第三章 そして、ミンスク(2)
【ウクライナ】⑤
思い出したのはロッキーとドラゴが記者会見を行う場面。
「ロシアで試合をやる。」
と発言したロッキーに対してドラゴ側は
「ソビエトでやるのでなければこちらは断る。」
と言います。ドラゴ夫人がその理由を
「ソ連国内でなければ夫の身が危ない。」
と説明すると、記者たちから大ブーイングが起こります。
それに対してドラゴ夫人は、
あなたたちは私たちの国よりも自分たちが良い国だと思っている、私たちのことを悪い国だと思っている、という内容の言葉で反論します。
これで記者会見は大紛糾するんですが、この西側の意識は今でも変わっていないと思うんですね。
逆にこうした意識がある限り、いつまでたっても争いというものは終わらないと思います。
ウクライナ紛争に限らず。
どちらが正義かということではありません。
もちろん戦争というものは絶対にあってはいけないし、一日も早くウクライナ紛争を終わらせるべきだと思っています。
ウクライナを支援している国々を含めて、やるべきことやらず相手を非難するだけでは紛争はいつまでたっても終わりませんよ。
紛争を止めるためには一日も早く対話を始めることだと、誰もがわかっているのに
今回のロシア特別軍事作戦が始まってから二ヶ月後
ベラルーシで行われた停戦協議で話はほぼまとまりました
そこに横槍を入れたのはイギリス。
「もっと戦え」と。
ゼレンスキーは和平交渉を禁止する大統領令を出し
「金をくれ」「武器をくれ」としか言わないし、ウクライナが世界で最も可哀想な国だと言い張ることをやめない。
あれだけ「ウクライナ国民である」ロシア民族を迫害し、虐殺してきたのに...