れは「実効線量」】


でもってこの分野、何が一番鬱陶しいかって単位が紛らわしすぎるんですよね。。

放射能そのものを表す単位がBq(ベクレル)で、Bqの値を60倍して分単位にしたのがdpm
人体へのダメージ(単位mSv)を求めるには、これに実効線量係数を掛けていきます。

ICRP Publ.72によれば成人で0.000022mSv/Bq、0-1才乳児で0.00018mSv/Bqだそうで、
こうして冒頭の文章を解読できるようになります。
(対象物質は沃素131・セシウム137・セシウム134)


確定的影響は一定の莫大な線量(閾値)を浴びるとほぼ確実に出現する上に、
それ以降も線量と共に重症度が増していくという極悪なサービス付きの障害です。

普通、閾値はそれぞれの組織が吸収した線量すなわちGy(グレイ)で表されますが…
基本的にこれはSvと同じ値です。(※α線や重粒子線は超強いのでダメージ20倍換算)

具体的に何が起こるかは冒頭に書いてある通りで、こちらは「直ちに」症状が出ます。
ただし、白内障や肺線維症は半年~数年ほど間をおいて出てくる(晩期障害)ことに注意!


~~~~~~~~~~~~


【放射線防護の三原則は時間・距離・遮蔽】


ガチ製品と比べればおもちゃなのでしょうけれど、
一般人でも伊達や酔狂でガイガーカウンターを買えてしまう現代日本。色々ヤバいです。

…そしてThousand Daysは医学的助言を提供しません(今回でこれも言い納めですね)



[あと、この記事に政治的意図は一切ございません]

こうして人目につかなくもない場所で文章を書き始めてから、まだもう三年弱になります。
そろそろ残された時間も僅かとなってきましたね。
書き残したことも多いはずですが大体忘れました…


文章について平易に書かれた文章としては、
谷崎ジュンイチロー氏の遺したこの「文章読本」がトップクラスの一角を占めるはずです。
(唯一残念なのは文章の具体例が少なめなところ)

読み進めているうちに、何とまるで谷崎氏が高潔な人格者であるかの如く思えてきました!
…やっぱり持つべきものは文章力ですよね!





中でも「一つの場所に当て嵌まる最も適した言葉は、たゞ一つしかない」という精神は、
(たとえ小中学生であっても)何か書く機会があるたび常に意識すべき心がけだと思います。
某高校生名探偵が常々「真実はいつもひとつ!」と自身に言い聞かせているように。。

同じ単語でも、置く場所によってどの漢字を使うか/仮名で通すかの正解は異なるのです。

それは将棊を指す者にとっても全く同じことで…
一つの局面に当て嵌まる最も善き手は、たゞ一つしかない」という信仰のもと、
天と地と相手に誠意を尽くすか否かで上達の速度や限界が少なくとも三倍は違ってきます。


そして「最初に使った一つの言葉が、思想の方向を定めたり、文体や文の調子を支配するに至る」という指摘も紛うことなき真理でしょうね。

…と言うか私自身、いつもそうやって文章を作ってます。ぶっちゃけ題名が全てなのです。
(※肝心のその題名が一々おかしいという至極真っ当な意見は現在受け付けておりません)

題名さえ決まればあとはやはり將棋と同じように、
前に指した手の流れを保てば書くべき内容・使うべき文体もほぼ規定されてしまいます。

ブログという形式では毎回必ず題名を要求され、有難いことに太字で晒して下さるため、
良さげな題名が見えると全体の三割方はできたと錯覚するようになってしまいました。。


~~~~~~~~~~~~

三点リーダを単独で使ったり句点を重ねてみたり、
基本文法すら守れていない私が言うのも変ですが…
この二点を意識するだけで相当変わった気がします。(文字数は意識しない方がいいです)

あとは「文章道において、最も人に教え難いもの、その人の天性に依るところの多いもの
とされる調子が、自分の場合どのような姿をしているか把握することも重要だと思います。
(自分の生まれ持った調子に合わない文体を使うと、不自然さが際立ってしまいますゆえ)


谷崎氏は、調子を以下の五種類に大別しています。

1. 源氏物語に代表され、最も日本文の特長を発揮しているといえる「流麗な調子
2. 文章の壓縮を極め、活字面すら鮮やかに見せるに至る志賀直哉の「簡潔な調子
3. 学者肌の人に多い、流露感はないが時に八面玲瓏な名文ともなる「冷静な調子
4. 仙人の心境で書かれた、飄々として捕えどころのない南方熊楠の「飄逸な調子
5. 一見無愛想、不愉快なリズムの悪文だが独特の魅力を放つ「ゴツ々々した調子

私の場合、1. 以外が中途半端に混ざっていそう。。
(本人的には一応志賀氏をリスペクトしてるつもり)
…ここら辺は「個性」というよりなさそうです。



[夜更かしした勢いでつい象戯サイドを完結してしまい本格的に書くことがありません(笑)]