分娩台に乗り足を広げ波がくると
息を吐いて大きく吸い込みいきむ。
それって皆同じことだよね。
3回くらいいきんだ後に言われた…
「もう髪の毛が見えてきてるよ」
……だから何?
嬉しくもないよ。
痛みの中で(私何やってるんだろ…産声も聞けないのに…)って思ってた。
「あと10回くらいだよ!!」
えっ?意外と早いね…
もっとかかると思ってたから。
そして何回かいきんだら
「はい!!息を吐いて!!」
この時が1番痛かった!
骨盤に肩か何かが引っかかってたみたいで手を突っ込まれた!!あまりの痛さに私は悲鳴をあげた…
産まれてきた我が子…
産声もなく当たり前だけど、先生達に笑顔もない。
産まれてすぐに連れて行かれたから
何も見えないし本当にお腹にいたの?
本当はいなかったんじゃない?と思った。
いや、そう思いたかった…
私が居ないかのように淡々と会話もなく何かの処置を施す。
その冷たく寂しい光景が頭から離れない
今でも全部鮮明に思い出せる。
分娩室にいた時間なんて他の何よりも短かったのにね…
それまでは旦那と母がそばにいてくれたから全て3人で見てきた光景だった。
でも分娩室には私1人きり…
あの光景は私しか見ていない
私だけが見た20分間…
別に誰かにわざわざ話す内容でもないと思ってたから、母や旦那には当たり前に何も語ってなかった……。
今日までは…
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